今日の少子高齢化社会の進展、さらには、地方分権による国や都道府県からの権限委譲や市民ニーズの複雑化・多様化等によって、地方公共団体をとりまく状況は大きく変化し、その担うべき事務は増大していますが、地方公共団体には、複雑・多様化する市民等からの行政ニーズに的確に対応し、市民サービスの向上を図っていくことが求められています。
とりわけ、本市では、平成26年度の中核市への移行に伴う業務の拡大という要因もあり、このような状況の中でも、行政の組織規模を増大させることなく、市民から求められる行政水準やサービス水準を維持・向上していくためには、個々の職員の能力ややる気を引き出し、組織の活性化を図っていく必要があります。
このような中で、枚方市新行政改革実施プラン№49の「メリハリの利いた人事・給与制度の充実」等の取り組み課題を実現するため、本年4月に、市長の附属機関として、枚方市人事行政制度調査審議会を設置し、7月には、『職員の職務と責任に応じたメリハリのある人事給与制度の構築について』を諮問し、枚方市における人事行政制度のあり方に関し調査審議を重ねていただいてきました。
今般、同審議会から、給与制度に関して中間報告をいただきましたので、その内容について報告させていただくものです(別添参照)。なお、答申については、他の課題についての調査審議とあわせて、年度内を目処にいただく予定です。回 | 開催日 | 審議の内容 |
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第1回 | 平成29年5月2日 | 枚方市における人事・給与制度の概要説明の聴取 |
第2回 | 平成29年6月16日 | 組織体制、総職員数と人件費の推移等についての説明の聴取 |
第3回 | 平成29年7月31日 |
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第4回 | 平成29年8月28日 | 「メリハリのある人事給与制度の構築」に際しての課題の改善・改革の方向性の議論 |
第5回 | 平成29年9月29日 | 「メリハリのある人事給与制度の構築」に際しての改善・改革の方向性・内容についての議論及び集約 |
第6回 | 平成29年11月5日 | 中間報告 |
全体としての人件費が増加することはできないとの考えから、この取り組みを進めるに際しての大前提は財源の確保にある。
別紙1参照
総合計画
計画の推進に向けた基盤づくり
計画推進3 持続可能な行政運営を進めます
地方公務員法、地方自治法、枚方市職員給与条例
項目 | 課題認識 | 考え方や方向性 | |
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(1)給与構造における見直し | ①管理職と非管理職とのメリハリの拡充 | 非管理職員と管理職員との間における給与のメリハリの度合いが小さいことは、管理職員への昇任意欲を阻害するとともに、組織全体のモチベーションの低下を招く要因にもなりかねない。 | 課長代理級に適用している職務の級について、現在、適用している国の行政職俸給表の5級から6級に変更すべきである。 |
②職務の級の間における金額の重なりの是正 | 給与構造の見直し等の実施により、職務の級間における金額の重なりについて見直しが図られてきたものの、現行の重なり割合は、依然として大きい状況にある。このため、メリハリのある給与制度の構築に向け、職制の下位者と上位者との給料の逆転が生じにくくするため、その縮小を図る必要がある。 |
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③職制に適用される職務の級の変更等 | 枚方市では、職制と職務の級との対応を簡素で分かりやすいものとするため、一職制一職務の級への対応を基本としているが、職務の級6級には、次長級と課長級という二つの異なる職制が存在している。 |
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(2)管理職手当の見直し | 管理職員の職務・職責も増大してきており、類似団体(中核市)における支給状況を踏まえると、管理職手当の支給額について改善を行う余地がある。 | 管理職員と非管理職員における職制の役割を明確にし、双方の給与額に更なるメリハリをつける観点からも、特に重責を担う幹部職員の管理職手当の額について重点的に引き上げる必要がある。 |