平成29年3月定例月議会の議事録を読む

2017年6月19日に平成29年3月定例月議会の会議録が公表されました。代表質問の主な質疑についてまとめました。

目次

重要施策

枚方市駅周辺再整備

市と民間事業者との議論を経て③街区に国・大阪府・枚方市の合同庁舎を建設するという方針を示したのですが、2017年2月ごろに議員らに対して初めての報告が行われ、それまでの議論の経過を知らされていなかったことに怒っています。

◯上野尚子議員 …(略)…1)枚方市駅周辺再整備について。

この点に関しては、昨年度の市政運営方針において、「特に官公庁団地を含む街区においては、公的ストックの活用モデルとなるよう、国や大阪府と連携・協力しながら、民間施設を含む庁舎の一体的整備に向けて、財政負担の軽減などさまざまな角度から効率的・効果的な整備手法を検討」と表明され、その方向で進んでいるものと思っていました。にもかかわらず、さきの総務委員協議会、建設環境委員協議会で出された「枚方市駅周辺再整備及び新庁舎整備の検討状況について」は、私たち議員の思いも寄らぬ方向性、一民間事業者の提案に乗るかのような報告がありました。その際に各議員からも随分さまざまな意見が出されましたが、市長はその模様をお聞きになられたでしょうか。市長は何かといえば、議会の皆様にも協力していただいてとおっしゃいますが、こんな大事なことをこの2月まで何の報告もなく進められてきたことに対し、余りにも議会軽視の姿勢も甚だしい。きょうは、市長みずからの口から、その経緯と議会に対してどう思っておられるのかをお聞きします。…(略)…

◯伏見 隆市長 …(略)…次に、枚方市駅周辺再整備について、お答えします。

新庁舎については、官公庁団地を含む街区において、国・府・市による合同庁舎化を基本に検討を進めていましたが、昨年6月に京阪ホールディングス株式会社より、住環境を中心とした生活環境の充実による定住人口、特に若年ファミリー層の拡充とオフィス誘致による昼間人口増加、地形の特徴とまちの連続性を考慮した行政機能の再配置と回遊性の向上及びエリアマネジメントの促進、負担の少ない事業スキームによる公共施設再編と連鎖的なまちづくりによる再整備の早期実現を図るといった提案があり、あわせて、合同庁舎については、3)街区に整備していくという内容でした。その提案内容が本市の重要施策である定住促進に資する可能性があることから検討に入ったものです。

議会への報告につきまして、その提案内容の精査など、進捗状況を十分にお示しできていなかったことは申しわけなく思っております。私としましては、今後も市議会の皆様の御意見をしっかりとお聞きし、議論を真摯に重ねていきたいと考えています。…(略)…

平成29年3月定例月議会(2017年3月3日)

この後、2017年3月28日の全員協議会で資料を示しました。議員に言われないと(報告)できないのは、いつものことです。

◯池上典子議員 …(略)…(1)枚方市駅周辺再整備について、お尋ねします。

 枚方市駅周辺再整備については、市の最重要課題であり、昨年度のこの時期にスピード感を持って取り組むよう要望いたしましたが、この間、京阪ホールディングス株式会社からの提案を検討するなど、一層、時間がかかっているのではないかと思います。

今後、市としてはどのように具体化を図っていこうと考えているのか。あわせて、具体化において最も主体的に進めていく必要がある新庁舎の位置については、いつ方針を決定するのか、お尋ねしたいと思います。…(略)…

◯伏見 隆市長 …(略)…まず、枚方市駅周辺再整備については、…(略)…。

現在、公社住宅、京阪電鉄枚方事務所が含まれる枚方市駅東地区、市民会館、市役所庁舎を含む街区及び官公庁団地を含む街区におけるまちづくりの具体的な方向性について、関係者と検討を重ねているところであり、特に新庁舎の位置については、来年度のできる限り早い時期に市の考えをお示しする予定であります。…(略)…

平成29年3月定例月議会(2017年3月6日)

保育所の待機児童対策

4月の待機児童数(国の定義)すらゼロにできなかったと報告を受ける前の議論です。まずは、保育士や受け入れ枠をどのように確保するかという質問。

◯上野尚子議員 …(略)…まず、保育所の待機児童対策について、お伺いします。

市長は、平成31年度当初までに500人の入所枠の拡大を目指すと言われていますが、就学前児童が減少する中、低年齢の保育需要が伸びており、本当に500人で十分とお考えか、お伺いします。

また、500人を受け入れるには、受け入れ枠だけでなく、保育士も相当数確保する必要があると思われます。市長は、保育士用住居の借り上げ費用の支援等を行うとも述べられましたが、具体的にどのように確保していこうとしているのか、お伺いします。…(略)…

◯伏見 隆市長 …(略)…次に、「安心して楽しく子育てできる環境の充実」について、お答えします。

まず、保育所の待機児童対策については、「めざせ!!『通年の0(ゼロ)』」をキャッチフレーズに、平成31年度当初までに500人の入所枠の拡大を目指します。目標値の500人については、近年の入所児童数と、いわゆる潜在的な待機児童数の推移等をもとに推計した保育需要量の増約370人に、定住促進策の効果による増加分約130人を加えて、現時点で予測したものです。…(略)…

平成29年3月定例月議会(2017年3月3日)

◯池上典子議員 …(略)…(1)保育所の待機児童対策について、お尋ねします。

市長は、いわゆる潜在的待機児童も含めた通年での待機児童解消に向け、平成31年度当初までに500人の入所枠の拡大を目指すとされています。先日の厚生委員協議会でも、小規模保育事業の実施などによる164人の受け入れ増に加え、保育士配置の支援などにより約140人の受け入れ枠の拡大を行うとの報告がありました。通年での待機児童の解消のためには、多くの3歳未満の児童の受け入れが必要であり、職員の配置基準や面積基準を考慮すると、相当の取り組みを必要とするのではないかと考えております。

