平成28年度 大阪府実施「子どもの生活に関する実態調査」速報値集計(一部)

NHKが2017年2月12日午後9時から総合テレビで「NHKスペシャル 調査報告“見えない貧困”(仮)」を放送する予定です。この中で、大阪府が実施した調査のデータを解析するようです。

はじめに

大阪府が実施した「子どもの生活に関する実態調査」の速報値を、大阪府と共同実施市町村の一部が結果を公表しました。 大阪府は現在のところ作業中で、今後、精査された結果を公表することにしていますが、筆者が2016(平成28)年12月末までに入手できたデータを用いて、大阪府が実態を知りたいと考えている項目について先回りして調べました。

このページでは、相関を調べた結果を掲載しています。ユーザビリティを考慮したページになっていませんので、スマートフォンやタプレットでの閲覧には不向きです。ご了承ください。

なお、このデータは一部の速報値を用いた計算結果です。大阪府の精査によって、値が修正されることがあります。また、掲載した内容は、大阪府が発表する内容と大きく異なる可能性があります。

分析に用いた資料

平成28年12月末までに速報値を公表した自治体のうち、大阪市と能勢町を除くすべてのデータを使用しました。子どもとその保護者との相関には、マッチング処理を施したデータを使用しました。

分析に用いなかった資料とその理由

大阪市を分析の対象から外した理由は、公表されたデータの書式が大阪府や他の自治体と異なっていたことや、配布および回収した票の数が子どもと保護者を分離せずに公表されていたこと、大阪市の回収された票の規模が他の自治体より顕著に大きく、区割りで公表していないことから、他の自治体の集計と同様に取り扱うことが困難と判断したためです。

能勢町を分析の対象から外した理由は、調査主体である大阪府が対象者を小学生は5年生、中学生は2年生としていますが、熊取町では小学生を4〜6年生の児童と1〜6年生の保護者、中学生を1〜3年生の生徒と保護者として集計したためです。

まだ八尾市と交野市はマッチング処理を施した結果を公表していません。子どもと保護者の相関を調べる項目では、八尾市と交野市のデータを使用しませんでした。

表.採用・不採用の内訳
単純集計マッチング
大阪市不採用
門真市採用採用
八尾市採用未公表
豊中市採用採用
吹田市採用採用
能勢町不採用
枚方市採用採用
交野市採用未公表
柏原市採用採用
富田林市未公表未公表
大阪狭山市未公表未公表
和泉市未公表未公表
泉佐野市未公表未公表
除13市町採用採用

統計的有意水準とその設定根拠

児童同士、生徒同士、児童とその保護者、生徒とその保護者の相関を有意とみなす水準を設定するため、「ある設問の選択肢と別の設問の選択肢」のすべての組み合わせについてp値を求めました。この結果から統計的有意水準をp<.05に設定し、これを満たさない組み合わせと完全相関(R=±1.0)の組み合わせを除いて集計しました。


結果(一部自治体の速報値)

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