小さなニュース 第3回

平成27年9月定例月議会が終わる

2015年12月21日に平成27年9月定例月議会が終了しました。どんな議論が行われたのかは、録画映像の公開が待たれるところです。

市長の給与2割カット

【訂正】2015年12月21日に原案可決された、議案第88号「市長等の給与に関する条例の一部改正について」は、伏見市長が公約に掲げた「市長給与の2割カットを実施するもの」ではなかった模様です。

2015年12月21日の採決で議案第88号「市長等の給与に関する条例の一部改正について」が原案可決されました。市長公約のひとつを果たしたものと思われます。給与カットとの関連性については分かりしだい、お伝えします。

これについては以前、記事にしたように、議会からは「好きにすれば?」とか「市民が期待した公約ではない」といった、異例の反応がありました。一部の議員らは、市長が市長自身の給与のカットに踏み切れば、職員の給与引き下げが追随して実施されるのではないかと懸念する声を上げていました。今後は、職員の給与にメスが入れられるものとみられます。仮に職員の給与が下がれば、職員を支持基盤とする一部の議員にとって、次の市議会議員選挙は厳しいものになりそうです。

市長の退職金ゼロは?

もうひとつの市長公約として掲げられていた「市長の退職金ゼロ」は、市長等の退職手当に関する条例が議案に上げられていないことから、まだ果たされていないようです。これについて代表質問では、議会の反応がなかったように思いますが、提出が見送られた理由が知りたいところです。

市政に関係のない意見書(案)

付議事件議決結果一覧を見ていると、明らかに枚方市政と関係のない意見書の採決が行われていたことが分かりました。「辺野古新基地建設工事の中止と普天間基地の無条件撤去を求める意見書」です。(たとえ枚方市政との関係性を無視し)意見書案の内容について賛同できるか否かについてはともかく、議会で枚方市政と関係のない議論をすれば時間を無駄にしてしまいます。時間を無駄にする行為は議会改革や行財政改革に逆行しますから、厳に慎んでもらいたいです。

議員の感想

議事の内容は市民の熱気が冷めた頃に判明しますので、取り急ぎ一部議員のブログから伝わるものを拾い上げます。

前田議員

今日で一般質問が終わりました。それぞれの議員さんがそれぞれの提案や要望を行いました。なるほど!と思える質問もたくさんありました。職員の皆様は大変だったと思います。本当にありがとうございました。

それぞれの思い,枚方市議会議員 前田富枝【いつも晴天 微笑(ニコッと)~ひとりごと】(2015年12月17日)

議員個人として「なるほど」と思った質問を具体的に示してほしいです。市民の市政に対する関心は具体性がないと高まらないのではないでしょうか。

野口議員

枚方市教育委員会では市立小・中学校の配置等の適正化についての答申案の意見をインターネットアンケートを21日まで募集しています。統廃合の対象小学校のPTAが説明会開催をお願いしたのに市教委は出来ないと断ったそうです。私も開催すべきと求めましたがダメでした。ビックリの対応です。上位計画の総合計画でも審議会案をもとに市民に説明会を開催しています。公民館が生涯学習市民センターに再編されるときも審議会案で市民に説明会を開催しています。なぜ今回は開催されないのか全く理解できません。市民の声を聞いているのだから当該のPTAの皆さんの意見も説明会を開いて聞くのは当然ではないでしょうか。その意見を審議委員さんに聞いてもらうのが教育委員会事務局の仕事ではないでしょうか、全く理解出ません。

PTAの説明会開催要請を断る枚方市教委にびっくり « 日本共産党 野口光男(2015年12月10日)

野口議員には理解する頭がないようです。

答申案について市民の声はアンケートで聞いています。インターネットだけではなく文書でも提出できます。審議会の委員にはPTAから2人もいます。その上で、統廃合や小中一貫校の答申案が出されました。

審議会での議論で出来上がった答申案の方向性が説明会でひっくり返ったらおかしいですよ。

広瀬議員

一般質問も今日が最終日。昨日で議員団4人の質問が終わり、ホッと一息

少人数学級の推進については、やはりどうも怪しい雲行き。市長が重点公約だとかかげた「小学校3年生までを30人以下学級に、4年生から6年生までを35人学級に」が所信表明でふられないばかりか、少人数学級の推進を全く考慮しない学校統廃合(案)が学校規模適正化審議会から示されたため、少人数学級推進について教育長と市長に考えを問いました。