そうした点を踏まえて、残る約200人の受け入れ枠については、どのように確保していこうとされているのか、見通しをお伺いします。…(略)…

◯伏見 隆市長 …(略)…次に、保育所の待機児童対策につきましては、本市における最重要課題の一つとして位置づけ、「めざせ!!『通年の0(ゼロ)』」をキャッチフレーズに、平成31年度当初までに1・2歳児を中心とした500人の入所枠拡大を目標として、私立保育園の増改築や小規模保育事業の実施のほか、私立幼稚園の認定こども園への移行支援など、通年での待機児童の解消の実現に向けて、さまざまな方策に取り組んでまいります。…(略)…

◯池上典子議員 …(略)…さまざまな方策に取り組むとの御答弁がございましたが、その中に、これまで提案してまいりました、特に都市部で活用されている学校の余裕教室を利用した保育施設の整備や、いわゆる保育ママ制度については触れられておりません。市長が12億円という多くの予算を用意され、さまざまな取り組みを進めようとしている姿勢は伝わってくるところですが、こうした取り組みについてはどのように考えておられるのか、見解をお尋ねしたいと思います。

◯伏見 隆市長 …(略)…次に、保育所の待機児童対策については、さまざまな手法で取り組む必要があると考えています。ただ、学校の空き教室の保育施設としての活用は、ハード面や運営面から課題があり、まずは取り組みやすいところから進めたいと考えており、空き教室については、他の有効活用策を含め検討していきます。

また、保育ママにつきましては、定員5人以下の家庭的保育で、保育の質の確保や、保育者の休暇とそれに伴う代替保育者の確保など課題が多いため、当面は、先ほど申し上げた取り組みを進めることにより、受け入れ枠の拡大を図りたいと考えています。…(略)…

平成29年3月定例月議会(2017年3月6日)

受け入れ枠を500人増やすだけでは少ないという指摘ですが、何ら根拠を示さずに足りないと言うのはダメです。代表質問の冒頭で「政権政党自由民主党議員団を代表いたしまして」と発言するなら、根拠を示さず指摘しないでほしい。

◯高野寿陛議員 …(略)…1)待機児童対策について、お伺いいたします。

保育所の待機児童対策について、市長は、「平成31年度当初までに500人の入所枠の拡大をめざします」と述べられておりますが、この2月1日現在の旧定義の待機児童は450人おり、待機児童の少ない東部地域でも95人、ほかの地域でもそれぞれ120人程度おられます。

先日の質問でもありましたが、こうした数値を見る限り、年度途中での待機児童解消に向けた500人という目標は低いのではないでしょうか。市長の見解をお伺いいたします。…(略)…

◯伏見 隆市長 …(略)…保育所の待機児童対策については、近年の入所児童数と、いわゆる潜在的な待機児童数の推移等をもとに推計した保育需要量の増加分に、定住促進策の効果による増加分を加えて予測した500人分の入所枠の拡大を目指すものです。議員がお示しのように、2月1日現在の旧定義での待機児童は450人おられますが、例年、入所内定があっても辞退される方がかなり多くおられることや、特定の保育所のみを希望してお待ちの方も含まれていることを踏まえますと、現時点では、目標数である500人で対応できるものと認識しています。…(略)…

平成29年3月定例月議会(2017年3月6日)

的外れな日本共産党議員団の質問。市長の決意が弱いと言いたいのではないかと思われますが、いまは民間事業者も活用して保育所に入れる人を増やそうとしているところです。なのに、財源の確保も難しく、スピード感も出せない(目の前で困っている人を助けられない)公立保育所の増設を求めています。どうして「耳を疑う」のか、まったく伝わりません。

◯野口光男議員 …(略)…(1)保育所の待機児童対策についてです。

「新たに「めざせ!!『通年の0(ゼロ)』」をキャッチフレーズとして掲げ」としていますが、耳を疑いました。これは誰に言っているのでしょうか。まず、待機児を出さないだけの保育所を整備して、大丈夫、待機児ゼロですとアピールすべきです。それだけの決意があるのでしょうか。掲げている施策は全くスピード感がないものばかりです。

この状況を打開するためには、民営化で民間に頼るだけでなく、市として公立保育所を他市のように整備するべきではないでしょうか、見解を伺います。…(略)…

◯伏見 隆市長 …(略)…次に、保育所の待機児童対策について、お答えします。

市政運営方針で述べました「めざせ!!『通年の0(ゼロ)』」は、待機児童対策の取り組みに対する私の決意を市内外に明らかにしたものであり、通年での待機児童の解消を図りたいという思いをキャッチフレーズとして表現したものです。平成31年度当初に向けた500人の受け入れ枠の拡大に向けて、私立保育園の増改築や小規模保育事業の実施のほか、私立幼稚園の認定こども園への移行支援など、さまざまな方策に取り組んでまいります。

次に、公立保育所民営化につきましては、民営化後に保護者を対象に実施しているアンケートにおいて、満足していないと回答されたのは、直近のいずれの園でも2名以下という結果でした。民営化園の職員状況については正確に把握しているものではありませんが、認可保育所における保育は保育所保育指針に基づいて提供されており、子どもたちに影響が及んでいるとは考えていません。…(略)…

◯野口光男議員 …(略)…(1)保育所の待機児童について、2回目の質問をいたします。…(略)…

待機児童解消についてですが、市が直接増やすのは19人2カ所38人です。過去には平成26年度から平成27年度にかけて586人分の定員を増やしています。「めざせ!!『通年の0(ゼロ)』」では、平成31年度当初までに500人ということです。以前よりスピード感のある取り組みになっていると言えるでしょうか。…(略)…

◯伏見 隆市長 …(略)…次に、保育所の待機児童対策ですが、今回の500人の受け入れ枠確保は最も待機が多い0歳から2歳で増やすことを予定しています。その実現に向けて、官民問わずにさまざまな手法により500人の受け入れ枠を確保していきます。…(略)…

平成29年3月定例月議会(2017年3月7日)

この支離滅裂な主張をする理由は組織票(選挙地盤)です。日本共産党議員団の議員らは、公立保育所に勤務する職員が加入する職員団体(労働組合)から票を集めて当選しています。彼らが正規雇用にこだわって主張しているのは、世間一般に言われている保育士の不遇とは違って、公務員全体の身分保障の話です。

第2子以降の保育料無料化、子ども医療費助成

かつて広瀬議員がしつこく迫っていたのですが、今回の代表質問では所属会派の野口議員の質問には、第2子以降の保育料無料化に関するものがありませんでした。あのしつこさは偽物か?

