平成29年12月定例月議会

市営自転車駐輪場は枚方市シルバー人材センターの既得権益でなくなる

2018(平成30)年4月から枚方市自転車駐車場を運営する業者が株式会社ダイゾーに変わります。このことに関して、高齢者を地盤としている議員らの強い反発がありました。

議案の概要

市は、長らく市営自転車駐輪場の管理業務の委託先を枚方市シルバー人材センターに決め打ちしていました。今回、初めての公募による指定管理者の選定が行われ、市は枚方市自転車駐車場指定管理者選定委員会が最も高く評価した株式会社ダイゾーを指名するため議会に上程しました。

この議案は原案可決されました。よって、株式会社ダイゾーが2018(平成30)年4月1日〜2023年3月31日の5年間にわたって市営駐輪場を管理します。

経過

これまで市営駐輪場を誰が運営していたのかを理事者(市)の答弁から整理します。形態は異なれど、市は枚方市シルバー人材センターに市営駐輪場の管理をさせていました。

時期出来事
2003(平成15)年度地方自治法の改正(平成15年法律第81号)により、市営駐輪場の管理業務を市の出資法人に限定されなくなる
2005(平成17)年度市営駐輪場の管理業務を枚方市シルバー人材センターに業務委託
2016(平成28)年度市営駐輪場の管理業務に指定管理者制度を導入(ただし非公募で指定管理者を枚方市シルバー人材センターに特定)
2016(平成28)年6月25日枚方市民間活力活用業務評価員会議が「指定管理者を特定することは妥当性を欠く」と意見
2017(平成29)年7月20日市は枚方市自転車駐車場指定管理者選定委員会に諮問(公募)
2017(平成29)年10月19日枚方市自転車駐車場指定管理者選定委員会は市に答申(株式会社ダイゾーを最も高く評価した内容)

民間活力活用業務評価員会議は報告書の中で次のとおり述べています。

評価・検証結果 要検討

-理由-

本事業においては、指定管理者を枚方市シルバー人材センターに特定する選定方法が妥当であるかが問題である。

この質疑に対する回答から、福祉施策として実施することの根拠・基準は特になく、大阪府内の他市の状況からも指定管理者を特定することは妥当性を欠くと考えられる。

議会からの指摘にもある通り、高齢者に対する福祉施策は別に検討すればよく、指定管理者の選定は競争の働く公募とすべきであろう。

平成28年度民間活力活用業務評価員会議報告書,枚方市民間活力活用業務評価員会議(2016年6月25日)

評価員会議は、シルバー人材センターやそこで働く人を悪者扱いしているわけではありません。公募した結果、シルバー人材センターに市営駐輪場を管理させることまでは否定していませんが、福祉のために、あえてシルバー人材センターに管理させることはないとしています。ちなみに、枚方市シルバー人材センターは今回の公募に参加しました。

質疑

質問や意見と答弁の概要を以下にまとめました。

  1. 大橋議員
  2. 大地議員
  3. 野口議員
  4. 手塚議員
  5. 岡沢議員
  6. 千葉議員
  7. 八尾議員
  8. 西田議員
  9. 堀井議員

討論

賛成討論と反対討論の理由などについて以下にまとめました。提出されたとする署名の筆数が議員によって異なっているのは不思議です。ただし、この署名の提出は住民請求による手続きではありません(法令に基づくものではありません)。

議事の内容

まず、理事者の説明が行われました。

◯福留利光議長 日程第20議案第79号枚方市自転車駐車場の指定管理者の指定についてを議題とします。理事者から提案理由の説明を求めます。〓〓土木部長。

◯土木部長 ただいま上程いただきました議案第79号枚方市自転車駐車場の指定管理者の指定について提案理由のご説明を申し上げます。

恐れ入りますが議案書の234ページをお開き願います。

本議案は枚方市自転車駐車場の指定管理者の指定について、地方自治法第244条の2第6項の規定により議会の議決をいただくものでございます。施設の名称は枚方市自転車駐車場で、指定管理者として指定する団体の名称は株式会社ダイゾー、指定の期間は平成30年4月1日から平成35年3月31日までの5年間でございます。

次に、株式会社ダイゾーを選定するに至った概要について、参考資料に基づきご説明いたします。

議案書235ページの参考資料、枚方市指定候補者選定調書をご覧ください。

自転車駐車場の指定管理者選定にあたり、本年7月20日に枚方市自転車駐車場指定管理者選定委員会に諮問し、同年10月19日に答申をいただき、11月8日に指定候補者として選定いたしました。審査概要でございますが、まず同委員会の意見を踏まえた上で、募集要項等の内容を確定し、本年8月16日から9月15日までの間で公募をしたところ、株式会社ダイゾー他、計4団体から申請がございました。その後、選定委員会において各審査団体から提出された事業計画書が本市の事業計画に関する確認事項を満たしているかの審査が行われ、すべての項目において満たしていることが確認されました。また、事業計画書の提案内容について、申請団体のプレゼンテーションを実施し、要求項目ごとに審査を行い、その内容審査と指定管理料の額をそれぞれ点数化して総合評価方式による評価が行われました。その結果、株式会社ダイゾーについて大阪市と枚方市で自転車駐車場の管理運営の実績があり、市民サービスの向上や効率的、効果的な管理運営など指定管理者制度の目的が具体的かつ明確に示されている。また自転車駐車場の管理運営に対する基本方針として掲げている「誠意を持った管理運営」「利用者目線の管理運営」「柔軟な対応ができる管理運営」についても評価でき、またひとり親家庭の親の雇用について考慮していることのほか、詳細なスタッフマニュアルの用意とともに、チェックシートによるスタッフ評価を行うことなど、利用者への接遇面も含め、今後の安定的な管理運営が期待できることから、他の申請団体よりも優れており、指定候補者として選定する旨の答申がなされ、指定候補者に選定したのでございます。

指定管理料につきましては、5年間で11億6250万円でございます。なお評価結果、事業計画に関する確認事項一覧、指定候補者選定の経過及び選定委員会の構成につきましては、議案書236ページから240ページに記載しておりますのでご参照ください。

以上、甚だ簡単な説明ではございますが議案第79号の提案理由の説明とさせていただきます。よろしく御審議の上、御可決いただきますようお願い申し上げます。

平成29年12月定例月議会(2017年12月6日)