教育長の答弁は、さらなる拡充には、施設整備や人材に財源の確保など課題がある。今後は小中一貫教育を推進するなかで、発達段階に応じた適切な支援策を検討を行い、生きる力を育む教育を充実させるとのこと。

確かに課題はあります。しかし、こうした課題があることを承知で市長は公約にかかげたのではないのか。あきらめるのかと市長に問いました

市長は「様々な手法をどのように活用していくことがより有効であるのか、教育委員会とともに検討を進めていきたい」との答弁。

様々な手法のなかに少人数学級も含まれているのかと繰り返しきくと、ようやく「含めて検討する」と答弁されましたが、なんとか実現したいとの熱い思いは残念ながら感じられませんでした。「より有効な手法を検討する」とは、少人数学級以外でも良いとの宣言です。

市長も、教育長も学力向上のためにと述べられていますが、学力向上だけでなく、一人一人に向き合える、どの子も大切にされる教育をすすめるためにも少人数学級の推進をぜひ実現してほしいと願っています。

結局、既定路線のまま「小中一貫教育」を推進するだけに終わりそう。確かに課題はありますが、簡単にあきらめないでほしいと思います。少なくとも、中学校の先生を小学校の授業に使い回し多忙化を加速するのでは止めてほしい。(もちろん、小中の連携や交流は必要ですが)。

交野市では5年生、6年生の少人数学級化を打ち出したとか。本来は国の責任ですすめるべきものですね。

少人数学級の推進あきらめるな!: 子育ても老後も安心の枚方を!,広瀬ひとみ(2015年12月16日)

ツッコミを。

松岡議員

おわった!終わった。今日は、市議会一般質問2日目です。昨日の広瀬議員、堤議員に続いて議員団3番手は本日私でした。私は、小中一貫教育保育(待機児童・公立保育所の役割)新名神高速道路の3点の質問をしました。明日は野口議員です。議員一人に等しく30分の時間がありますが、私は、3つの問題を取り上げるのがやっとこさです。先輩達は、いくつもの問題を取り上げて質問にたちます。いいな~と思うのですが、本当にひとつの質問に対してとっても調べるのに時間がかかってしまってうまく作れません。目の前には、いろんな課題が見えているんですが、すみません。今回、みな質問項目をあげてみて気がついたのは自然と教育問題4人リレーになりました。広瀬議員は「少人数学級だ!」と質問項目案を堤議員は「1小1中だ」私は「小中一貫教育(施設分離型)」野口議員は「統廃合・小中一貫教育(施設一体型)」今日私に対する小中一貫教育の答弁で「本当にそれでいいのか」と思ったのは来年4月から始まる予定の小中一貫教育・施設分離型に関して教育委員会は「現行の学習指導要領に基づいておこなうから(今とあんまりかわらないという理由みたい)保護者・地域への説明会は行わない。お手紙で丁寧にお知らせする」ということです。ちなみに、そういいつつも、今枚方市の学校規模適正化審議会では小中一貫教育・施設一体型を含む答申案が出ていて意見聴取が行われています。一貫教育の施設一体型は、本来は大きく学校の形態が変わることになりますが、その地域のPTAにだって「答申案だから説明会は行わない」なんて教育委員会は言ってます。どうも「現行の学習指導要領に基づいた教育だから説明会は必要ない」っていう理由が意味不明です。地域・家庭との連携も一応示されています。もちろん今のところはこれまで、常任委員会などの中では「教育は上からの押し付けではだめだ」といいそれぞれのできる所から課題に応じて取り組んでほしいのだと言われてきました。だから?なの?こうなると、一体どんな丁寧な説明をつくすお手紙なんだと、楽しみです☆☆他質疑はまた後日お知らせします!