◯上野尚子議員 …(略)…市政運営に対する市長の決意について。

市長は、市政運営方針の「終わりに」において、市政運営に対する決意を述べておられたわけですけれども、昨年の市政運営方針と見比べると、昨年の市政運営方針では保育所等の第2子以降の保育料の無料化や子ども医療費助成の拡大、中学校給食の全員喫食については早期実現を目指すとされていました。ところが、今回の市政運営方針では、中学校給食については考えを述べられましたが、残りの2つの取り組みについては、昨年のような決意は述べられておりませんでした。このことは、その実施を断念したということなのか、お伺いします。…(略)…

◯伏見 隆市長 …(略)…保育所等の第2子以降の保育料の無料化については、まずは待機児童の解消に向けた取り組みを推進し、今後の進捗状況を見きわめていきたいと考えています。

また、子ども医療費助成の拡大については、財政の健全性を損なうことがないよう財源確保に向けた取り組みを進めるとともに、今後の収支見通し等を見きわめながら早期実現を目指していきます。…(略)…

平成29年3月定例月議会(2017年3月3日)

医療費の助成は摂津市に先を行かれてしまいました。枚方市も摂津市のようにして財源を確保しないと。

京阪電車の高架建設

元号が変わる見込みですので補足しますと、2028年度末の完成を目標にしているということです。お金が足りないので工事を始める時期が遅れるかもしれません。

◯池上典子議員 …(略)…京阪本線連続立体交差事業について、お尋ねします。

これまでの取り組み状況については一定理解するものでございますが、用地取得を進めるための事業費が不足しているという厳しい状況は変わっておらず、これによって、平成40年度末の完成を目標としていることがおくれていないのか、大変危惧しているところでございます。計画的な事業の推進について、どのように考えているのかをお聞きしたいと思います。…(略)…

◯伏見 隆市長 …(略)…まず、京阪本線連続立体交差事業について、お答えします。

用地取得に係る事業費に関しては厳しい状況でありますが、鉄道高架工事の工程などを見据え、計画的に用地取得を行い、平成31年度から工事に着手できるよう取り組んでいき、平成40年度末の事業完了を目指していきます。…(略)…

平成29年3月定例月議会(2017年3月6日)

中学校給食・給食調理場整備

全員喫食への切り替えは生徒や保護者の考え次第でしょう。

第三学校給食共同調理場の土地は、売却してしまったほうが良いと思います。「土地が余るから何に使おうか」という物事の進め方をしているので、あの「徹底した行財政改革」は大嘘だと公言したようなものです。人口減少に歯止めをかけられないのですから、今後の税収減を考えてスピーディに動いてもらわないと、気づいたらツケまみれになりますよね。

◯池上典子議員 …(略)…(2)中学校給食の全員喫食の実現と給食調理場整備について、お尋ねします。

まず、中学校給食について、お伺いしたいと思います。

昨年4月から選択制でスタートした中学校給食ですが、いまだに喫食率が50%に達していないとのことです。現状の取り組みを進めていても、喫食率の向上は望めないのではないでしょうか。中学校給食導入の目的や効果を考えると、喫食率をできるだけ高くすることが求められます。選択制において、これ以上喫食率の向上が困難であるならば、早期に全員喫食に切りかえることが必要だと思いますが、見解をお尋ねしたいと思います。

次に、給食調理場整備について、お尋ねします。

第三学校給食共同調理場の老朽化に伴う代替施設として、既存の単独調理場6カ所の改築や長寿命化改修等に取り組むということですが、なぜ今このような方法をとられるのでしょうか。また、運営コストは、現在と比較してどうなるのでしょうか。さらには、これらの単独調理場の整備後は民間委託とされるのか、第三学校給食共同調理場の跡地はどのように活用されるのか、お伺いしたいと思います。…(略)…

◯伏見 隆市長 …(略)…次に、中学校給食の全員喫食の実現と給食調理場整備について、お答えします。

中学校給食につきましては、引き続き喫食率の向上に取り組んでまいります。また、全員喫食につきましては、実施手法や実施時期などについて検討を進めており、保護者や生徒の意向も把握する中で、平成29年度中に方向性をまとめる考えです。…(略)…

◯奈良 渉教育長 …(略)…次に、給食調理場整備について、お答えします。

第三学校給食共同調理場は、昭和46年4月の開設後45年を経過していることから、早急な老朽化対策を図るため、代替調理場の整備が喫緊の課題となっています。このため、より効果的、効率的な整備を行う観点も踏まえた検討を進める中で、代替調理場については、新たな共同調理場を整備するのではなく、既存の学校施設や単独調理場施設を活用し、整備に要する期間や経費の縮減を図ることとしたものでございます。

運用コストにつきましては、おおむね現在と同等程度のコストでの運用が可能と見込んでおります。これらの単独調理場の整備後の運営形態につきましては、他の単独調理場の運営形態とあわせて、今後検討を進めてまいります。

平成31年度末をもって廃止予定の第三学校給食共同調理場の跡地活用については、全庁的な検討を行ってまいります。

平成29年3月定例月議会(2017年3月6日)

教育長は、1年生だけでも全員喫食に切り替えるという提案について、後ろ向きです。2017(平成29)年入学者は3414名ですから、提案の実現可能性は必ずしも低いとは思えず、教育長の後ろ向きな答弁は説明が足りていません。