ここから9人の議員が質問しました。まず、大橋議員が質問しました。

◯福留利光議長 これから質疑に入ります。質疑はありませんか。大橋議員。

◯大橋智洋議員 議案第79号枚方市自転車駐車場の指定管理者の選定について質疑をさせていただきます。

枚方市の自転車駐車場の指定管理者候補に今回は株式会社ダイゾーが選ばれたわけでありますけれども、まず、全申請者の申請書のページ数について、それからダイゾーが1位になった理由、評価されたポイントは何であったのか、この点についてお尋ねをいたします。

◯土木部長 提出されました各事業者からの申請書のページ数については、それぞれお答えいたします。

申請順に、公益社団法人枚方市シルバー人材センターは119ページ、株式会社駐輪サービスは145ページ、一般社団法人日本駐車場工学研究所は208ページ、株式会社ダイゾーは351ページです。

次に指定候補者の選定につきましては、市外部の有識者で組織する自転車駐車場指定管理者選定委員会において審査し、決定していただいておりますが、ひとり親家庭の親の雇用について配慮してることのほか、雨の日の雨合羽や盗難防止対策としてワイヤー錠の無料貸し出しなどの利用者サービスに関する提案、また詳細なスタッフマニュアルは用意されていることなどから、接遇面も含め、今後の安定的な管理運営が期待できるということを評価されたからだと考えております。

◯大橋智洋議員 ありがとうございした。もちろんですね、ページ数で内容を測れるというわけではありませんけれども、ボリュームにかなりの開きがあり、企画や提案の分厚さ、あるいは熱意の表れと、一定とることもできなくはないと感じております。

では、株式会社ダイゾーについてお尋ねいたします。と言いますのも、すでにハローワークにおいて求人募集を行っているということをお聞きしております。もし、それが今回の決定を見越してということであれば、まだ議会の議決を経ていないという意味で非常に問題があると言わざるを得ませんし、この件を是とするわけにはいきません。なぜ求人募集を行っているのかについてお尋ねいたします。

また、本市の自転車駐車場のうち5か所程度が建物構造になっていると記憶をしておりますけれども、指定管理者が変更になることによって管理形態も変更になるのでしょうか。屋根付きの建物は、夜間はどうしても死角となる場所が発生するため、終電まで有人である必要があると考えております。防犯上、特に危惧されますので、この点について維持されるのかどうかお尋ねいたします。

さらに非常に重要なことでありますので、あえてを聞きをいたしますが、それは現在、各自転車駐車場で働いておられる従事者の方々の今後についてであります。現在、従事されている方々は皆さんやりがいをもって勤務されておられると思いますが、今後こうした方々が希望されれば引き続き働くことができるのかについてお尋ねいたします。

◯土木部長 ハローワークにおいて既に求人を行っているかについて、指定管理者候補である株式会社ダイゾーに確認を致しましたところ、同社の他の事業部が運営する京都市伏見区にある工場でフォークリフトの運転作業員や機械オペレーターの求人を行っていますが、それ以外は行なっていない旨の回答を得ております。

また、指定管理候補者は、建物構造となっている5か所の自転車駐車場と防犯上、特に必要と判断した計6か所の自転車駐車場においては、開門から閉門までの間、すべての時間について有人による管理を計画しております。

次に、従事者の今後についてでございますが、指定管理候補者の事業計画書には施設従事者を最優先に雇用をすると記載されており、地元における求人募集を行う前に現施設従事者全員に声をおかけするというふうに聞いております。

◯大橋智洋議員 ありがとうございました。今回ですね、これまでこの業務を遂行されてこられたシルバー人材センターがこの議題から外れることもありまして、2つの面で心配をしております。

1つはシルバー人材センターの趣旨や存在意義がどうなるか。意欲的な高齢者の働き口がなくなるのではないかという点であります。さらに言えば、シルバー人材センターはいわゆる最低賃金の確保が義務付けられていないことなど、本当に高齢者の働き場所との確保となり得ているのか、また逆に登録者の方々になかなか仕事が回ってこないという課題もあるように聞いておりますが、こうした点も踏まえて、シルバー人材センターの業務のあり方について、ぜひ検証をしていただきたいと思っております。

もう1つは今の論点をさらに絞り、本当に現在の施設従事者の方々が望めば引き続き勤務できるのかという点であります。今ほどの質問で、現在の従事者は基本的に希望すれば勤務できるという旨を理解をいたしましたけれども、これが本当に忠実に実行されるのか、この点は高齢者の働く場所の確保という意味で非常に重要な部分だと思っております。ここで言う従事者とは、今回の決定に反対されておられる従事者の方々も当然含むわけでありまして、反対していることを理由に継続勤務を希望しても、3勤務できないなどという事態が発生してはならないわけであります。

もし、これが誠実に守られないということになれば、高齢者の働く場所の確保という点はむしろ減退することになります。この件については引き続き追いかけていきたいと思いますし、必要に応じてさらに質疑をさせていただきたいと思います。

今回、これまで担ってこられたシルバー人材センターが外れることに危惧をしておりましたけれども、ただ、今回の選定にあたりまして、シルバー人材センターも平等に応募していること、高齢者施策の一翼を担うシルバー人材センターであるにしても、提案内容の分厚さや点数の開きを考えいたしますと、適正手続に則って競い合った結果と受け止め、この議案に反対するまでには至らないと判断をしております。

最後の質問であります。冒頭にも申請書のページ数をお聞きしましたが、この審査が市民に開かれたものであるかということが非常に重要であります。今回の全申請者の申請書類が情報公開請求の開示対象であるのか。今回の申請書については、市民の方々、ぜひ直接ご覧いただく必要もあるのではないかと思っております。市民の方々が開示請求をすれば、申請書を見ることができるのかについて質問いたしまして、私の質問を終わります。

◯土木部長 今回、提出されました申請書においてはですね、情報公開の対象となり得るものでございます。

平成29年12月定例月議会(2017年12月6日)
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次に、大地議員が質問しました。議長が大地議員を指名したにもかかわらず、自分の番だと勘違いした野口議員が発言を始めてしまい、慌てて日本共産党議員団が野口議員を座らせ、着席した大地議員を公明党議員団が起立させるという一幕がありました。

◯福留利光議長 他に質問はございませんか。大地議員。

◯大地正広議員 ただいま提案されました議案第79号枚方市自転車駐車場の指定管理者の指定について質問をさせていただきます。

先ほどの答弁では、現在各自転車駐車場で業務に従事しておられる方々には、新たな指定管理者が一般の求人募集を行う前に声をかけるということでしたが、希望者は全員が採用されるということなのでしょうか。改めてお聞きします。

