平成28年(2016年)新年のご挨拶

伏見隆枚方市長

エフエムひらかたをお聞きの皆様、あけましておめでとうございます。枚方市長の伏見隆です。皆様には、それぞれ明るく健やかですがすがしいお正月をお迎えのこととお慶び申し上げます。

さて、いま皆さんにお聞きいただいているエフエムひらかたは、阪神・淡路大震災の経験を教訓に、災害時の貴重な伝達手段として平成9年に開局し、今年で20年目の節目を迎えます。日頃は防災、防犯の情報を始め、地域に密着した番組を市民の皆様にお届けしながら、大規模な災害が起こった際には、迅速に身近な情報を届けることができるよう、24時間365日の放送を続けております。

昨年7月には台風11号の接近で避難勧告を発令し、市内25カ所の避難所を開設するなどの事態が発生いたしましたが、24時間態勢で気象情報や交通情報、市内の被害状況や市の対応について、きめ細かな情報を発信していただきました。これからも、より市民の皆様に必要な情報を届けることができるよう、市も協力して緊急情報などの情報提供に努めて参ります。

また、今年も市提供番組コミュニティひらかたや、花と音楽ひらかたライブ、ひらかた教育ステーションなどを通じて、地域情報や市民の活動、市のイベントや施策などを広く紹介して参りますので、エフエムひらかたへの応援をよろしくお願いします。

さて、私は昨年9月23日に市長に就任し、10月には市議会本会議で、今後4年間のまちづくりへの思いや決意としての所信を表明させていただきました。本年平成28年は、所信表明で示した新たな枚方のまちづくりを本格的にスタートさせる年であり、身の引き締まる思いで新年を迎えています。所信表明では、新しい枚方の創造に向けたキーワードとして、①人が集まるまちづくりのスタート②高齢者が生き生きと暮らせるまちづくりの推進③協働によるまちづくりの推進④将来世代に大きな負担を残さない徹底した市政改革、の4つを挙げさせていただきました。これまで市の魅力として培ってきた子育て、教育や健康医療などの取り組みをさらに充実させるとともに、にぎわいの拠点となる枚方市駅周辺の再整備にも力を注いで参ります。

また、枚方は年間を通じて市民主体のイベントも多く、市民の力がまちの強みであり、大きな魅力を感じています。市民や事業者、NPOなどが主体となった取り組みを行政がしっかりと支援することで活気ある新しい枚方を実現したいと考えています。そして、枚方市が多くの人に住みたいと思っていただける、豊かで誇りあるまちへ発展できるよう、スピード感を持って全力で市政運営にあたっていく決意です。市民の皆様には今年1年、市政に対するご理解、ご協力のほどよろしくお願いします。

最後になりましたが、市民の皆様にとって本年がすばらしい年となりますよう、心からお祈り申し上げ、私の新年の挨拶とさせていただきます。

大森由紀子枚方市議会議長

市民の皆様、明けましておめでとうございます。枚方市議会議長の大森由紀子でございます。平成28年の年頭にあたり、市議会を代表いたしまして一言ご挨拶を申し上げます。皆様におかれましては穏やかに輝かしい新年を迎えられましたこととお慶び申し上げます。また、平素は市議会に対しまして暖かいご支援とご協力を賜り、厚く御礼を申し上げます。

さて、昨年を振り返りますと実に様々な出来事があった一年でした。昨年一年の世相を表す漢字に「安」という字が選ばれましたとおり、安倍政権のもと安全保障法案が成立致しました。また、大阪都構想の賛否を問う住民投票が実施されるなど、日本の、そして大阪の未来を左右する重要な争点について議論が広がりました。このことは、若者を中心とした政治離れが問題視されるなかで、一人ひとりが将来の国、地方のあり方について改めて考えさせられた出来事であったと思います。また、全国各地で集中豪雨や地震などによる被害が相次ぎ、自然災害に対する不安が広がる一年でもありました。特に、9月の関東・東北を襲った記録的な豪雨では茨城県で鬼怒川の堤防が決壊するなどの甚大な被害が発生し、多くの尊い命と財産が奪われました。今後も、自然の脅威が増すと予想されるなか、自然災害に対応するためにはインフラの整備を進めていくことが重要でありますが、あわせてご家庭や地域における日頃の準備など、ソフト面の強化が不可欠です。今年3月には東日本大震災が発生してから、5年となります。あの惨禍の記憶を決して風化させることなく、どうか災害対策について今一度見つめ直し、地域に置ける助け合いの輪を広めていただきますよう、お願いいたします。私ども市議会と致しましても、安心・安全で災害に強いまちづくりをめざして、行政や関係機関と連携しながら、施設や体制の整備に取り組んでいく所存です。

一方、明るい話題もございました。医学・生理学と物理学の分野で2人の日本人がノーベル賞を受賞され、世界に誇れる日本の研究、技術水準の高さを示していただきました。また、スポーツ界ではW杯において歴史的3勝をあげた、ラグビー日本代表や自ら持つ世界歴代最高得点を更新した男子フィギュアスケートの羽生選手など、アスリートたちの目覚ましい活躍に日本のみならず、世界中が大いに沸き立ちました。これらの偉業は分野こそ違いますが、いずれも地道な努力を重ね、幾多の苦難を乗り越えてきた結果が大きく開花したものと思います。

本市におきましては、進展する少子高齢化や人口減少社会への対応を始め、老朽化する施設の更新や災害対策、市駅周辺の再整備や保育、教育環境の充実など、多くの行政課題を抱えております。しかしながら、こうしたときこそ市民生活の安定と本市の発展を念頭に、地道に一歩一歩、着実に取り組むことが、いずれ大きな成果となり、本市の持続的発展につながっていくものと確信しております。

枚方市議会としましても、これまで積み重ねてきた議会改革の一環として、昨年5月から新たに通年議会を導入いたしました。これにより、いつでも本会議を開くことが可能となり、いかなる緊急時においても市議会として即座に対応できる態勢となりました。今後も急激に変化する社会や自治体を取り巻く環境に柔軟に対応できるよう、よりいっそうの議決機関としての責任を果たしていくとともに、議員一人ひとりが市民の代表者としての自覚を胸に、さらなる資質の向上に努め、市民の皆様に信頼される議会の実現に向けて、議員一同、全力を尽くして参る決意でございますので、今後ともご支援とご協力をよろしくお願いいたします。

結びにあたりまして、本年が皆様にとりまして幸多いすばらしい年となりますよう、お祈り申し上げまして、新年のご挨拶とさせていただきます。


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