◯堀井 勝議員 …(略)…(13)中学校給食の全員喫食の実現について。

現在、選択制で実施されている中学校給食は、平成29年度中に全員喫食に向けて検討するとされていますが、現状の打開策についてどのようにお考えなのか、お尋ねいたします。

◯奈良 渉教育長 …(略)…次に、中学校校給食[1]の全員喫食の実現について、お答えします。

現在、平成29年度の新1年生や保護者を対象に試食会を実施するとともに、利便性向上のために自動予約の仕組みも取り入れております。2月の喫食率は25.8%と開始当初よりも3.6ポイント上昇しておりますが、今後も引き続き、各中学校やPTAと連携した取り組みを進め、喫食率の向上に努めてまいります。…(略)…

◯堀井 勝議員 …(略)…次に、中学校給食の全員喫食の問題です。

中学校給食の調理場は、昨年4月に、総事業費約43億円、中学生の50%、6,000食を目標に建設された。しかも、お聞きしますと、日々の運営費が年間約2億6,000万円もかかっていて、毎年約2億6,000万円かかるにもかかわらず、今約26%の喫食率ということです。約3,000食は、今子どもたちが食べてくれているわけですが、残り3,000食つくるだけの余力が残ってあるんです。これは非常に対費用効果からすると、本当にもったいないと。

4月から1年間かけて考えるということなんですが、ここは1つ提案させていただきます。せめて、中学校1年生は全員喫食、2年生、3年生は自由に選択制ということにすれば、ほとんど6,000食に近い食事が賄えるのではないかなと思うわけですが、この点について、教育長はどのようにお考えか、お尋ねいたします。…(略)…

◯奈良 渉教育長 …(略)…次に、中学校給食の全員喫食の実現について、お答えします。

中学校1年生を全員喫食とする手法につきましては、必要となる食数への第一学校給食共同調理場の6,000食規模での対応可能性や、学年で異なる給食提供となることに伴う、学校運営への影響などの課題について、慎重な検証、検討を要するものと考えております。…(略)…

平成29年3月定例月議会(2017年3月7日)

高齢者の介護予防

100カ所の根拠は「国の基準」らしいのですが、これがどこで示されているのか、よくわかりません。

◯上野尚子議員 …(略)…(2)「高齢者が健康でいきいきと暮らせるまちづくりの推進」についてです。

高齢者が積極的に地域に出て、生き生きと活動していただくための取り組みは、孤立やひきこもりを防ぎ、安否の確認や介護予防につながる重要な施策であると考えます。

市政運営方針では、このための施策として、高齢者が気軽に出向くことができる身近な集いの場を100カ所設置することや、外出の付き添い支援、街かどデイハウスの増設、また介護予防ポイント事業の拡充を挙げておられますが、それぞれの事業の具体的な内容について、お伺いします。…(略)…

◯伏見 隆市長 …(略)…次に、「高齢者が健康でいきいきと暮らせるまちづくりの推進」について、お答えします。

身近な集いの場は介護予防の拠点として、高齢者人口1,000人に対し1カ所必要であると示されており、枚方市では100カ所の設置を目指しています。既に地域では、いきいきサロンなどの取り組みをしていただいていますが、そのような場を拡充するための支援を行っていきます。…(略)…

自治会館や個人の住宅、また、介護事業所、医療機関の空きスペースなどを活用していただき、月に何回かでも定期的に集まれる場を設置されるに当たって、簡易な改修費などを助成するスタート支援を行います。

外出の付き添い支援は、介護予防・日常生活支援総合事業のサービスの一環として実施するもので、要支援認定の高齢者など、お一人での外出に不安を抱える方を対象に、徒歩もしくは公共交通機関等での付き添い支援に助成を行います。

街かどデイハウスの増設につきましては、13の日常生活圏域に各1カ所設置を目指しており、残る1圏域の設置に向け取り組んでいきます。

介護予防ポイント事業は、ボランティア活動を通じて高齢者の社会参加を促進する事業であり、現在、研修を受けて登録されたサポーターの方々が、特別養護老人ホームなどの高齢者施設で活動されています。今後は、活動場所を拡充し、高齢者施設に限らず子ども食堂などでも活動していただき、多世代の交流も深めていただけるように取り組んでいきます。…(略)…

平成29年3月定例月議会(2017年3月3日)

◯野村生代議員 …(略)…(5)「高齢者が健康でいきいきと暮らせるまちづくりの推進」について。

枚方市でも高齢化率が26%を超え、市民の4人に1人は65歳以上の方になります。さらに今後、高齢化はますます進み、特に75歳以上の後期高齢者が増えていくことが予想されています。それに伴う医療や介護の負担が懸念される中、高齢者が健康で生き生きと暮らせるまちづくりはどの自治体でも大きな課題となっています。

枚方市はどのような視点からこの課題に取り組んでいくのか、また、取り組みを進める上で何を重視していくのか、市長のお考えをお伺いします。

◯伏見 隆市長 …(略)…次に、「高齢者が健康でいきいきと暮らせるまちづくりの推進」について、お答えします。

高齢化が着実に進行する中、持続可能な介護保険制度を維持し、若い世代への負担が過重なものとならないよう、高齢者の方々に健康で生き生きと過ごしていただくため、介護予防事業を積極的に進めていきたいと考えています。

取り組みの視点としては、まず、枚方市の高齢者に、より元気になっていただくことから始めたいと考えています。個々の高齢者の方の心身の状況はそれぞれ違いますが、要支援など軽度の方の中には、適切なサービスにより元気を取り戻す可能性の高い方がたくさんおられます。この4月からスタートする介護予防・日常生活支援総合事業では、そのような方に再び元気になっていただくため、リハビリテーション専門職を活用した新しい生活支援サービスを実施していきます。

また、元気な高齢者の方には、できる限り長くその元気を維持していただけるよう身近な集いの場を拡充し、誰もが必要とされ、役割があり、活動の機会や場のある環境づくりを地域とともに行っていくことを重視しています。…(略)…

平成29年3月定例月議会(2017年3月3日)