◯土木部長 採用につきましては、新たな指定管理者が現施設従事者全員に、優先的に声をおかけするとしておりますが、面接した上での採用となると確認しております。

◯大地正広議員 ありがとうございます。では採用に雇用の期限は設けるのでしょうか。

また待遇面での向上があるのかお伺いいたします。

◯土木部長 採用につきましては現時点での予定となりますが、面接、試用期間等で適性を判断の上、1年更新と聞いております。

また、現在の指定管理者であるシルバー人材センターは最低賃金法の適用を受けないことから、今までは最低賃金より低い賃金でしたが、新たな指定管理者が運営する4月以降の採用については最低賃金法が適用され、従事者の時給が現在より上がるものと考えております。

◯大地正広議員 ありがとうございます。現在、シルバー人材センターの自転車駐車場で従事しておられる方々は全員優先的に新しい指定管理者からの求人のお声がけをしていただき、そして採用になれば、現在よりも時給が上がるということです。その上で先ほどの質疑の答弁にもあったように、雨合羽やワイヤー錠の無料貸し出しなど、利用者へのサービス向上が図られるということだと認識させていただきました。

以上で私からの質問を終わらせていただきます。

平成29年12月定例月議会(2017年12月6日)
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続いて、野口議員が質問しました。

◯福留利光議長 他に質問はございませんか。野口議員。

◯野口光男議員 私の方からも何点か質問させていただきたいと思います。

まず、これまでシルバー人材センターを指定管理者制度の中で非公募で選定してきた。その理由としては自転車駐車場の管理運営業務について、高齢者の就労支援やまた生きがい施策等を推進する場として、市として位置づけてきたからではなかったのでしょうか。当然、今回の公募における選定基準でも、このことを重点的に位置づけて公募をされたと思いますけれども、どのようになっているのか、まず伺いたいと思います。

次に、今回の指定管理者については中高齢者雇用、障害者雇用、とりわけひとり親家庭の親の雇用について考慮しているということが高く今回の選定委員会の中でも評価されていますが、実際にこの団体は、例えばひとり親家庭における親の方をどの程度、雇用されているのか実績をお伺いしたいと思います。

3点目に、これまでの質問でもありましたけれども、高齢者の雇用について選定委員会の会議録を読むと、委員からの質問に対し、結果として高齢者を採用することになるからと答えていました。また、先の建設協議会でも、いま働いている方を優先雇用すると答えていました。また、今の土木部長の答弁でも同じような答弁がありましたけれども、現在、駐輪場では350人の方々が雇用されていますが、それではいったい今回は何人雇用されるのでしょうか。今回の指定管理者は、先ほども言いましたけれども、ひとり親等の雇用の充実していくんだと言ってるわけですけども、これで本当に全員の雇用が確保できるんでしょうか。それは、今後の指定期間5年間、雇用するということになるのかお伺いしたいと思います。

今回の事業者の提案には、結果として朝の6時から7時、1時間無人の時間が増えるということになりますが、今まで人がいたのに今度は無人になるということでは、サービス低下につながるのではないでしょうか。以上についてお伺いします。

◯土木部長 指定管理者を公募している市では、募集要項等で高齢者の雇用について定めていても、努力義務に止めている市が多数となっております。これは民間事業者からの応募を広くを求めることに考慮したものと思われます。本市におきましても、今回の募集から公募に変更しましたので、選定基準で高齢者の雇用については必須としておりません。

また、民間事業者が指定管理者となっている本市の自動車駐車場においても、実態として高齢者が採用されており、自転車駐車場においても、ほとんどの従事者は高齢者で占められていると判断しております。

また、ひとり親家庭の親の雇用につきましては、候補者はこれまで他の施設で同様の提案を行っておらず、今回の募集から力を入れて取り組むと聞いておりますので、実績を確認することはできません。

次に、新たな事業者には現施設従事者全員に声をかけ、希望者には面接を受けていただく予定であることを確認しております。雇用期間につきましては現時点での予定となりますが、面接、試用期間等で適性を判断の上、1年更新と聞いております。

最後に、事業者からの提案内容は建物構造の自転車駐車場5箇所と防犯上特に必要と認めた一箇所の計6箇所以外はスタッフの配置を1時間遅らせ、午前7時からの内容になっています。そのため定期券の販売開始時間が1時間を遅くなる駐車場が出てまいりますが、この点につきましては各自転車駐車場の定期券の販売状況等を考慮し、来年4月の業務開始までに指定候補者と協議の上、スムーズな移行ができるよう努めてまいります。

一時利用される方につきましては、特段のサービス低下に繋がるとは考えておりません。

◯野口光男議員 今の答弁をお聞きしますと、指定管理者の選定において今まで自転車駐車場が高齢者の生きがいと働く場であるということ、この関係が全く入っていなかったことが明らかになりました。

また、現行よりも定期券の販売時間が短くなり、サービス低下につながることも分かりました。また何人雇用されるのかも分かりません。今回の事業者は施設の経営方針に関する事項で高得点を得ていますが、なぜ枚方市の外郭団体であるシルバー人材センターより評価が高いのか、提案内容を見ても今回の資料添付をされている事業計画提案内容を見ても、箇条書きで内容が分からず、事業計画書等のページ数が書かれていたわけですが、実際の事業計画書は情報公開請求しないと見れない言うことで、私たちには分からないわけです。団体の特定また特定情報があるからということですが、それならば最初から市民への説明責任が果たせるだけの記載をすべきではないでしょうか。これでは今回の選定の根拠が全く判断できません。市としての見解を伺いします。

◯土木部長 提案内容につきましては、申請者から提出された内容を忠実に公表するという趣旨から、わかりづらい面もございますが、提出された通りの内容を添付しております。この点につきましては、よりわかりやすい申請書とするため、仕様書等を検討してまいります。

指定候補者の選定につきましては、市外部の有識者で組織する自転車駐車場指定管理者選定委員会の委員が審査し、選定することから、市としましても参考資料として添付しております評価結果に記載の通り、ひとり親家庭の親の雇用について配慮していることのほか、詳細なスタッフマニュアルが用意されているなど接遇面も含め、今後の安定的な管理が期待できることなどが優れていると考えております。

◯野口光男議員 これまで市として高年齢者等の雇用の安定等に関する法律に基づき、必要な援助として自転車駐車場の管理業務を特定でお願いしてきたわけですが、この業務に替わる事業を市として考えているのでしょうか。350人の働く場を市として考える必要があると思いますが、高齢者施策を所管する長寿社会部長に見解をお伺いします。

