選挙期間中に公開していたページ「いっぺん市長を変えてみよう!」は移動させました。

竹内市政、退場へ

2015年8月31日になりました。ページを更新します。昨日執行されました枚方市長選挙は、現職の竹内氏を新人の伏見氏が破り、初当選を果たしました。

「(現職の)竹内もイヤ、維新もイヤ、誰が(市長に)なっても一緒だから投票に行かない」そのような多くの無責任な有権者によって、今回”も”悪循環を断ち切ることが困難かと悲観していましたが、とりあえず、市民の満足のいく仕事をしてくれない”現職の続行”だけは、やめさせることができました(注:このサイトは役立っていません)。

いよいよ9月22日に現体制が終了します。9月24日から新体制が始まるようです。これからが本番です。

平成27年8月30日執行枚方市長選挙の投票結果
候補者名現職・元職・新人の別得票数党派
伏見たかし新人55,156大阪維新の会
竹内おさむ現職52,801無所属
なんば秀哉新人9,517無所属
福川ひろこ新人7,122無所属

期日前投票の結果

台風15号や秋雨前線の影響で、選挙期間中(告示日から投票日前日まで)の枚方市内は、くもりや雨の降るすっきりしない天気が多くなりました。

今回の期日前投票者数は23,922人で、当日有権者に対する割合が7.36%でした。前回の市長選は17,704人、当時の有権者数に対する割合が5.44%だったことから、前回の市長選の投票率を用いて今回の期日前投票の投票率から投票率を予測すると、48.88%です。これは、過去の実績値から見ても決して現実離れした数字ではありません。

投票日の投票率

しかしながら、投票日は週間予報のときから予想されていたように、くもり一時雨でした。すっきりしない天気に支えられ、投票率は前回の市長選と同水準の38.7%(前回より2.57ポイント増)でした。この40%を切る投票率は(ここ数十年では)市長選にしかなく、しかも竹内氏が初当選したときから続いています。今年に行われた大阪府議選挙や枚方市議会議員選挙では40%を下回りませんでした。投票日に雨が降らなければ高い投票率が得られたかどうかは、ちょっとわかりません。

投票日の投票者数と投票率
投票数(票)投票率(%)2011年市長選投票率(%)
8:00まで7400.230.78
9:00まで4,5401.402.28
10:00まで12,6003.884.91
11:00まで25,5807.878.77
12:00まで38,78011.9412.07
13:00まで48,11014.8114.19
14:00まで54,39016.7415.85
15:00まで61,68018.9917.45
16:00まで68,96021.2319.02
17:00まで76,37023.5121.00
18:00まで83,89025.8223.75
19:00まで92,28028.4127.15
最終125,72438.7036.13
途中経過の投票数と投票率は、期日前投票、不在者投票などが含まれていません。最終の投票数と投票率は、期日前投票、不在者投票などが含められています。

投票所別の投票率

公開されたら、更新するかもしれません。

ありがちな枚方市民の声

市長選があることを知っていた人たちの声です。

枚方市長選 今日やった! 忘れてた! と京橋で思い出す 帰った頃には終わってます #hirakata #枚方市

— 田中祐樹 (@YU_KI81530) 2015, 8月 30

今日は、枚方市長選挙の投票日やねんけど、全く興味が湧かへんさかい、スルー。

— ゑつ@喪中 (@etsujiro) 2015, 8月 30

模範行動で投票を促してくださった方々

そして、数少ない投票した人たちの声です。結果は別として、当たり前の行動をあえてツイートすることで、投票率アップを目指す活動にご尽力されました。

何気に枚方市長選挙行けたの少し嬉しい₍₍ ◝( ° ×˚)◟ ⁾⁾

— たかてぃ〜ん (@takateeen_knj) 2015, 8月 30

枚方市長選挙、行ってきました。

— toc (@poppy_tocco) 2015, 8月 30

今日は枚方市長選挙やた。

— ぽんぽん@ワキコの旦那 (@bigbigbigx) 2015, 8月 30

TAの垢の方々みんな味スタ行ってる。 しんどい~~~~。いきたい~~。 あゆちゃん見たい~~。 家で見るけど生がいい~~。 今日も無限に可愛いんやろうな~~。 勉強せな。はじめて選挙いった~~。 枚方市長選~~。 とりあえずバイトまでねよ。 言いたいことを詰め込んだみたいな

— aya. (@qsr_aya) 2015, 8月 30

枚方市長選の投票をしてきた。投票率低そうだな。現職が再選という最悪の結果にはならないでほしいが。

— Tomoya Fujiwara (@fjwr_) 2015, 8月 30

枚方市長選 投票してきました。 誰が当選するのかドキドキ。 #hirakata #枚方市長選 #枚方 pic.twitter.com/K6jFRxKFwh

— 祝ちゃんコーチ(森淑子) (@shuku88) 2015, 8月 30

枚方市長選投票だん。やはり国政選挙に比べると少ないって言うか、誰も居てないな。お昼ご飯時だから?