「高齢者が健康でいきいきと暮らせる…」というフレーズは、聞こえの良いフレーズですが、きちんと現実を見ていない気がしてなりません。高齢者は、生産年齢という言葉があるように、現状では税収を見込める世代ではありません。むしろ保険から支出されていく世代です。その点を踏まえて施策を考えられないのでしょうか。

水道料金の見直し

節水しても近い将来、水道料金が上がるでしょう。水道料金を低く抑えるための節水は、ほどほどに。

◯上野尚子議員 …(略)…水道及び下水道事業会計については、今後の施設更新に係る事業規模等を見極めながら、上下水道事業経営戦略の平成30年度策定に向け取り組み、あわせて口径別料金体系など、現在の水需要に合った水道料金制度のあり方について検討を進めますとありますが、料金制度のあり方をどのように検討され、またどのように計画の策定に取り組んでいかれるのか、お伺いします。…(略)…

◯伏見 隆市長 …(略)…水道料金制度のあり方と上下水道事業経営戦略について、お答えします。

近年、人口減少や節水機器の普及などによる使用水量の減少に加え、大口需要者の地下水採取など水道使用の状況が大きく変化しており、こうした状況の変化に応じた持続可能な料金制度となるよう見直しを進めるものです。

また、上下水道事業では、今後、老朽化した基幹施設などの更新需要が高まっていくことが見込まれる一方、公営企業として、市民生活を支える上下水道サービスを将来にわたって安定的に継続していくことが求められます。そのため、平成31年度以降の施設の更新等に係る投資と料金収入などの財源の収支見通しを示した、中長期的な経営の基本計画である経営戦略の策定に取り組んでいくものです。…(略)…

平成29年3月定例月議会(2017年3月3日)

伏見市長の選挙公約・市政運営

地域担当職員

次の市長選挙までに、有権者が地域担当職員制度を評価する段階まで成熟できるのでしょうか。

◯上野尚子議員 …(略)…(3)「協働によるまちづくりの推進」について、お尋ねします。

地域と行政が一体となって協働のまちづくりを進めるため、今年度から新たに、枚方市コミュニティ連絡協議会の4つのブロックに市職員を派遣する地域担当職員制度が導入されましたが、地域担当職員の皆さんは現在どのような活動をされているのか、そして、活動を通してどのような効果があったのか、お伺いいたします。

また、制度を導入してから間もなく1年を迎えますが、2年目に向けた今後の見通しについてもお伺いいたします。…(略)…

◯伏見 隆市長 …(略)…次に、協働によるまちづくりの推進について、お答えいたします。

12名の地域担当職員を昨年6月に任命して以降、ブロック会議や研修会を初め、夏祭りなど地域が主催する行事に参加し、校区コミュニティ協議会との意見交換を通して、地域の皆様との信頼関係の構築に取り組んでいるところでございます。

2年目につきましては、協働の視点を持ちながら地域へのかかわり方に工夫を凝らすことで、各校区が抱える公共的課題の把握に努めていきたいと考えています。…(略)…

平成29年3月定例月議会(2017年3月3日)

◯堀井 勝議員…(略)…次に、(2)地域担当職員制度の導入後について。

協働によるまちづくりの推進に向けた取り組みとして、今年度から地域担当職員制度が導入されました。12名の地域担当職員の皆さんは、現在、枚方市コミュニティ連絡協議会のブロック会議に参加され、地域の皆さんと活発な意見交換をされているようにお聞きしております。制度が導入されたことで、校区コミュニティの活動や地域担当職員の意識はどのように変わったのか、お尋ねいたします。

また、市長は平成29年度の市政運営方針の中で、地域担当職員制度を活用して職員の協働に対する理解をより深めることで、事業提案の質を高め公共的課題を解決していくと述べられていますが、今後、課題解決に向けて具体的にどのような取り組みをされるのか、お尋ねいたします。…(略)…

◯伏見 隆市長 …(略)…次に、地域担当職員制度の導入後について、お答えします。

制度導入をきっかけに、ブロック会議の開催が増えたことにより、他の校区コミュニティ協議会との情報共有や意見交換が活発に行われており、また、地域担当職員もこれらの会議への参加を通して、校区コミュニティ協議会の活動や協働に対する理解を深めています。

今後は、協働の視点を持ちながら地域へのかかわり方に工夫を凝らすことで、各校区が抱える公共的課題の把握に努めていきたいと考えています。…(略)…

平成29年3月定例月議会(2017年3月7日)

市制施行70周年記念事業

記念事業に関する議会質問は、もうお腹いっぱいです。市民と行政の全員で祝えないのは明らかです。人口40万人と市外から来る人を合わせて考えなければならないのに、警備などの事情から1万人の集客に抑える必要があります。くらわんか花火大会を復活できないのですから、「全員」はおかしな話です。

◯堀井 勝議員 …(略)…70周年記念事業のメーンになるのは、ひらかた音と光のファンタジーナイトだろうと思いますが、どのようなものなのか、どれぐらいの人が観賞できるのか、また、その費用はどれぐらいかかるのか、お尋ねいたします。

10年前の60周年記念時は、天の川七夕伝説にちなんで、全国七夕サミットが開催されました。その後、産業振興キャラクターとして、交野市と連携して、ひこぼしくんやおりひめちゃんまでつくって歴史的伝説を前面にされていますが、今回は全く重要視されていません。どのようにお考えなのか、お尋ねいたします。

また、記念式典についてはどのようにお考えなのか、お尋ねいたします。…(略)…

◯伏見 隆市長 …(略)…ひらかた音と光のファンタジーナイトにつきましては、淀川河川公園を会場に、本市の地域資源である淀川の水を利用した巨大なウォータースクリーンに映像と効果照明を映すイルミネーションショーを実施するものです。この他、アクアシアターを使ったステージイベントや、地元枚方宿地区でのイベントなどを開催し、市民や市民団体、事業者などとともに地域のにぎわいを創出するもので、来場者数は約1万人を想定しています。事業費につきましては、概算ではありますが、他市での実績額などから約4,000万円を予定しております。