◯長寿社会部長 シルバー人材センターは、高齢者に「臨時的かつ短期的な雇用による就業又はその他の軽易な業務に係る就業」の機会を確保することにより、高齢者の生きがいの充実を図ることを目的として活動を行っております。現在、市からはシルバー人材センターに対して長寿社会部所管の楽寿荘の受付業務委託をはじめ、自転車放置禁止区域内市道整理整頓業務委託など、庁内の各部署から様々な事業を委託しているところでございます。本市としましては、高齢者が働くことを通じて生きがいの充実が図れるよう、引き続き法律の考え方に則りシルバー人材センターを支援していく考えでございます。

平成29年12月定例月議会(2017年12月6日)
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続いて、手塚議員が質問しました。とにかく手塚議員の発言内容はわかりにくい。議案の質疑の中で、質問より意見の比重が高くなるのは好ましくありません。

◯福留利光議長 他に質問はございませんか。手塚議員。

◯手塚隆寛議員 これまでの質問とかなり重なるところがありますので、少し当初の通告した質問を変えながら、趣旨は変えずに、変えながらします。

まず最初にですね、枚方のこの自転車駐車場は、これまではその指定管理者を特定してですね、やっておられた。しかしながら今回、競争公募に変えられたということでありますが、これまでシルバー人材センターを特定したようですね。先ほど多々あったと思いますが再度、特定した理由そして今回これやめられた理由についてお尋ねします。

◯土木部長 前回までは高齢者の就業機会の確保等、本市の高齢者政策の一環として公益財団法人シルバー人材センターを指定管理者に指定することが妥当と判断し、非公募として参りましたが、指定管理者の導入の目的である市民サービスの一層の向上、より効率的効果的な施設管理運営をさらに図るため、競争性の確保の下、より良い指定管理者の選定を図る趣旨から、府下の中核市や近隣市15市においても、12市が公募により事業者を選定している状況や、平成28年度民間活力活用業務評価委員会議において、同センターを指定管理者に設定することが要検討と指摘され、自転車駐車場の管理が高齢者の就業機会の確保を目的とするなら別の制度で対応すべきであり、「指定管理者を特定することは妥当性を欠く」との意見等も踏まえ、総合的に判断し、公募としたものでございます。

◯手塚隆寛議員 シルバー人材センターは高齢者の就業機会の確保。大きな目的があるということでありました。そして、そのためにこれまでこの自転車駐車場の運営についても特定で行われてきたということでしたが、そして、また今のお話の中で、民間活力活用業務の評価委員会議において、シルバー人材センターを指定管理者に選定することが要検討と指摘されたということであるなり、また指定管理者を指定することは妥当じゃない、いうふうなことが言われた。

しかし、一方で高齢者の就業機会のそういうものを別の形で作るべきだってことを言われてるわけですが、実際に先ほどからの御答弁でも、具体的にじゃあこれに変わって、どのような高齢者の仕事を確保するのか。このようなことが具体的にはいま提示されている状況にはない。ということもありますし、当初質問しようと思いましたが、先ほどからの答えの中で、現在の施設従事者を最優先的に対応すると。現従事者全員に声をかけるということを言われていますが、しかしながら、それも先ほどのお話の中で全員がですね、再雇用される保証はないということも明らかになりました。そういう中で、本当にこのような形で高齢者の今後の確保はできるのか。

さらには、このことによって多くの人材がまたシルバー人材センター業務自身にも大きな影響を与えるんではないかということを考えますと、本市のシルバー人材センターへの、そのいう業務をですね、そういうような個々を育成しながら、高齢者の雇用を確保していく。このようなことに大きな影響を与えるのではないか。いうふうなことも考えますから、今回のやり方は納得できないということで申し上げて質問を終わります。

平成29年12月定例月議会(2017年12月6日)
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続いて、岡沢議員が質問しました。

◯福留利光議長 他に質問はありませんか。岡沢議員。

◯岡沢龍一議員 ただいま上程されました議案第79号枚方市自転車駐車場の指定管理者の指定についてお伺いします。

今回、これまで非公募により選定してきた自転車駐車場の指定管理者の選定を公募に切り替えられました。公募により複数の事業者等の提案を得たことは指定管理者制度の趣旨からして成果があったものと受け止めております。そうしたことも含めて、まず本施設について指定管理者を公募することのメリット、また非公募とすることのデメリットについて確認しておきます。

◯土木部長 公募によるメリットといたしましては、広く民間事業者等の事業提案を得ることで、市民サービスの一層の向上や、より効率的、効果的な管理運営を含め、施設の設置目的の達成に向け、より良い指定管理者を選考することができるところにあるものと考えております。

また、非公募とすることのデメリットにつきましては、サービス面、価格面ともに競争性が働かないことにあるものと考えております。

◯岡沢龍一議員 私はこれまで、原則公募との指定管理者制度の趣旨を踏まえ、本施設についても公募によるべきと申し上げてきました。この間、10年以上にわたり特定の団体を非公募により選定したことを今回、改められ、競争性の確保のもとに適正に事業者を選定されたことを評価したいと思います。

今後においては、提案された事業計画書の内容を着実に実行し、さらなる市民サービスの向上へと繋げるよう、施設所管部としても、厳密に履行確認、モニタリング等を行っていただくよう要望して、私の質疑を終わります。

平成29年12月定例月議会(2017年12月6日)
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続いて、千葉議員が質問しました。「もう一度、整理する立場で」と発言していますが、ヒヤリングの段階で尋ねた質問と回答を本会議の会議録に残すために質問しているのではないでしょうか。それは有意義なことですから、そのように正直に発言したほうが良かったでしょう。年長議員であるがゆえに、そのような端々の言い回しは悪い印象を受けてしまいます。

◯福留利光議長 他にございませんか。千葉議員。

◯千葉清司議員 たくさんの議員の皆さんから多方面にわたって質疑をされています。オーバーラップする面もあると思いますけども、私の頭をですねこの案件の整理する立場でご質問しますのでよろしくお願い申し上げます。

枚方市自転車駐輪場は平成18年から指定管理者制度を導入されています。もう一度、整理する立場で、なぜ導入されたのか、その根拠をもう一度ですね、もう一度お聞かせください。

◯土木部長 指定管理者制度の導入の目的といたしましては、平成15年度の地方自治法改正前までは公の施設の管理主体を市の出資法人に限って認めてきたものを、種々の法人等にまで広げることにより、そのノウハウを幅広く活用し市民サービスの一層の向上、より効率的、効果的な施設の管理運営を図るため導入するものでございます。こうした趣旨を踏まえ、施設の設置目的を達成するためにより効果的である場合に、同制度による管理運営を行うものとしております。