一般質問終わりました。,松岡ちひろの明日があるさ(2015年12月15日)

今日は、共産党会派最後の質疑野口議員でした。4人終わって本当にほっとしました

(略)

写真は昨日の私の質疑の様子です。さて、私の二つ目の質問は保育についてです。11月に示された改革・改善サイクルの中に突如として現れた「平成28年度公立保育所民営化に向けた検討」これまで示されていた民営化は終わってほっと一息もつかの間です。これまで公立保育所は市内に7か所残すことは明らかにされていました。そのことも公立保育所への認識しだいでは、どうなるのか心配でした。新しい市長になってどうしても確認しておきたかった公立保育所の役割を問いました。答弁は、「子育て支援の拠点と基幹保育を担うとし、保育のセーフティネット」だと示されましたので、考え方は変わっていないようです。今、保育現場は介護現場と同じくして、保育士確保が大変です。民間保育園では、正規職員で募集しても確保は厳しいと言われています。公立保育所でも、正規以外の確保は厳しいようです。運営費が民間保育園は安いからと、枚方市でも6つの公立保育所を民営化されてきましたが全国的にも民営化が進められていてこの中で、民間保育園では職員確保が難しくなってきている実態があります。「待機児解消は、公立保育所で行うことが必要だ、枚方市の保育水準の底上げを担ってきた公立保育所はこれ以上民営化するべきではない」など公立保育所の必要性を訴えました。私の質問はそこまでしか進めることができませんでしたが今日は他会派からの質問に「今後予定している小規模園については直営も検討に入れている」と答弁が行われました。本来的には本当にそうなのです。これから保育需要は少子化によって減少するといわれている中で民間園は職員の確保も難しいし、需要がなくなった時の運営継続が困難になります。これ以上の民営化は、私は今の社会状況ではあまりにも無責任だと思います。

小規模保育の検討は直営も含む?!,松岡ちひろの明日があるさ(2015年12月16日)

一般質問最後の質問は新名神高速道路です。この間市民の方から、たびたび聞かれたのは船橋川公園はどうなったんだ?ということです。それと、高速道路の周辺で暮らすこととなる住民の方からの環境問題に関する不安の声です。質問をするにあたってあらためて、「第2名神高速道路」の時の都市計画審議会の記録を情報公開制度を使って公開してもらって読み返しました。読み返してみて、当時の都市計画審議会で出された意見書と同じことが今も住民の方の要求となっていて、普遍的な要求なんだと私自身で確信を持つこととなりました。1つは、換気塔の問題です。当時の意見書も最新の技術を設置することとなっていました。2つ目は、騒音です。全線地下ができなのならシェルターなどで騒音対策をとなっています。3つ目は、地域コミュニティの問題でした。コミュニティを壊すことがないように4つ目は、公園などの設置を求めています。他には住民の方から、大雨に対する対応への不安の声が出ていました。くずは地域では今100mm対応の浸水被害軽減計画が進められています。担当課からすれば、今通常国が示すのは「54.4mmだから」と雨水排水方針は54.4mmということですが今回新名神が通る地域は、浸水被害が起きた地域でもあるわけですから、住民が対策を求めるのは当然の声です。これでは、これまで住民間で議論となってきた「何故54mm対応なんだ実際の雨の量と違うじゃないか」という議論のぶり返しです。残念ながらこうした一つひとつの質問に対して担当課からは総じて「環境基準は守られる」、などという答弁でした。私からは「住民は環境基準ではなく今より環境を悪化させないでほしいと枚方市には対応してほしいと期待をしているんだ」ということと、合わせて、6月議会に続いて「環境を守ってほしいという市民の声に答えられないような高速道路は作るべきではない」と求めました。それにしても、住民のみなさんから聞かれるネクスコの対応は疑問です。粛々と事業を進めておられます。道路公団を解体して民営化へと進められましたがこれじゃまだ国の機関の方が住民対話をする態度は良かったんじゃないですかね。高速道路という巨大公共事業を行うことになる民間企業なんて、やっぱりおかしい。個人的感想を言えば、国鉄から民営化となったJRや解体された社会保険庁の後にできた年金機構などと共通するものがあります。おかしいぞ!