七夕に関する70周年事業としては、天野川河川敷で地域から発案の「AMANOGAWA TANABATAゆめのほし2017」を、地域に協力して実施してまいります。また、ひこぼしくんについては、交野市との連携も含めしっかり活用してまいります。

市制施行70周年記念式典につきましては、市民と行政が一体となって、全員で70周年を祝える式典にしたいと考えており、11月8日に開催することとしています。…(略)…

平成29年3月定例月議会(2017年3月7日)

結婚新生活支援

伏見市長の本気とは、他市を上回る助成金を出すことです。ならば他市を上回る効果を生まなかったら、責任を追及されるでしょう。

◯池上典子議員 …(略)…次に、(3)結婚新生活支援について、お尋ねします。

平成29年度から新たに「結婚を機に本市で居住する夫婦を支援するため、新たな住宅の購入費用や賃借費用、引越費用に対する助成」を行うとされています。この助成制度は、本市の定住促進策の一つと考えますが、どのような効果を期待し、どのようにアピールしようと考えておられるのか、お尋ねします。

また、この事業は、国の結婚新生活支援事業の補助金を活用して実施すると聞いておりますが、他市と同様のことをしていては定住促進にはつながらないと考えます。府内での実施状況と、この事業における本市の独自性について、重ねてお伺いしたいと思います。…(略)…

◯伏見 隆市長 …(略)…次に、結婚新生活支援について、お答えします。

結婚新生活支援は、結婚を機に本市に居住する夫婦を支援することで、結婚しやすい環境づくり、少子化対策につなげるものですが、同時に、新たに居住地に本市を選択していただくための定住促進策として実施するものです。これまでから進めている妊娠、出産から子育てまでの支援策に加え、結婚に対する支援を行うことで、結婚から子育て期にわたる切れ目のない支援とし、結婚を機に本市に住んでいただけるよう、市内外に発信していきたいと考えています。

なお、結婚新生活への支援は、大阪府内では泉佐野市、和泉市、岬町が国基準どおりの24万円を上限として実施していますが、本市では30万円を上限に支援することとしています。…(略)…

平成29年3月定例月議会(2017年3月6日)

名物の商品開発

作って終わるパターンになるか、ならないかだけ気になります。市がそこまで考えていないなら、やめたほうが良い。

◯上野尚子議員 …(略)…また、地域経済の活性化を図るため、交野市、北大阪商工会議所、市内事業者との連携を図り、本市と交野市の地域産業資源等を活用した新たな名物となる商品開発を行うとのことですが、新たな名物とは具体的にどのようなものか、お伺いします。…(略)…

◯伏見 隆市長 …(略)…次に、新たな名物についてですが、具体例として、交野市の地酒に枚方市の地域資源である淀川のヨシを使用したオリジナルラベルの日本酒を作製する予定です。

今後は、両市の企業の技術を初めとするあらゆる地域資源を活用して、新しい名物を開発する予定です。…(略)…

平成29年3月定例月議会(2017年3月3日)

人口減少対策の効果と認識

行政の人口誘導を目指す取り組みと人口の推移に関連性が見えてこない現状では、市民の暮らしをないがしろにする都市間競争の様相という指摘はズレています。このような指摘は、人口誘導ができてからの話ではないでしょうか。

◯野村生代議員 …(略)…人口減少については、少子・高齢化が急速に進展する中で全国的な課題であり、多くの自治体において人口誘導・定住促進策に取り組まれていますが、先に取り組んだもの勝ちという都市間競争の様相を呈してきています。市民が安全、安心に暮らせることが最優先であるはずなのに、都市間競争に巻き込まれ、人口を増やすことが目的になっているのではないでしょうか、見解をお伺いします。…(略)…

◯伏見 隆市長 …(略)…まず、本市の人口減についての私の認識について、お答えいたします。

誰もが本市において安心して暮らすことができるよう、さまざまな施策を推進することにより、結果として、市民の定住促進や市外からの転入促進、出生率の向上につなげていきたいと考えています。…(略)…

平成29年3月定例月議会(2017年3月3日)

野口議員は「人口誘導どころか減っている」と述べていますが、この認識は誤りです。人口は伏見市政が始まる前と変わらず、一定のペースで減り続けているというのが正しい見方です。

◯野口光男議員 …(略)…(1)定住促進、人口推移についてです。

市長は、選ばれるまちを目指すとされていますが、枚方市の20歳から45歳までの人口は、ことしの1月が12万5,608人、昨年の1月が12万8,942人、一昨年が13万2,370人となっています。この推移を見ると、人口誘導をするどころか減っています。このことについて、市長はどのようにお考えになっているのか、お伺いいたします。…(略)…

◯伏見 隆市長 …(略)…次に、定住促進、人口推移について、お答えします。

本市の人口については、出生数の減少や転出超過等により減少傾向が続いており、御指摘の年齢層で転出超過となっている状況です。こうした状況に歯どめがかかるよう、しっかりと分析をし、焦点化した施策を検討、実施する必要があると考えています。…(略)…

平成29年3月定例月議会(2017年3月7日)

一番の問題は、市長の任期(4年)が始まって1年5ヶ月過ぎても、まだ「しっかり分析する」と答弁している点です。もう分析する時期は過ぎました。一番の問題は、分析しても何をどうすれば良いか、わからなかったことでしょう。議会が追及しなくてはならないのは、その部分です。

人が集まるまちづくり

枚方市はベッドタウンですが、市長は観光に力を入れたいと考えているようです。

◯堀井 勝議員 …(略)…(1)多くの人が訪れたいと思えるまちづくりについて。

「多くの人が訪れたいと思えるまちづくりを進めます」と述べられていますが、市長はどのようなまちづくりをお考えなのか、お尋ねいたします。…(略)…

◯伏見 隆市長 …(略)…次に、多くの人が訪れたいと思えるまちづくりについて、お答えします。

本市には、淀川や枚方宿を初めとして多くの地域資源があります。さらに、それらの資源に一工夫加えることや、視点を変えることで新しい魅力が生まれてくるものと考えています。多くの人に枚方を知ってもらい、枚方に訪れていただくため、いつも魅力があふれるまちとなるよう取り組んでまいります。…(略)…