◯千葉清司議員 今の〓〓部長の方から御答弁いただきましたように、市民サービスの一層の向上、より効率的、効果的な施設の管理運営を図るために導入したということであります。

民間ですと、まさにこの合理化です。合理化は必ず結果は数値で表すんです、数値で。ですから金額にしては、円でも万でもいいですけれども、数値で表す。人員については何人削減したか、そういうことはですね、表に出なければ作文じゃいけないと思うんですよ。そういうことで導入前と導入後の効果について改めてお聞きしておきます。

◯土木部長 自転車駐車場の管理運営につきましては、平成17年度までは業務委託をしていましたが、平成18年度からは指定管理者制度を導入し、シルバー人材センターが指定管理者となり、委託料の縮減が図られています。

平成17年度の管理委託料と平成27年度の指定管理料を比較しますと、約480万円減額しております。なお指定管理以前も業務委託をしているため、職員の削減はございません。

また、導入による効果としましては、早朝から深夜まで運営している施設において、権限を委任できる指定管理者制度を導入したことにより、利用者からの要望への自主的な対応、施設や備品の軽易な修繕など、市が直営で運営するよりも効率的な運営ができることが挙げられております。

◯千葉清司議員 3回目で恐縮ですけども、質問の中に要望をも含めておきます。

今の部長の方が答弁の中で480万円の金額的には効果が出たと。それから職員については削減はございませんという御答弁であります。

私はこの問題は高齢者の健康を維持する大きな就労の場だと思ってます。ざっと400人ぐらいの高齢者の皆さんが元気で働いてる職場であります。高齢者の皆さんが健康で働くということは、まさに医療費の削減に直結できてしまいます。医療費の削減に貢献するということは、市の財政に大きく貢献する結果をもたらすわけです。ですから、ただ単に金額的に削減される、人員的に削減される、そういう合理化的な、合理性的な数値で置き換えるだけでは、この問題は、私は解決できないと思うんです。

ですから、いま申しましたように高齢者の就労は介護予防にも繋がるんです、介護予防。ですから結果的には市の財政には大きく貢献するわけですから、そう簡単にですね、私は効率化だけを目途に民間に、この長年培ってきた宝的な就労の場を、私はやはり民間に委託すべきではないとこのように思ってるところです。そういう意味で再度ですね、長寿社会の部長の方から御答弁いただきたいと思います。

◯長寿社会部長 枚方市シルバー人材センターは、定年退職者等の高齢者に「臨時的かつ短期的な雇用による就業又はその他の軽易な業務に係る就業」の機会を確保し、高齢者が働くことを通じて生きがいの充実を図るとともに、活力ある地域社会づくりに寄与することを目的に事業を実施しております。本市としましては、今後も引き続きシルバー人材センターに対して高年齢者等の雇用の安定等に関する法律の考え方に則り、地方公共団体の責務として支援して参ります。

平成29年12月定例月議会(2017年12月6日)
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続いて、八尾議員が質問しました。堀井議員ほかの不規則発言と合わせてどうぞ。

◯福留利光議長 他に質問はございませんか。八尾議員。

◯八尾善之議員 多くの方が質問に立たれておりますんで、重複する部分が多々あろうかと思います。ただこの重複するところにつきましては、やはりそれだけこの議員が関心を持ってる、注意をしていかなければいかないようなところでございますので、その辺りをご理解をいただいて質問に入らせていただきます。

議案第79号枚方市自転車駐車場の指定管理者の指定についてお伺いをいたします。

枚方市自転車駐車場の指定管理者の選定については、これまで非公募とし、枚方市シルバー人材センターを指定されてきましたが、今回は公募により株式会社ダイゾーを指定管理者として指定をされるとの議案が上程をされました。それでは、これまで指定管理者として指定をされてきた枚方市シルバー人材センターの設立の目的また本市の高齢者政策を展開する上での位置づけについて、ますお伺いいたします。

◯長寿社会部長 枚方市シルバー人材センターは、高年齢者等の雇用の安定等に関する法律に基づき、昭和55年11月に設置され、定年退職者との高齢者に「臨時的かつ短期的な雇用による就業又はその他の軽易な業務に係る就業」の機会を確保し、高齢者が働くことを通じて生きがいの充実を図るとともに、活力ある地域社会づくりに寄与することを目的としております。

センターが実施している事業は超高齢社会の中で高齢者の孤立を防ぎ、生きがいづくりや社会参加を促すものであり、市としましても法律の趣旨に則り、こうしたセンターの活動を支援しているところでございます。

◯八尾善之議員 長寿社会部長、何回も同じような答弁されてるということで、これだけ認識はされてるというように理解をいたしますね、うん。で、枚方市シルバー人材センターの設立の目的はいま言われたように、働くことを通じ、生きがいの充実を図り、活力ある地域社会づくりに寄与するとのことであります。

今回、公募を行われたということは、仮にこの枚方市シルバー人材センターが指定管理者とならなかった場合も想定されてのことであると考えていますが、結果として枚方市シルバー人材センターが指定管理者とならなければ、先程来、多くの方が言われている多くの高齢者が働く場を失います。枚方市自転車駐車場で働きたいと考えている高齢者は非常に多く、待機が生じている状況とお聞きもしております。その中で、今回指定候補者に選定されなかったことについて、どのような責任を感じておられるのかお聞きをするとともに、今後のフォローについてもお伺いいたします。

加えて、現在、外郭団体の経営評価の実施しておられますが、公募、非公募をこのように決めるのは、その結果が出てきてからでもよかったのではないかと思いますが、市の見解を担当副市長にお伺いをしたいと思います。

また選定委員会からの答申を受けて、株式会社ダイゾーを選定されたわけですけども、先の答弁にありました超高齢社会の中で高齢者の孤立を防ぐ、生きがいづくりや社会参画を促すという観点を真剣に考えて答申通りの選定をされたのかも合わせてお伺いいたします。

◯山下寿士副市長 枚方市シルバー人材センターを所管する副市長といたしまして、同センターは長年、市の自転車駐車場の指定管理者として業務に携わっていただいておりましたが、今回の結果をしっかり受け止めていただきたいと考えております。本市におきましては、シルバー人材センターに対して現在も庁内の各部署から様々な事業を委託しているところでございまして、今後もセンターの設立の目的である高齢者の就労、生きがいづくりにつながる活動をしっかり実施できる団体として運用していただけるように支援ををして参ります。

