平成29年(2017年)新年のご挨拶

伏見隆枚方市長

エフエムひらかたをお聞きの皆様、新年明けましておめでとうございます。枚方市長の伏見隆です。皆様には、それぞれ明るく健やかで、すがすがしいお正月をお迎えのこととお慶び申し上げます。

さて、いま皆さんにお聞きいただいているエフエムひらかたは、阪神・淡路大震災の経験を教訓に、災害時の貴重な伝達手段として平成9年に開局し、今年で20年目の節目を迎えます。日頃は防災、防犯の情報を始め、地域に密着した番組を市民の皆様にお届けしながら、大規模な災害が起こった際に、迅速に身近な情報を届けることができるよう、24時間365日の放送を続けております。

昨年4月14日から立て続けに最大震度7を記録する激しい揺れが熊本地方を襲い、多くの被害をもたらしました。一日も早い復興を願い、本市からは物資、義援金を送らせていただいたほか、多くの職員が現地での復興支援にあたるなど、被災地支援に努めてまいりました。私自身も被災地を訪問し、被災体験を踏まえた貴重なご助言をいただき、災害から市民の皆さんの命と暮らしを守るためには、さらなる防災力の向上に取り組むことが必要であると実感しました。

さて、昨年5月枚方市駅前にライフスタイルを提案する新たな商業施設T−SITEがオープンしました。東京の代官山、湘南に次ぐ、全国3番目のプロジェクトとして大きな注目を集め、全面ガラス張りのおしゃれな建物は、いまや枚方市駅前のランドマークとも言える存在になりました。私は平成28年度の市政運営方針で豊かで誇りある枚方の実現に向け、人が集まるまちづくりの推進を掲げました。その実現のためには本市の中心市街地である枚方市駅周辺の賑わいを取り戻すことが重要です。9月に岡東中央公園で開催された世界最大のビール祭典、オクトーバーフェストは市民や事業者の皆さんが中心となって運営され、10日間で2万7000人という大変多くの人を集められました。枚方を盛り上げたいと頑張る地元を愛する人々のパワーのすごさを改めて実感することができました。10月には京阪ホールディングスとT−SITEを手がける株式会社ソウ・ツーと枚方市駅周辺再整備の相互協力に関する協定を締結しました。また、周辺の主要な事業者の皆さんも参画する活性化協議会も設立され、再整備の実現に向けた取り組みの第一歩を踏み出すことができました。

また、12月からはふるさと寄付で多くの企業や店舗にご協力いただき、返礼品を100種類以上に増やしたところ、申し込みは1ヶ月足らずで1800件を超えました。予想をはるかに超える申し込みに私自身も驚いているところです。ユニークな返礼品が話題となり、エフエムひらかたで歌声を放送できるという返礼品は、新聞やテレビでも取り上げられました。

本市の人口は平成21年度をピークに減少傾向にあり、人口誘導や定住促進が大きな課題となっています。そのためには枚方というまちをひろく市内外へPRしていくことが重要と考えています。今年3月、4年ぶりに発行した市政要覧は「マイカタちゃいます、ヒラカタです」という自虐的なタイトルが話題となり、全国各地から問い合わせをいただきました。従来のやり方にとらわれない効果的なアピール方法を常に意識し、枚方市の魅力をさらに高めていきたいと考えています。

今年、枚方市は市制施行70周年を迎えます。記念事業として健康やスポーツ、文化などの活動を通じて、市民の皆さんに枚方の魅力を再認識、再発見できるような取り組みを実施してまいります。また、20周年を迎えるエフエムひらかたと共同でのイベントも検討しています。今年も市提供番組コミュニティひらかたや、楽しもう!ひらかたライフ、枚方教育ステーションなどを通じて、地域情報や市民の活動、市のイベントや施策などをひろく紹介してまいりますので、エフエムひらかたへの応援をよろしくお願いします。

最後になりましたが、市民の皆様にとって本年が素晴らしい年になりますよう、心からお祈り申し上げ、私の新年の挨拶とさせていただきます。

大塚光央枚方市議会議長

市民の皆様、明けましておめでとうございます。枚方市議会議長の大塚光央でございます。平成29年の年頭にあたり、市議会を代表いたしまして、一言ご挨拶を申し上げます。

皆様におかれましては輝かしい新年を迎えられましたことと、お慶び申し上げます。また、平素は市議会に対しまして暖かいご支援とご協力を賜り、厚く御礼を申し上げます。

さて、昨年を振り返りますとリオ・オリンピック、パラリンピックで日本代表選手が大活躍し、多くのメダルを獲得いたしました。陸上男子400メートルリレーでは、世界の強豪選手を相手に見ごたえのあるレースを展開し、また卓球団体戦では男女ともにメダルを獲得するなど、様々な競技において、まさに快挙という言葉がふさわしいニュースに歓喜しました。特にこの2種目においてはチームが一丸となり勝ち取ったメダルということもあり、鮮明に記憶に残っております。また本市出身のアスリートも女子バスケットボールで栗原三佳選手、男子ボクシングで森坂嵐選手が世界を舞台に活躍し、枚方中を沸き立たさせてくれました。

また、ノーベル賞につきましては大隅良典栄誉教授が医学・生理学賞を受賞され、日本の科学者の受賞が3年連続となりました。これらの偉業は分野こそ異なるものの、いずれも地道な努力を重ね、幾多の苦難を乗り越えてきた結果が開花したものと存じます。

一方、4月には熊本県を中心に大規模な地震が発生し、家屋の倒壊などにより、多くの尊い命が奪われましたことは本当に胸が痛みます。被災地では長期間にわたり余震が続き、いまなお国や地方自治体を始め、ボランティアや地域の方々が懸命に復興活動に取り組んでおられますが、完全に復興するまでには、さらなる時間が必要であり、今後も多くの困難を乗り越えなければならないと予想されます。本市におきましても、いつ起こるかわからない自然の脅威に対しまして、ハード面における災害対策をさらに強固なものにしていかなければなりません。そしてハード面での整備とともに自助・共助・公助の、それぞれの役割が災害時において迅速かつ的確に機能できるよう、日頃から意識しておく必要があるものと思います。阪神・淡路大震災や東日本大震災では災害発生直後に近隣に住んでいる方どうしがお互いに助け合い、多くの方の命が助かりました。このことを教訓として、地域の絆をさらに深め、互いに見守り、助け合う体制が災害時においても、しっかりと機能できるよう日頃から確認しておくことが今後の防災対策につながるものだと確信しております。枚方市議会といたしましても災害対策を始め、安全で住みよいまちづくりに向け、より一層の努力を行うとともに、市民の代表としての自覚と誇りを改めて心に刻み、さらなる資質の向上に努め、市民から信頼される議会の実現に向け、全力を尽くしてまいる所存でございます。

結びにあたりまして、本年が皆様にとりまして幸多い素晴らしい年となりますよう、お祈りを申し上げまして新年のご挨拶とさせていただきます。どうぞ本年もよろしくお願いいたします。


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