平成29年3月定例月議会(2017年3月7日)

行財政改革

伏見市長にとって「改革」とは

重要な答弁がありました。伏見市長の「改革」とは、改良や改善のことです。よくこれで大阪維新の会から推薦されたな…。

◯上野尚子議員 …(略)…1)市長の言う「改革」について。

市長は、市政運営方針で、常に改革の視点を持ちながら、行財政改革を積極的に推進すると表明されましたが、市長のおっしゃる改革とは一体何を意味するのでしょうか。

行政改革とは、行政組織や人事制度の改革であったり、事務事業の縮減を進めること、つまりは行政内部の改革であり、そのために、外部有識者などの意見を踏まえ市政運営を行っていくとの方針を述べられたのだと思います。しかしながら、今、市長が進めようとされている、例えば事務事業、補助金の見直しも、これは相手先に対し丁寧に進めていかなければならないことだと思うのですが、拙速に進め、結果として新たに市民負担増を求めるものもあり、それよりまず、行政の内部に切り込むべきではないでしょうか。また、外部有識者の力をかりることによって経費がかさみ、それが結果として市民負担につながるような構図は本末転倒ではないでしょうか。何のための行政改革なのでしょう。改革の意味を市長はどのように考えておられるのか、市長の考えをお聞かせください。…(略)…

◯伏見 隆市長 …(略)…改革とは、事務事業や組織体制など、それまでの行政について見直しを行い、よりよいものにしていく普遍的な考え方であると認識しています。…(略)…

平成29年3月定例月議会(2017年3月3日)
財源確保

枚方市の予算は1000億円規模ですから、数億円の財源を確保できても小さな話です。財源確保は期待できないでしょう。

◯高野寿陛議員 …(略)…(1)財源確保を初めとする行財政改革について、お伺いいたします。

市長は、市政運営方針で、将来世代に大きな負担を残さない徹底した市政改革の推進として、財源確保を初めとする行財政改革を積極的に推進するとされていますが、積極的に推進すると言われる割には、昨年度の市政運営方針で述べられた市政改革の取り組み内容とそう大きく変わるものではないと印象を受けております。財源確保を初めとする行政改革について、平成29年度においてどのような取り組みを展開していくのか、お伺いいたします。…(略)…

◯伏見 隆市長 次に、財源確保を初めとする行財政改革について、お答えします。

少子・高齢化と人口減少の進展などによる市税収入の減少や社会保障関連経費などの財政負担の増加が見込まれる中においても、未来への投資、魅力のあるまちづくりに向けた施策を展開していくために、財源確保を初めとする行財政改革は必要不可欠と考えています。…(略)…

◯高野寿陛議員 …(略)…また、新行政改革実施プランには、市税等の収入確保の一環として、今年度から返礼品の取り組みを始めたふるさと寄附金の推進が掲げられていますが、現状について、お聞かせください。…(略)…

◯伏見 隆市長 …(略)…また、ふるさと寄附金の状況ですが、昨年12月の制度拡充により想定を大きく超える寄附が集まり、2月末現在で1億2,000万円を超える結果となったことから、取り組みの効果があらわれたものと考えています。

この4月からは、さらに特徴ある返礼品を追加する予定であり、財源確保の面はもとより、地域産業の活性化や市のPRを視野に取り組んでまいります。…(略)…

平成29年3月定例月議会(2017年3月6日)

◯堀井 勝議員 …(略)…(1)新行政改革実施プランについて。

新行政改革実施プランは、今からちょうど1年前、昨年の3月に策定されました。このプランを改めて見てみますと、今の時代背景といいますか、地方自治体を取り巻く現状を踏まえて、自主財源の確保や事務事業等の見直しなど、平成28年度から平成31年度までの4カ年に本市が取り組むべき行政改革の具体的な中身が示されています。

平成29年度は、その取り組みの2年目となり、伏見市長は市政運営方針において、将来世代に大きな負担を残さない徹底した市政改革を推進すると述べられております。また、同じ日に、平成29年度当初予算案も提案されました。

そこで、市政運営方針で述べられた徹底した市政改革の推進というその中身が、平成29年度当初予算案にどの程度反映されているのか、予算案にしっかりと見込まれているのか、お尋ねいたします。…(略)…

◯伏見 隆市長 …(略)…主なものでは、事務事業、補助金の見直しで約1億2,000万円一般会計から各特別・企業会計への繰出金の抑制に係る取り組みで約3億円を、平成29年度予算案に反映しているところです。…(略)…

平成29年3月定例月議会(2017年3月7日)

市政運営

「挑戦」という言葉だけを言われると、これから何をするのかと心配だとの声。市長に就任したときから「挑戦」してくれると期待していたので、残念でした。

◯野村生代議員 …(略)…1回目の質問で枚方の魅力についてお答えいただきましたが、市長は、今ある枚方の魅力をさらに高め、未来に向けて夢と希望の持てるまちへと発展させるために、さらに挑戦していくと述べられています。これから何に挑戦されようとしているのか、具体的にお伺いいたします。…(略)…

◯伏見 隆市長 …(略)…次に、市政運営に対する基本姿勢について、お答えします。

出生数の減少や転出超過等による人口減少が続く中、新たな財源確保に向けた取り組みを進めるとともに、さらなる待機児解消策や市駅周辺の再整備など、さまざまな施策を挑戦の姿勢を持って推進することで、豊かで誇りある枚方を実現していきたいと考えています。…(略)…

平成29年3月定例月議会(2017年3月3日)

