小さなニュース 第15回

議会がFMひらかたに出演

2016年8月16日午後3時30分ごろ、議長(大塚議員)と副議長(前田議員)がFMひらかたに出演していたようです。事前の告知は、このツイートだけでしたので筆者は聞き逃しました。

かふぇどすてーしょんTUE
この後15時半から枚方市議会の大塚議長、前田副議長がご来店♪♪
貴重なお話がお聞きできますよー!

— FMひらかた (@fm779) 2016年8月16日

前田議員によると、議長と副議長がFMひらかたに出演するのは史上初のことで、市長と同様に「駅なかスタジオ」で話をしたようです。ディープな話ではなく、さらっとしたテーマを設定して話していたようなので、それで十分でしょう。

議長と共にFMひらかたに初出演させて頂きました。

(略)

議長と共に議会の仕組みや議会改革の取り組みなどをお話させて頂きました。

生放送,枚方市議会議員 前田富枝【いつも晴天 微笑(ニコッと)~ひとりごと】(2016年8月17日)

調べればわかる話のどこが「貴重」なのか、よくわかりません。

枚方まつり2016

市長は2016年8月20日〜21日に開催された枚方まつりに顔を出していました。

【別館駐車場】
枚方まつり別館駐車場のHYLブースに

伏見市長も来られました^ ^

まだまだ盛り上がってます

枚方まつり2016!!!!!!#枚方まつり pic.twitter.com/dy2GTkkKTE

— HirakataYouthLeader (@hirakatayl) 2016年8月20日

ツイッターのタイムラインを見ていると、枚方文化観光協会[1]のキャラクター、くらわんこより、樟葉宮くずはのみや表参道商店会のキャラクターみっけちゃんが人気を集めたようです。

広報ひらかた平成28年8月号に不適切な表現を発見し、ツイートで指摘しました。

広報ひらかた8月号5ページ https://t.co/wm30HK8Kyn 枚方まつりのプログラムに不適切な表現が。日本チアリーディング協会からお叱りを受けると思います。FMひらかた が悪いのかな? pic.twitter.com/jtYaHCkUvT

— 枚方市政を追いかける!(仮) (@hirakatawatch) 2016年7月27日

調べてみたところ、この出演者はキッズ・チアダンス・チーム「Honeysハニーズ」で、過去にも出演しているようです。この出演者のブログには「チアダンス」と表記されていることから、どうやら枚方フェスティバル協議会が、あえてこのような表記をしたと考えられます。分かりづらい組織図ですが、「枚方まつり2016」の責任者は枚方青年会議所の特別顧問のようです。このまま広報ひらかたに掲載されていることからすると、市のチェック機能が働いていないことにも問題があります。

この枚方フェスティバル協議会は、北大阪商工会議所、枚方青年会議所、枚方市、枚方文化観光協会を中心に作られた組織で、現在、休止している「くらわんか花火大会」の開催者でした。ご存知のように、花火大会の復活を目指している「Light up OSAKA」とは別組織です。

[1] 枚方市立枚方宿鍵屋資料館の指定管理者(平成27年4月1日〜平成32年3月31日)として、枚方宿鍵屋資料館指定管理者選定委員会の選定を受けたNPO法人(特定非営利活動法人)。

門真市からの転入超過が将来なくなるかも

2016年7月24日に就任した門真市長のインタビューで、門真市長は枚方市への転出について触れています。

――市の人口を減少から増加へ転じると公約で掲げました。筋道はどのように考えるのか

若い世代が門真市から出て行くのを食い止めないといけない。流出の大きな要因は子育てと教育に不安があるからで、市として積極的に取り組むというメッセージを示せば、「子どものこと考えて枚方や寝屋川に行こう」という流出の動きを食い止められると考える。

(新市長に聞く!) 宮本一孝・門真市長:朝日新聞デジタル(2016年8月22日)

これについては、筆者が連投ツイートで述べていたことと一部、重なっています。

問題点:超過している転入元/転出先の市区町村を把握できていなさそうなところ。
国勢調査結果と今回の公表資料などを分析すると、長年にわたって▽枚方市への転入超過が大きいのは門真市、大東市(、守口市)▽枚方市から転出超過が大きいのは交野市、京田辺市です。でも、…

— 枚方市政を追いかける!(仮) (@hirakatawatch) 2016年6月11日

良くも悪くも、数少ない転入元が一つ減りそうです。次の枚方市長選挙が執行されるころには、門真市だけでなく大東市(や守口市)からの転入にも頼れなくなっているかもしれません。

市長への提言の回答「よくできました」

「提言番号」は筆者が勝手につけた通し番号です。市民の提言に感謝の意を表明したり、市民からの通報に歓迎の意を表明したりしたことは、評価できます。

表1.市長への提言と市の考え方(平成28年7月)
提言番号件名と要旨市の考え方
21

図書館分室の開室時間について

枚方公園分室を利用していますが、開室時刻が10時30分で週に2日間は休室です。午前中の涼しいうちに利用したいので、スタッフをシフト制にして開室時間を長くする方が良いと思います。

