定例記者会見(2017年2月17日)

公式発表に遅れ

会見の翌日が開庁日ではなかった(土曜日)こと、また報道機関に情報を提供していることから、発表資料をホームページに掲載するために残業、休日出勤をしてまで急ぐ理由はないとの判断から、ホームページでの資料の公開が翌週の火曜日(2017年2月21日)に伸びたものと考えられます。ただ、ハッピーマンデー(月曜日が祝日あるいは振替休日)ではなかったのに、月曜日に資料を公開しなかったので、何かあったのでしょう。

市は当初予算案を報道各社に提供しているようですが、ホームページに掲載していません。この取り扱いは、議会の議決前(予算「案」)だからという理由でもなく、大阪府下のいくつかの市は予算案をホームページに掲載しています。

会見資料の書式を若干改良?

これに限らず、伏見市長が選任したアドバイザー3名の中で、広報アドバイザーが最も仕事をしている印象を受けます。伏見市長よりも市民の目に見える結果を出しているくらいに。

市制70周年記念事業

2本の案件のうち、順番を優先したのが70周年記念事業[1]でした。しかし、マスコミはこの時期、当初予算案をどのように編成しているかを伝えることにしか興味がないようで、詳細を伝えていません。

「市長への提言」から始まる企画

特筆すべきは、テレビ東京のテレビ番組「開運!なんでも鑑定団」の公開収録を実施する予定で調整されていることです。これは、「市長への提言」で市民が提言[2]していたものです。

「ロゴ」「キャッチフレーズ」決まる

権利関係がよくわからないため、このサイトでの掲載は見合わせます。

必ずひこぼしくんを入れる条件を付すとロゴでなくなること、テーマを発表してしまったのでキャッチフレーズを作る意義がなくなったことは、残念なことでした。

有名人が来る?

「枚方市PR大使」を各方面にオファーをしているようです。契約が成立しない限り、名前は出てこないでしょう。契約期間は2017(平成29)年4月〜2019(平成31)年3月です。活動内容は枚方市のPRですから、メインの活動場所は市外だと思います。

暗雲が立ち込めている事業など

枚方市内の学生向け企画として、「ひらかた魅力発信コンテスト」と「ひらかたの未来SOUZOU事業」の募集をしていました。募集期間を延長し、すでに期限が過ぎていますが、音沙汰はありません。昨今の貧困情勢や枚方市の若者の就職(就社?)情勢からは、応募者にとってメリットの極めて小さな企画ではないかと筆者は考えています。

市は市民団体や市内事業者との協賛事業を募集しています。これも、まだ現時点で公表されている情報はありません。ただ、ふるさと寄付金の返礼品を集めることはできているので、企画倒れにはならないだろうという希望的観測です。

いわゆる「花火」の件ですが、たぶんないでしょう。「くらわんか花火大会」の復活を目指す団体は、復活の目標時期を今年に設定していません。先日のようなゲリラ(予告なしの意)「打ち上げ花火」を見ることはできても、たくさんの人が集まって見る「花火大会」を開催する動きは、確認できません。

子育てを応援

いずれも未就学児童をターゲットにした取り組み[3]です。

待機児童問題の競争激化

他市の予算案を見ていると、待機児童問題で競争が激しくなっている様子が伺えます。枚方市も未就学児童の子育て環境を整備することに躍起になっていて、長期的な目線がありません。したがって、筆者としては定住を目的とした枚方市への転入はハッキリ言っておすすめしません。就学する頃に他市へ転出できるなら、枚方市への転入は良いと考えます。

次期市長選の伏線か

報道発表資料には「保育受け入れ、2年で500人増」と銘打っています。この「2年」に政策的根拠はなく、伏見市長は次の市長選挙に出馬し、再選されるために有権者に訴える実績を残しておきたいからでしょう。伏見市長は2年後の2019(平成31)年9月22日に任期満了を迎えます。

キャッチフレーズだらけ

突然ですが、問題です。市が決めたキャッチフレーズはどれでしょう。

  1. 子育て、もっと応援します。
  2. いつでも安心 子育てのまち ひらかた
  3. めざせ!「通年の0(ゼロ)」

今回の記者会見で、待機児童対策のキャッチフレーズを公表しました。正解は3番目ですが、どれも会見資料に掲載されているフレーズで、ごちゃごちゃしています。

保育施設整備→保育士増員

「保育所に入れない→保育所を増やそう→保育士が足りない→保育士を増やそう→保育士の待遇悪い→…」という行き当たりは枚方市も同じです。保育士の増員のために人件費を計上しました。他市で行われている保育士の子どもの優先も行われます。

保育士は、経験がモノをいう世界らしく、人の問題が懸念されます。増員と整備の順番が逆だったかもしれません。

北部支所に子育て世代包括支援センター

2017年12月に妊娠届、健康相談、講座の開催、家庭訪問、保育所・幼稚園などの情報提供をする拠点を北部支所(住所:大阪府枚方市楠葉並木2丁目29−3)に開設します。保健師を常駐させ、必要に応じて管理栄養士、歯科衛生士、心理相談員が出向いて相談に対応する予定です。

枚方市内で子育てをするなら、楠葉周辺をおすすめします。シングル(ひとり親)の世帯には特におすすめでしょう。2017年7月に北部支所で「楠葉なみき小規模保育施設」を開設する計画がありますし、保育士がクラウドファンディングなどを活用して資金を集め、楠葉に小規模保育施設をつくる(市の事業ではない)という話もあります。

[1] 盛り上げます!70周年,枚方市(2017年2月17日)

[2] 市長への提言,枚方市(平成28年12月末)の提言番号7。

[3] 子育て、もっと応援します。,枚方市(2017年2月17日)

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