小さなニュース 第12回

ギブ・アンド・テイク(give and take)で

友好都市の北海道べつかいちょうが酪農後継者のパートナーを募集しているということです。もちろん、それはそれで結構なことですが、人口減少を課題と位置づけている枚方市にとっては痛手に違いありません。ならば逆に、別海町から枚方市に移り住みたいと思ってもらえるPRをしてくれているのでしょうか。

交換のように人の出入りを差し引きゼロにしろとは言いませんし、結果を求めていませんが、仮に町長の葬儀へ参列した折にPRを頼まれた[1]からといって、突然の訃報に何も考えずに行ったら(別海町に)頼まれたので「お手伝いして終わり」なら市長外交としてダメです。行く前に(別海町から)何かを言われると想定をしておいて、こちらも何かをお願いする準備をしておかなければ。

市長が選任した人の意見

「新行政改革実施プラン」の実施が遅い

2.行政改革部の課題について

・新行政改革実施プランに掲げる改革課題の実施にあたっては、スピード感をもって進めるべき。

都市整備部、行政改革部の行政課題について,行政改革部(2016年2月8日)

筆者がショボいと批判した新行政改革実施プランですが、スケジュール感がゆったりしているとの指摘を受けています。

反発がありそうな意見

1.市民安全部の課題について

・勤労市民会の今後のあり方を検討してはどうか。

2.地域振興部の課題について

・文化国際財団と文化観光協会の今後のあり方等を検討してはどうか。

市民安全部・地域振興部、管理部・学校教育部・社会教育部の行政課題について,行政改革部(2016年2月23日)

きっと文化に敏感な勢力から何かを言われるでしょう。

まだ分析していなかった

1.定住促進・人口誘導プロジェクトチーム報告分

・ターゲットを絞った効果的なPR方法を検討してはどうか。

・定住促進を目指すための現状把握、分析を実施するべき。

第3回プロジェクトチーム検討結果報告会,政策推進課(2016年4月13日)

このプロジェクトチームは2015年11月27日に発足していて、発足から4ヶ月と17日後に「現状を把握したほうが良い」とか「分析したほうが良い」と助言されています。筆者の編み出した分析は、2015年10月1日のデータを使っていました。スピーディに分析していたら、平成28年度予算に組み込むことはできたはず。「スピード感」と言いながら、もうすでに対応が1年遅れましたよ。

具体的な「ターゲット」が何かは戦略上、伏せていると思います。PRの方法論で改善できるような簡単な話ですか?

システムが情報の氾濫をもたらす?

2.ホームページについて

欲しい情報が見つけやすいことが重要。CMS(コンテンツマネジメントシステム)はページ作成が簡単な反面、情報が氾濫しがちなので、情報を整理する編集力をもっと向上させる必要がある。

広報課が行う広報活動、庁内全体の発信力強化について,広報課(2016年4月20日)

これは日本語表現の問題かもしれませんが、意見の趣旨が変です。検索サイトを使用した情報検索が一般的な今日、公開されている情報を見つけにくいと感じたことはありません。アップロードされているか、容量の問題で削除されているかの違いはありますが。

昨年の枚方市の転入・転出

市は過去に「枚方市総合計画審議会」のために作成していた資料[4][5]と同様のものを新たに去年のデータから作成[2]し、公表しました。あと、転入者と転出者へのアンケート結果[3]も公表しています。

アンケート結果では、全体の5割が仕事の都合、単身世帯の約7割が仕事の都合、夫婦だけの世帯の5〜6割程度が結婚・出産など、親子世帯の4割が仕事の都合で転入、転出しているとわかります。

[1] 筆者がそのような事実を確認したものではありません。想像上の話です。

[2] 枚方市の社会動態(転入・転出)の状況(平成27年1月~12月),枚方市(2016年6月8日)

[3] 「枚方市転入・転出に関するアンケート」の結果報告(平成27年3月~平成28年3月),枚方市(2016年6月8日)

[4] 参考資料3 枚方市の社会動態(転入・転出)に関する資料,第2回枚方市総合計画審議会 第1部会(2014年10月9日)

[5] 参考資料 枚方市の社会動態(転入・転出)の状況,第7回 枚方市総合計画審議会(2015年2月27日)

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