図書館としまして、長時間の開室と開室日を多くし利用したいというご提案いただいたことについて大変ありがたいことと受け止め、分室の開室時間や配置人数については、今後も検討してまいります。

尚、平成28年度から蹉跎図書館では、毎月第4月曜日を除いて月曜日~土曜日まで9時~21時、日曜祝日は9時~17時までの開館となっておりますので、ご利用ください。

22

市民協働による維持管理の仕組みについて

他市が、街中でのちょっとした危険なことや気になる点についての市民の声を集め、改善に取り組んでいるとテレビで見ました。市民目線で気づいた箇所の改善を容易に要望出来る仕組みづくりがあればいいと思います。

本市としましても職員の目だけでは行き届かない箇所も多く、様々な関係団体とも連携して通報していただけるようにしておりますが、不十分なところもあり市民の方が気づかれた改善箇所の通報は、ありがたく受け止めております。今後、他自治体の取り組みも調べ住み良いまちづくりのために検討してまいります。

とはいえ、不十分な回答もあります。

表2.市長への提言と市の考え方(平成28年7月)
提言番号件名と要旨市の考え方筆者の指摘
5

避難所について

関西外国語大学穂谷学舎の体育館が災害時の避難所として指定されていますが、同学舎は数年内に廃止される予定と聞いています。廃止後の避難所はどこになるのでしょうか。

現時点では、当キャンパスが避難所として利用できなくなる旨の連絡等は受けておりません。今後、災害時の避難場所に変更がある場合には、できる限り速やかに住民の皆さまへお知らせいたします。

学研都市キャンパスがなくなる噂は広く知られている。市職員にとっては、関西外大から聞いていない以上、対応の必要がないため「聞いていない」と答えれば仕事は片付くのかもしれないが、「ご安心ください」の一言を添えるべき。

八尾議員の追求には正当性がなかった

市民の提言によって判明したことの中から、八尾議員による議会での追求に正当性のないことがわかりました。それは、本庁舎の耐震性についての提言に、市が基準は満たしているとの回答をしていることから、わかったことです。

表3.市長への提言と市の考え方(平成28年7月)
提言番号件名と要旨市の考え方
6

災害対策等について

災害対策本部となる庁舎の耐震性に問題があれば、早く建て替えてください。災害時は、担当部署以外も対応できるようにしてください。また、問題事象が発生した場合、現状検証に行くことが大事だと思います。

本庁舎の耐震につきましては、すでに耐震診断を実施し平成20年度に耐震改修工事を終え、現時点での耐震基準はクリアしております。建て替え等については、枚方市駅周辺再整備と併せて整備に向けて検討を行ってまいります。

災害時の職員体制ですが、災害の程度によりグループ分けされており、大規模災害については、市役所職員全員が対応する体制も構築しております。

また、市民の皆様からご連絡いただきました問題事象につきましては、今後も関係部署と連携し速やかに対応するよう努めてまいります。

筆者は平成28年6月定例月議会の一般質問を取り上げた記事で、八尾議員が熊本地震によって宇土市役所の庁舎が使えなくなった事例を根拠に、枚方市が計画している総合文化施設より、本庁舎の建て替えを優先するよう強く求めていたことを紹介しました。

宇土市は、本庁舎が耐震基準を満たさないことを認識していながら、対策を取れないまま熊本地震で崩壊したと説明していて、耐震基準を満たしている枚方市の本庁舎とは状況が異なっています。現在の耐震基準が熊本地震に耐えうるかどうかという観点での議論はあると思いますが、それでは筋が通らないので、それを根拠に優先することはできません。こういう事実があるにもかかわらず、あのような追求をした八尾議員は批判されなければならないでしょう。

“公務員だから安心”は詭弁

市職員が盗撮容疑で検挙(書類送検)され、停職6カ月の懲戒処分を受けると同時に退職しました。職位は「福祉部参事兼次長」でした。気になる退職金の行方について、市は「受給辞退により不支給」と公表しています。

女性のスカートの中をスマートフォンで盗撮したとして、大阪府枚方市は24日、同市福祉部の男性参事(56)を停職6カ月の懲戒処分とした。参事は同日付で依願退職した。

同市によると、参事は7月4日、同府高槻市内のパチンコ店で、女性客のスカート内にスマホを差し入れ盗撮したとしている。高槻署が8月9日、府迷惑防止条例違反の疑いで書類送検した。スマホには女性の下半身などを撮影したとみられる動画数十件があったという。

男性参事は同市の調査に「スリルを味わいたかった。相手の女性に申し訳ない」と話した。

スカート内盗撮で停職処分 大阪・枚方市参事「スリル味わいたかった」 - 産経WEST(2016年8月24日)