◯小山隆副市長 選定についてお答えいたします。

指定管理者の導入の目的であります市民サービスの一層の向上、より効率的、効果的な施設管理運営をさらに図るため、競争性の確保の下、より良い指定管理者の選定を図る趣旨から府下の中核市や近隣市の選定状況や平成28年度民間活力活用業務評価委員会議においての意見も踏まえて、総合的に判断し、公募としたものでございます。

◯八尾善之議員 ありがとうございます。ただ担当の長寿社会部長と同じような答弁であるというのは、なかなか誠実さには欠けるのではないかと申し上げておきます。

最後に、枚方市シルバー人材センターの設立の目的を達成するために、本市は高齢者政策としてこれまで非公募とされてこられていましたが、今までの運営と今回の公募でどれだけの効果が出るのかわかりにくいところがあります。各事業者からそれぞれ出された指定管理料を見ておりますと、株式会社ダイゾーと枚方市シルバー人材センターとの差額は5年で3644万1394円。規模違いはあるものの、枚方市自転車駐車場は確か20か所だったと思います。そうすると、1か所あたり1年間で、1年間ですよ、1年間で約36万4000円しか差額が出てきません。枚方市が高年齢者等の雇用の安定等に関する法律に基づき設置した枚方市シルバー人材センターの設置目的から明らかに逆行する施策を実施しようとされています。

枚方市駅周辺再整備の第一弾として、総合文化施設の建設についてはこれまで議会からは複合施設などとして効率的な建設をと提言も行ってきたところです。これについては湯水のごとく税金を費やして、単体で建設に向け着々と進められています。それに対して、今回の公募での管理料の差額はというと、本当に少額だと言えます。これだけしか差額が生じないなか指定候補者を変更することで、高齢者の働き場所が相当数、減少することとなります。それでは本当に市長はこれからも高齢者が働くことを通じて、生きがいや充実を図るとともに、活力ある地域づくりに寄与するとお考えなのか、分かりやすくお答えください。

またハコモノには湯水のごとく税金を費やし、高齢者の働き場所をなくすというような施策が、市長が常々言われている身を切る改革ということなのか、あわせてお伺いをいたします。

◯伏見隆市長 シルバー人材センターに対しましては、高齢者が働くことを通じて生きがいの充実が測れるよう、引き続き法律の考え方に則り、支援していく考えであります。

また、自転車駐車場の指定管理者につきましては、指定管理者の導入の目的である市民サービスの一層の向上、より効率的、効果的な施設管理運営をさらに図るために競争性の確保の下、公募しております。

(八尾議員「議長、答弁漏れありますよ。身を切る改革かどうかということについてお聞きしているんですけれども、これについての答弁がないんです。」と述ぶ)

◯福留利光議長 他に質疑はございませんか。

(八尾議員「はい。」と述ぶ)

(堀井議員「議長、答弁漏れや言うとるやないか。なに・・ってんねん。」と述ぶ)

(「議事を進行してください。」と述ぶ者あり)

◯福留利光議長 市長、追加答弁はありますか。

(伏見市長「特に何か関連性にと言われてもわからない。」と述ぶ)

平成29年12月定例月議会(2017年12月6日)
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続いて、西田議員が質問しました。議長の「はい」は、先の不規則発言後、議長が市長に追加答弁はないかを尋ね、市長がないと答えた返事です。西田議員は「高め合う」と発言していますが、高年齢者等の雇用の安定等に関する法律の趣旨に則ってシルバー人材センターに指定を続けるなら、その必要はないでしょう。「お互いに高め合い」たいなら、公募にすべきです。

◯福留利光議長 はい。他に質疑はございませんか。西田議員。

◯西田政充議員 ただいまの八尾議員の質問を聞いておりまして、伏見市長にさらにちょっとお聞きをいたしたいことがございますので、伏見市長にお聞きしたいと思いますけれども、今回、枚方市自転車駐車場の指定指定候補者を選定するために、いわゆる枚方市自転車駐車場指定管理者選定委員会に枚方市として今年7月20日に諮問をされました。そして今年の10月19日に答申を受けられたわけですけれども、今回の結果、その答申の結果としてですね、今まで指定管理者を担っていただいております枚方市シルバー人材センターではなくてですね、株式会社ダイゾーが最も優れているという答申が出てきたわけですけども、この答申を受けられたのですね、どのような感想を持たれたかというのをまずお聞かせいただきたいと思います。

◯伏見隆市長 選定委員会におかれまして、指定管理者の選定基準に基づいて適正にですね、慎重に審議された結果、このようなこと、結果が出たものというふうに考えております。

◯西田政充議員 選定委員会において、慎重な作業が行われて選ばれたという判断されたということですが、それをその10月19日に答申を受けてですね、今度、今年の11月8日に指定管理者を選定したということでございますけれども、そして今回の議案第79号につきましては、これは伏見市長が提案されていらっしゃるわけです。今回のこの答申内容を受けて、そして枚方市として指定候補者を11月8日に選定して、今回の議案にですね上程したことに対する市長の思いをお聞かせいただきたいというふうに思います。

◯伏見隆市長 先ほどですね、答弁させていただきました通り、この選定委員会におきまして慎重に審議された結果ですね、このような答申をいただいたという中で、その答申についてはですね、やはり尊重すべきであるという思いでこの議案を提出させていただいた次第であります。

◯西田政充議員 選定委員会の答申内容は重要視しないといけないのは当然でございます。ただ、枚方市シルバー人材センターの設立目的であるとか、あるいはこれまでの枚方市との関係などを考えると、やはり枚方市と枚方市シルバー人材センターはお互いに高め合っていく、成長し合っていく。もし直さなければいけないところであれば直していくという、改善していくという関係性が重要であろうかと思います。そういった観点もぜひ選定の中に、枚方市として選定する際にですね、考慮いただきたかったなということを強く申し述べておきたいというふうに思っております。

最後に、先ほどの八尾議員の質問の中に、今後どのように枚方市シルバー人材センターにフォローしていくのかということについてご答弁あったんですけど、ひどい抽象的でございました。もう少し具体的にですね、どのようなフォローを考えていらっしゃるのか、今おありでしたらお聞かせいただきたいと思います。

◯伏見隆市長 先ほどですね、答弁させていただきました通り、これは法律の考え方に乗っ取りまして支援をしていく考えであります。枚方市としましてもこのシルバー人材センターにつきましては、必要な助言、協議の場を持って法の考え方、つまりは高齢者が働くことを通じて、生きがいの充実が図れるよう、枚方市としても取り組んでいきたい、いうふうに考えています。