市民の期待にこたえられないような高速道路はいらない!,松岡ちひろの明日があるさ(2015年12月17日)
木村議員

議会改革という中では、報酬カットや定数削減や、タブレット導入とか、ネット中継などが注目されがちですが、本質は議会の政策形成能力の向上だと思っております。

駅前再整備についての意見交換(京阪電鉄と議員同士で)|枚方市議会議員木村亮太公式ブログ(2015年12月18日)

筆者は木村議員とは少し考えが違っていて「本質(政策形成能力)」と「注目(インターネットでの公開)」の優先順位は、逆ではないかなと思っています。

いろんなアイデアが生まれるためには、市民が市長や議員頼みにしないことも大切ではないでしょうか。

筆者の感想ですが、枚方市民はあんまり市政のことをよく考えていないように思います。活字好きな人を除いて、毎月の文字だらけの広報誌なんて目を通さないでしょうし、文字だらけの議会報も目を通していないと思います。

そんな枚方市民にベタなやり方は効果があるのではないでしょうか。関心を持たないと声も上がらないのではと思います。声があがったらすぐに反応が欲しい。過去の議会改革調査特別委員会の議論で、コスト・パフォーマンスを理由に一部の会議録や本会議以外の撮影を見送られていましたが、その判断は適切だとは思っていません。

大地議員

12月17日、「9月定例月議会」の一般質問の最終日に質問に立たせていただきました。これまで取り組んできた、「動物愛護について」「自転車の取り組みについて」については、前向きな答弁を引き出すことができました。動物愛護についてでは、犬猫不妊手術費用助成の制度を「地域猫」のボランティア活動に使いやすいように修正を加えることと、地域猫活動のガイドラインを作成し、啓発チラシなどで市民に周知を図ること、などの答弁を引き出すことができました。また自転車については、先日初めて施行された「スケアードストレート」を来年度も試行すること、そして自転車通行空間を「枚方市駅」「樟葉駅」など鉄道駅へのアクセスを考慮して整備を進めることなどの答弁を引き出すことができました。今後も継続的に取り組んでまいります!

一般質問!,おおじ 正広(2015年12月17日)

3つの段落に分かれていると良かったのですが、報告の内容としては市民の関心に応えているでしょう。

広瀬議員のツイッター

信用ならない

広瀬議員の子によるメンションと思われます。広瀬議員はこの後も気にせずツイートしています。自分のツイッターの管理が緩い議員にマイナンバー制度を批判する資格はあるでしょうか?このツイッターアカウントは、議員と名乗ってツイートしているのですが。

@____geroron 大志やで 携帯壊れて親の使ってるねんん、明日の打ち上げの場所どこやった?

— 枚方市会議員 広瀬ひとみ (@kokohaha) 2015, 12月 17

広瀬議員はクレーマー(complainer)

広瀬議員はこんなメンションもしています。

批判の前にいろいろ確認することがあるでしょう。その作業をせずに批判するところに政治家としての資質のなさが表れています。

@way_start 忙しくてパニックなのか?ビックリですね。

— 枚方市会議員 広瀬ひとみ (@kokohaha) 2015, 12月 17

どうして、こんなことが言えるかというと、全面的な日本郵便の責任ではないからです。この年賀はがきには平成27年12月12日12〜18時の消印が押されています。2016年1月の年賀はがきの受付は2015年12月15〜25日ですから、年賀状用の投函口は準備されていなかったのでしょう。調べてみると、2015年12月15〜25日の期間中は、年賀はがきを誤って通常の郵便用の投函口に入れてしまってもチェックする工程が入るので、なるべく元日より前には届かないよう気をつけてくれています。

今季はマイナンバー通知カードの配送もしているので大変でしょうが、そうでなかったとしても受付期間より早く出したら通常郵便で届けられてしまうでしょう。年中、年賀はがきをチェックする訳にはいきませんから、2015年は「12月15日から体制に入る」と決めざるを得ません。議員なら、よく調べて、よく考えてからコメントをしてもらいたいです。そういう普通の感覚がなければ、広瀬議員はただのクレーマーです。

筆者なら「いくら日本郵便でも、12月15日より前に投函されたらさすがに厳しいでしょうね。」とメンションします。

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