産経新聞は、いずれの記事も退職金を受け取ったかどうかについて掲載していません。

枚方市は24日、女性のスカート内を盗撮したとして、府迷惑防止条例違反容疑で府警の取り調べを受けた市福祉部参事兼次長の男性職員(56)=同容疑で送検=を、同日付で停職6カ月の懲戒処分にしたと発表した。男性職員は同日付で依頼退職した。

市によると、男性職員は今年7月4日昼、高槻市内のパチンコ店で女性客のスカート内にスマートフォンを差し入れて動画を撮影。犯行に気付いた店員が高槻署に通報した。

56歳の市職員、パチンコ女性客スカート内を盗撮で停職 大阪・枚方 - 産経WEST(2016年8月25日)

毎日新聞の記事で「部長級」とあるのは「参事級」の誤りです。参事でありながら、次長を兼任していました。

大阪府枚方市は24日、女性への盗撮を繰り返したとして、市福祉部参事兼次長(部長級)の男性(56)を停職6カ月の懲戒処分にした。参事は同日付で退職した。市の調べに「警察につかまるかもしれないスリルを味わいたかった。被害者に申し訳ない」と話し、退職手当を辞退した。

市によると、有給休暇中の7月4日正午ごろ、高槻市内のパチンコ店で、女性客のスカートにスマートフォンのカメラを入れて盗撮し、府迷惑防止条例違反容疑で高槻署員の調べを受けた。高槻署によると、スマホに盗撮動画が数十件あり、市の調べには「約1年前から盗撮していた」と話しているという。

市は同署からの情報提供で同月15日に事件を把握した。同署は今月9日、同条例違反容疑で大阪地検に書類送検した。

盗撮:枚方市、参事を懲戒処分 「スリル味わいたかった」 - 毎日新聞(2016年8月25日)

市長部局の職制に関する規則によると、部次長とは「所属部長を補佐し、所属部長が指定する担当事務を総括整理する」職務、参事とは「所属部長の命を受け、市長が定める特命事項及び所属部長が指定する担当事務の執行に当たる」職務であると定められています。相応の手当てが支給されているであろう重役にあったわけですから、市民感覚として退職手当が本人の手に渡らないのは当然でしょう。市が「辞退」を公表しているのに産経新聞は書いていないのはメディアとしてダメですね。

氏名は伏せられていても、公表されている人事異動の情報から特定できますが、中の人ではなくなったので、それはもういいでしょう。筆者は、マスコミが公務員による犯罪だから伝えただけだと思っています。余罪を自供しているので素行不良だったのかもしれませんし、仕事上のストレスに、はけ口がなかったのかもしれません。だから次の定型文のように、単に処分と綱紀粛正を求めるだけではなく、検証と改善が実施されなければダメでしょう。

今後、本市職員がこのような非違行為を起こさないよう服務規律の確保を徹底し、市民の皆さまの信頼回復に努めてまいります。

職員の懲戒処分について(平成28年8月24日付) - 枚方市ホームページ(2016年8月24日)

その理由として挙げられるのは、市が人事異動を実施する根拠として、説明用に使い回している以下の定型文です。

(1) ジョブローテーション

勤続10年未満の若手職員は概ね3年程度、勤続20年未満の中堅職員は概ね5年程度で計画的に複数の異種職場に配置し、行政視野の拡大や適性の見極めを図りながら、更なる意欲喚起と能力開発に繋げていく

(2) 複線型人材育成

ジョブローテーションを活用しつつ、行政課題の高度化・多様化に適切に対処していく必要性から係長への昇任後は、適性に応じ特定の業務に関する知識、経験を深め掘り下げていく人材育成手法を活用していく。

今回、退職した人は56歳ですから、勤続20年未満とは考え難く、適用範囲外でしょう。市の調査に「スリル」と話していることからすると、2016年4月1日の定期人事異動で「次長兼障害福祉室長」から昇格したのに、なお仕事に熱中できなかったのではないでしょうか。「ワーク・ライフ・バランス推進事業」として、うわつらの啓発と推進に1103万2千円の概算事業費[2]を見込んでいるようですが、このタイミングでワーク・ライフ・バランスに踏み込んだ対応をしなければ効果がないし、お金の無駄遣いです。

不祥事の度に「(業務委託や指定管理者制度などの従事者ではない)公務員だから安心」という意見がおかしいなと、いつも思っています。この意見は野口議員、広瀬議員、松岡議員、堤議員ら日本共産党議員団が口を揃えて主張していて、彼らは市役所業務のすべてを正規職員にさせるよう言い続けています。しかし、大阪市役所で、職員が業務に関係がないのに当時の市長や大阪市内在住のタレントなど著名人の個人情報(戸籍)を閲覧していたという不祥事があったように「公務員だから安心」は詭弁なのです。公務員は、法律で定められた手続き(=競争試験に合格)を経て身分を認められているだけで、住民の安心を担保するものはありません。

[2] 第1期実行計画<平成28年度~平成31年度> - 枚方市ホームページ(2016年6月20日)

inserted by FC2 system