— 生きもの係 (@ikimonokakari) 2015, 8月 30

枚方市長選行ってきた。さてさて、どうなる事やら。一つ言えるのは、選管の人らがお揃いのポロシャツ着てたけど、何の役にも立たないから無駄使いやめてほしい。職員が服も買えないぐらい貧乏なら仕方ないけど。

— ゆうこ (@nana_west) 2015, 8月 30

枚方市長選挙投票完了!(^_^) pic.twitter.com/JubxiKcZCL

— かず (@kazu19700324) 2015, 8月 30

枚方市長選の投票に行ってきたよ(^^)

— わんこの寝言 (@wankononegoto) 2015, 8月 30

枚方市長選、投票完了!!

— ☆ひろし☆ (@uetti1005) 2015, 8月 30

枚方市長選挙。投票完了( ̄^ ̄)ゞ #枚方市長選挙 #枚方市 #枚方 #ひらかた #市長選挙 @ 桜丘北小学校 https://t.co/HGDcoX8QjG

— 枚方のぴすたちを (@Tarasco_SkyHigh) 2015, 8月 30

枚方市長選挙行ってきました

— オカチャン (@okachan0819) 2015, 8月 30

そーいえば今日は、枚方市長選挙でした!私は来年の枚方まつりも期待して投票して参りましたっ!

— スミレ☆ヴェローナ秋舞台待機中♪ (@su_mi_re827) 2015, 8月 30

帰宅後、枚方市長選の投票に行き、再度帰宅したところで睡魔に襲われ気がつけば夜でした。 選挙結果はどうなったかな。

— 中川智彰 (@music4sons) 2015, 8月 30

NHK出口調査の結果

NHK 枚方市長選 出口調査 支持政党・11月の大阪府知事選で重視する政策 pic.twitter.com/3SyvLho468

— pokelele (@pokelele) 2015, 8月 30

筆者が違和を感じたのは、出口調査で次の大阪府知事選挙で重視する政策を尋ねる設問があったこと。NHKまでもが今回の枚方市長選挙を、いわゆる「大阪都構想」の前哨戦と位置づけていたのには失望しました。これまでの枚方市政、そしてこれからの枚方市政で有権者に問うていた立派な争点はあったのです。

筆者によるNHK出口調査画面の計測に基づく支持政党別投票者の割合(%)
支持政党投票者に占める割合なんば秀哉竹内おさむ福川ひろこ伏見たかし
自民254.013.01.07.0
民主90.86.80.80.6
公明70.35.30.41.0
維新260.41.60.223.8
共産40.23.10.40.3
なし282.112.92.310.7

筆者がNHK出口調査の画面から、支持政党と投票した候補者についておおよその割合を出してみました。自民党支持者の票が、大阪府連と枚方支部とで割れることに注目が集まりましたが、筆者が気になったのは伏見氏に投票した自民党支持者が難波氏より多い点です。自主支援を決めた民主、共産の支持者については、支持が竹内氏で結束した様子がうかがえますし、今回の選挙に関わらなかった公明党でさえも、結果的には竹内氏でほぼ、まとまったことが分かります。

枚方市民ではない人たちの強い関心

今回の市長選挙は、なぜか「橋下」維新への信任が問われてしまいました。筆者は告示日からtwitterのタイムラインを追いかけていました。枚方市のは40万人ですので、選挙となれば、多少のツイートがあってもおかしくありません。他の選挙のときはいろいろつぶやかれていたと記憶しています。ところが、市長選挙に関する枚方市民のツイートはほぼ皆無でした。一方、市外のツイートがかなり多く、大阪府内では交野市、堺市、大阪市など、そのほか兵庫、東京、愛知などの人たちが、枚方市長選挙の情勢をずっと見守っている様子がうかがえました。この不思議な状況について、筆者はとても恥ずかしい思いをしています。

供託金没収は2人

有効投票が124,596票でしたので、得票数が10分の1に達しなかった難波氏と福川氏は100万円が没収されます。

”維新”への信任投票ではない、争点はコレだ!