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最後に、堀井議員が質問しました。不正確かもしれませんが、堀井議員の発言に傍聴者が拍手をしたようです。傍聴者は発言、拍手などをしてはならないことになっています。これはいけません。

◯福留利光議長 他に質問はございませんか。堀井議員。

◯堀井勝議員 たくさんの質問が出されまして、主に事務的な話は、私はもうお聞きしましたのでこれくらいでいいんですが、政策的なんですね。枚方市として何を選択するねんと。どういう政策で枚方市これから行くねんというような観点から、副市長ないし市長にお尋ねしたいとおもいます。

まず第1点は、本市における駐輪場の業務ですね。これは今までシルバー人材センターに特定をしてきたです。この度、この特定をしないことにした主な理由は何が主な理由、いうことをお聞きしたい。

2点目は、枚方市がですね、設立をした公益社団法人シルバー人材センターの定款がございますね。ちょっと定款を読ませていただきますね。

「センターは、定年退職者等の高年齢退職者」「の希望に応じた臨時的かつ短期的な就業又はその他の軽易な業務」「に係る就業の機会を確保し、及びこれらの者に対して組織的に提供することなどにより、その就業を援助して、これらの者の生きがいの充実及び社会参加の推進を図ることにより、高年齢者の能力を生かした活力ある地域社会づくりに寄与することを目的とする」いう非常に崇高な目的が示されているわけすね。この崇高な目的を市長や副市長はどのように理解されているのかなと。私はこれ額面通り理解してんですよ。皆さんはどのように理解されているのか。ということを2点目にお聞きしたい。

3点目はですね、本市の市民が一生懸命頑張ってですな、一生懸命税金を納めておられるわけですね。税金を使うのは皆さん、そこにひな壇に座っておられる方が税金をどういうふうに使っていくかっていうのは提案される。我々はその税金の使い道が本当にそれが正しいかどうかっていうことを審査してるわけですね。いいですか。ほんならね、この貴重な税金を使用するのにあたって、主にどういう観点でこの税金を使おうとしているのか、それを教えてください、以上です。

◯小山隆副市長 何点かの質問についてお答えいたします。

まず、なぜ公募したのかということにつきましては、繰り返しになることではありますが、市民サービスの一層の向上、これを効率的、効果的に図っていくという観点の下、競争性を確保しながら、より良い指定管理者の選定を図るという趣旨で、また平成28年度の民間活力活用業務評価委員会議においての意見等も踏まえまして、今回、総合的に判断し、公募としたものでございます。

次に、税の使い道と言うんですか、どういう観点でっていうところにつきましてお答えいたします。まず、今回5年間の運営事業者を決めるということが最も大切なことでありましたので、その間におきまして最も良い提案をされた事業者を選定していくということで、それを最優先をして決めております。なお今回、この提案の場合におきましては雇用については概ね継続をされるものと考えておりまして、市内の高齢者の就労に繋がるものと考えております。

◯山下寿士副市長 私の方からはこのシルバー人材センターの目的をどのように遂行していくのかということでございますけれども、先ほどの議員の方からお示しされたシルバー人材センターの会則なるものがご披露されましたですけれども、法律の方にも再三、担当部長からもご説明させていただいておりますように、そもそも高齢者にとってですね、軽易な事業の就業であるとか、一時的、短期的な事業の就業について、しっかりと相談を受けていくなり、その団体の方につなげていくような作業をするというのが、シルバー人材センターが雇用をさしてるところじゃなくて、そういった雇用をつなげていくというような作業を日常的にされているというところと、合わせて高齢者の生きがい作り、社会参加に繋がっていくということを目指してやっておられるわけでございまして、これまでも答弁で申し上げましたが、庁内の各部署から約39の事業を、業務委託をシルバーにしております。そういったことは、これからも当然、委託事業として適切にしていくかどうかの、もちろん検討はさせていただきますけれども、そういったことも前提にしながら、シルバーのそもそものあり方、目的に沿った形でしっかりと運営していただけるように、またそういう育成の団体として働いていただけるようなことも、こちらの方から支援をする形でやっていきたいという考えでございます。

◯堀井勝議員 小山副市長からは先ほどからの部長さんの答えと同じような、いわゆる選定委員さんがですな、安かったとか、色々そのサービスが違うたとか、シルバー人材センターのサービスが悪いとか、いうようなことを理由に主に決めたと、こういうことなんだろうと思うんですけどね。私は、先ほど読ませてもらったように、このシルバー人材の定款の目的ですね、これを大事にやっぱりする。それが一番の根本やと思うんです。

日本国憲法もですね、平和やから九条がなくてええねんということにはならない。九条があるから平和が保たれてるわけです。わかりますか。それを今ないがしろにしようとしてる政府がいてますけどね。

これも同じなんですよ。この定款があって、この目的があって、これを目的を大事にしなければ、ずるずるずるずると安かろうで行くと。それやったら市役所全部民間にしたらいいじゃないですか。1番安上がりますよ。

(傍聴席から拍手)

そのぐらい本当に、本当のことを中身をね、真髄を、やっぱりしっかりと見分けていかなければ、簡単にこの選定委員さんがそのように具申してきたからそれでいいんだと。皆さんは少なくとも市長以下3人の副市長さんは、やっぱり政策を大事にしてもらいたい。そうでなかったらぐちゃぐちゃになりますよ。ね。

もう一度お答えをいただきたいと思うんですが、それと最後に言いましたようにですね、みんな一緒に働いて、税金を納めて、その税金がね、他市へ持っていかれる。これシルバー人材センターの、この選定だけの問題やないですよ。

今朝ほどからやってたあれも一緒ですよ。みんなよそを持っていかれてるんじゃないですか。皆さん方はね、枚方市の事業者、いろんな人をシルバー人材センターを含めてですね、育成していくのがあなたがたの立場じゃないですか。よそに負けんようにしていくのがあなたがたの立場やないですか。それを負けてね、取られてしまって悔しくないすか。私だったら悔しいですよ。

(傍聴席から拍手)

本当に。こんな仕事してていいんかと、いうように思いますよ。市長さんに最後にお尋ねしますけど、本当にこんな市政を進めていいんですか。税金がどんどんどんどん他市へ流れていく。枚方市の業者が受ければ、親方も儲かるけども、そこに働いてる人も儲かる。それがまた枚方市に還元されるわけです。いわゆる還流すると言うね、こういうことを種々思って、いろんな事業を取り組んでいかなければならないんじゃないすか。そのことについて市長さん、どう思いますか。お答えください。