◯池上典子議員 …(略)…次に、12.市長の市政運営の姿勢について、お尋ねします。

市政運営に挑戦の姿勢を持って臨むとされておられますが、今まで余りお聞きしない言葉なので、何に挑み、何と戦っていかれるのかをお尋ねしたいと思います。…(略)…

◯伏見 隆市長 …(略)…次に、私の市政運営の姿勢について、お答えいたします。

近年の少子・高齢化の急速な進行と人口減少時代を迎える中、本市においては、出生数の減少による自然減と転出超過による社会減の傾向が続いている状況です。こうした中、本市の魅力をさらに高め、多くの方から選ばれるまちとして発展させていく必要があります。そのため、挑戦の姿勢をもって、これまでの枠組みにとらわれない徹底した行財政改革を推進しながら、枚方市駅周辺の再整備や保育所の待機児童解消など、さまざまな課題に対し具体的な成果を見出せるよう取り組んでいかなければならないと考えています。…(略)…

平成29年3月定例月議会(2017年3月6日)

前市長との違いを訴えて当選したわけではなかったので、それほど違いがないのは仕方がないでしょう。結果論として、ハコモノをたくさん作っているので将来へのツケをあれこれ残している点が異なります。将来、税収が増えてくれるならツケを残しても構いませんが、そうなるとはとても思えません。

◯高野寿陛議員 …(略)…まず初めに、1.伏見市政の評価と課題について、お伺いいたします。

今回と前回の市政運営方針や市長就任時の所信表明を見ますと、多くの公約が掲げられております。私は、伏見市政となって美術館問題に区切りをつけられたことについては一定の評価をしていますが、竹内前市長との違いが余り見えません。そこでまず、市政運営において前市長とどのような違いがあるのか、お伺いいたします。…(略)…

◯伏見 隆市長 …(略)…まず、市政の評価と課題についてですが、市政運営における前市長との違いについてですが、施策面においては、保育所の待機児童対策として年度当初の待機ゼロにとどまらず、通年での待機ゼロを目指すとともに、人口誘導策による今後の増加分を含んだ500人の入所枠を設定するなど、まちの魅力を高めるため未来への投資に積極的であること、枚方市駅周辺の再整備におけるエリアマネジメントの導入やさらなる観光の振興に着手するなど地域経済の活性化を重視していること、また、こうした施策の推進に当たっては、民間活力を積極的に活用していくことが相違点であると考えています。…(略)…

平成29年3月定例月議会(2017年3月6日)

確かに身を切る「姿勢」を示してくれましたが、予算規模から見て大きく財源を確保できていないのは、ひどい話ですよね。

その他

シビックプライド

シビックプライドは岩本議員の質問ではないかと思います。(会派を代表して質問する)代表質問なので池上議員が質問しています。

◯池上典子議員 …(略)…(1)シビックプライドについて。

市長は、市制施行70周年を契機に特色ある事業に取り組むことで、いわゆるシビックプライドの醸成を図るとされています。そこで、新たに実施する70周年記念事業の中においてどのように実現していこうと考えておられるのか、お伺いします。…(略)…

◯伏見 隆市長 …(略)…次に、シビックプライドについて、お答えします。

市制施行70周年を契機に、新たなにぎわいの創出や枚方宿、淀川、東部の里山といった豊かな自然、歴史文化、みどりのプラットホームづくりなど、本市の地域資源を生かした取り組みを市民、市民団体、事業者などと連携、協力して実施し、参加者とあわせて本市の魅力を再発見、再認識していただくことで、市民の愛着が深まるものと考えています。…(略)…

◯池上典子議員 …(略)…市制施行70周年記念事業の中での考えについてお答えをいただきましたが、本来、シビックプライドの醸成は、日常の中で、市民による地域活動への参画や地域住民との交流を促進することが大切であると考えます。

特に、若い世代が地域に愛着を持って定住したくなるよう、まちづくりや地域活動への参画を自発的に行動として起こせるよう、子どものころから継続的に意識の醸成や必要な知識を高めていただくことが非常に重要であると考えますが、今回の周年記念事業ではどのようにお考えなのか、お尋ねします。…(略)…

◯伏見 隆市長 …(略)…次に、シビックプライドについて、お答えします。

若い世代が子どものころから本市において住み続けていただくことは重要であり、そのために、子どものころから本市の歴史や市の取り組みなどに関心を持ってもらうことは必要であると認識しています。記念事業として、子どもや大学生などを対象にした特色ある取り組みを実施することで、本市への関心や愛着を持ってもらうよう努めてまいります。…(略)…

平成29年3月定例月議会(2017年3月6日)

何に対してまちへの愛着を持つかは、人それぞれ違うと思います。そして、それぞれ違って良いと思うのですが、子どもに歴史を勉強させてシビックプライドを育ませようとするのは、価値観の強制に思えて気色悪い。

コミュニティバス

筆者が「まちづくりの方向性」で述べたように、アンケート結果はコミュニティバスの必要性を訴えるものでした。しかし、経営の側面では成功しないことは、はっきりしています。

◯野口光男議員 …(略)…(4)総合交通計画についてです。

持続可能な都市構造を実現するため、戦略的な交通施策を推進するよう、総合交通計画を策定するとあります。計画策定の目的においても、持続可能な交通社会と望ましい都市像の実現としていますが、具体的にはどういうことなのか、お伺いします。

その持続可能な交通社会とは、高齢化社会に対応し、公共交通空白地域を初め、高齢者の皆さんが強く要望されているコミュニティバスなど、公共交通の整備を進めることだと思いますが、市長としてコミュニティバスについてどのように考えているのか、お伺いいたします。…(略)…

◯伏見 隆市長 …(略)…次に、総合交通計画について、お答えします。

なお、コミュニティバスにつきましては、公共交通空白地域への有効な対応策として、これまでから全国的にも取り組まれておりましたが、課題も大変多いものと認識しています。…(略)…

平成29年3月定例月議会(2017年3月7日)

老年人口比率が高い特性上、コミュニティバスは選挙の得票のための施策にしかなりません。


[1] 原文ママ。正しくは「中学校給食」です。会議録の原本もこのようになっている可能性があります。

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