マスコミが全国に向けて、今回の市長選挙を「”維新”の候補が…」と言うので、枚方市外の皆さんに向けて本当の争点をここに述べます。

無党派層が現職を引きずり下ろした

2期務めた竹内氏は、4期目の途中で前の市長(中司氏)がで逮捕(ごみ処理場建設で談合という”えん罪”といわれているが、あまり知られていない)されたことによって執行された選挙で初当選しました。あまりの投票率の低さに、翌日にマスコミが「しらけムード」と揶揄していたのを覚えています。

ずっと気になっていたのは、仕事ぶりが政治家とは言えなかったことです。政治家らしい実績は何一つありませんでした。誰がトップに着いても当然行われる事業やサービスを、竹内氏は自分の実績だと自慢していました。きっと、分かる人には分かるとは思うのですが、なかなか気づきにくい。

2期目を目指そうと竹内氏は立候補しました。4年間で満足のいく仕事をしてくれませんでしたから、退場させたいと考える市民も少なくなかったと思います。対抗馬は前の市長。執行猶予(供述調書にサインしてしまったため)期間中だったことや、4期(厳密には12年5ヶ月)も務めたからもう良いだろうという世論から、票が現職や泡沫候補などに流れ、竹内氏は再選されました。中司氏は、今年4月の大阪府議選挙で枚方市から出馬し、当選しています。

そして、今回の選挙が行われたのです。NHKの出口調査結果にもあったとおり、無党派層からも伏見氏に票がありました。”維新”かどうかはともかく、竹内市長はもうゴメンだという意思が表れていると、筆者は感じています。

美術館問題

昨年、突然「負担付き寄附(美術館の建物)の収受について」という条例が、市議会で自民・公明・民主などの賛成多数で可決されます。これをきっかけに市民は美術館建設計画を初めて知ることになりました。それは、純粋な寄付ではなく年間約7000万円(試算)の費用がかかる、美術品の価値は不明、交通のアクセスが悪く人は集まらないロケーション、森を切り倒すなど、大きな問題がたくさんあることも知ります。

美術館の建設に少なくとも近隣住民のコンセンサスはありません。住民説明会は紛糾、抗議運動が始まりました。そのような中、市議会では自民・公明・民主などの賛成多数によって、枚方市立美術館条例が可決されます。市長は(建設に反対している)市民が(自分の)話を聞いてくれないと言いつつ、反対する住民の声を聞きませんでした。

ことし7月に完成予定だったはずの「枚方市立美術館」は、まだ完成していません。

さびれる枚方

京阪枚方市駅前の活気がなくなっています。近鉄百貨店は撤退し、1990年にオープンした商業施設のビオルネ(通称「ビブレ」「イオン」など)は、2010年に事実上の倒産、空き店舗のある状況です。近隣の市に魅力的な商業施設が複数あり、枚方市内の経済が好循環にはなりづらい状況です。

京阪樟葉駅前のくずはモールリニューアルによる地価上昇、ニトリが2016年にオープン予定など、懸念材料ばかりでもありません。

住み続けた”くな”いまち

これは伏見氏の主張にあったとおり、転出超過自治体ランキングで枚方市は上位にあります。そんな客観的なデータをどう解釈したのかしていないのか「『住み続けたいまち』から『市民が誇れるまち』へ」と標榜していました。誇れるまちを目指す前提条件が出来上がっていないのです。

枚方市民の皆さん、お客様体質から脱却しませんか?

主婦の痛手

まずは、福川さんの投稿をご一読ください。筆者は選挙期間中、福川さんに厳しいことを書きました。もし身近なところにいる人だったら、何でも言えるような関係だったら、なんとか立候補をあきらめさせていたと思います。市民へのメッセージを読むと、ひょっとして、このサイトに書いていたことをどこかで耳にされたのではと感じる節さえあります。選挙は終了しましたので、福川さんには厳しいことはもう言いません、そしてお詫びします。福川さんは、政治や選挙には明るくないけど、近頃の枚方に対する強い危機を感じていらしたのだと思います。そして、果敢に行動されました。とてもとても不利な条件でしたが、7000票も獲得できたのは、すごいことだと思います。でも供託金の100万円は没収されてしまうのです。覚悟を決めていらしたと思います。そこに筆者は心を打たれています。

同じ枚方市民の皆さん、立候補のような大きなことでなくてかまいません。できる範囲で少しだけ”まち”のために何かしてみませんか?

このサイトを立ち上げたきっかけ

このサイトを立ち上げたのは、2003年で終了してしまった花火大会を復活させようとする有志への心ない声を知ったのがきっかけです。市民はクレームをたくさん言います。なのに自分たちで”まち”を作ろうという当事者意識がないと感じています。筆者自身についても、心当たりはあります。だから、いま自分にできることはないかを考えました、できる範囲で。それがこのサイトでした。

今回、調べているうちに、関心がない人こそ投票してもらわないと、現状を打破できないことがわかりました。ただ、関心がない人たちに見てもらおうと思っても、そういう人たちが自ら行動に出ない限り、どうにもなりません。その意味で、このサイトは(アクセス数を見る限り)力になれませんでした。でも一応、結果は出た(現職の落選)ので、それで良かったと思っています。

次回の選挙で、このサイトから再び発信するかどうかは分かりませんが、とりあえず残しておくことにします。

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