◯伏見隆市長 答弁の繰り返しなりますけども、シルバー人材センターに対しましては高齢者が働くことを通じて生きがいの充実が図れるよう、引き続き法律の考え方に則り、支援をしていく考えであります。そして今回のこの駐輪場の指定管理者制度におきましては、この3月に指定管理者制度の指針というものを公表させていただきまして、その指針に基づきましてこの自転車駐輪場におきましては、市民サービスの一層の向上、より効率的、効果的な施設の管理運営ということを目的に公募をさせていただいた次第でございます。

◯堀井勝議員 最後になりますけどね、皆さんが出されている、こないだも説明を受けたんですけども、外郭団体のこれからのあり方についてヒヤリングをさせていただきました。ね。いろんな団体たくさんありますね。それらの団体のあり方についてこれから経営会議で検討していくと。こういうふうになってるわけですね。経営会議でこの団体をどうしていくかということを検討して、それから議会に諮っていろんなことを実施していく。

その前にですな。シルバー人材センターは外郭団体のよその他の業者にね、その仕事を任してしまうのやと。少なくともですね、そういう経営会議でそれぞれの団体の性格なり、果たしていく役割なり、そういったものをよく精査をして、やっぱりこれは先ほど言いましたように、日本国憲法九条じゃないですけど、これはどうしても譲れんというものについては、ちゃんと育成していく。少々、金がかかってもそれはしていくと。

単なる身を切る改革やったら、先ほど言いましたように役所を全部民間にしたらええんですよ。株式会社にしたらいいんですよ。そんなら安くあがりまんねん。できへんでしょうが。これやったらあかんわけや。やっていいものと、やって悪いものがある。

例えば、社会福祉協議会。枚方の社会福祉を担ってもらってる団体ですね。これほんまに指定管理者にしていいんですか。そんなことしたら枚方市の社会福祉はむちゃくちゃになりますよ。そういったことを考えていただくのが市長の立場じゃないですか。市長王諸侯所からやってええものと、やったらあかんものと、やっぱり精査をしてもらいたいと。このことを私は申し上げてる。市長の御答弁をください。

◯伏見隆市長 ただいまのご質問ですけども、やって良いものとやってはいけないもの、そういうことを判断しまして現状に至るということでございます。

このシルバー人材センターの様々な事業におきましては、様々あるわけでありまして、この自転車駐輪場っていうのはそのうちの一つであります。この自転車駐輪場のこの事業におきましては、市民サービスの一層の向上、それからより効率的、効果的な施設運営がの管理が必要であるという判断のもとで公募をしたところでございます。

平成29年12月定例月議会(2017年12月6日)
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実は、この議案は委員会への付託を省略しています。議会全体としてこの議案は、そこまで深く議論するほどのものではないということです。

◯福留利光議長 他に質疑はありませんか。これをもって質疑を終結します。

お諮りします。

ただいま議題となっています議案第79号については委員会の付託を省略したいと思います。これに御異議ありませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

◯福留利光議長 御異議なしと認めます。

よって本件については委員会の付託を省略することに決しました。

平成29年12月定例月議会(2017年12月6日)

ここから、討論が行われています。最初に、野口議員の反対討論です。

◯福留利光議長 これから討論に入ります。討論はありませんか。野口議員。

◯野口光男議員 議案第79号枚方市自転車駐輪場の指定管理者の指定について、日本共産党議員団を代表して反対討論を行います。

初めに、市民サービスの向上を図ると市は答弁の中で繰り返し言っていていますが、この市民サービスの向上を図るというのならば、市内高齢者で構成するシルバー人材センターに就労生きがいの場として自転車駐車場の管理運営を任せることが市民サービスの向上であり、民間事業者に任すべきではありません。

議案書235ページの選定調書の選定概要を読んでも、これまでシルバー人材センターを非公募で選定してきた根拠である、高齢者の就労支援や生きがい政策等推進するということがまったく触れられていません。

自転車駐車場の役割は放置自転車の解消だけでなく高齢者の生きがいと働く場としての役割があるにもかかわらず、これをまったく無視して、広く民間民間事業者を募集するための選定基準での選定は認められません。

また現在働いている方や高齢者の雇用が行うと提案しているとのことですが、これは障害者雇用、ひとり親家庭の親の雇用と同様に努力項目です。現在約350人働いてる方の雇用を確保するとしながら、何人雇用するかわからない状況であり、全く根拠がなく、高齢者の就労生きがいの場が大幅に縮小されるのは明らかです。

結果として、現在シルバー人材センター行っている状況と比べて自転車駐車場に誰もいなくなる無人の状態の時間が増える、14か所の自転車駐車場で朝6時から7時までの定期券販売をしなくなるなど、サービス低下に繋がるのにもかかわらず、今回の事業者は高い評価を受けて指定されていること、そして選定委員会で評価されていることが実際にできるのか、何よりも事業者がどのような提案をしているのか具体的にわからない状況の中で、今回の選定について認めるわけにはいきません。

最後に今回1703筆の高齢者の職場を守ってほしいという切実な要望署名をいただきました。この署名はわずか4日で集められたそうです。多くの高齢者の願いに応えるためにも、今回の民間事業者である指定管理者の指定はすべきでないことを申し上げて、反対討論といたします。

平成29年12月定例月議会(2017年12月6日)
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次に、手塚議員の反対討論です。わかりづらいですが、反対討論です。

◯福留利光議長 他に討論ありませんか。手塚議員。

◯手塚隆寛議員 議案79号枚方市自転車駐車場の指定管理者の指定について反対討論を致します。

これまでの議論の中で、ほぼ反対、賛成をできないね、ほとんどのところで出尽くしたかと思いますが、私は1点絞って反対討論をします。

枚方市自転車駐車場の指定管理をシルバー人材センターに特定した理由というのは、多々出てきていましたが、やはり政策的にですね、高齢者の雇用や高齢者の生きがいを作っていく。そのためにあえてやってきたわけです。今回、特定を止めて競争公募に切り替えた。これは明らかに政策を変更した。高齢者政策を変えていった。このようなことに意味ししますから、大変大きな意味が、持つ意味は大きいと思います。

そして、またこれまで働いていた多くの方々の雇用が本当に確保されるのかどうか。これも今までの御答弁の中でも非常に不明である。このように思います。

そして先ほどもありましたが、12月4日には1733名の多くの方々の署名が各会派に届けられる。本当に多くの方々がこのやり方に対して疑問や、また反対、そして今後の不安を感じておられる。このような声に対して、やはり枚方市は真摯に受け止める必要がある。このように考えています。

今後、高齢社会が進んでくる。誰もがいきいきと暮らせるまちづくり。先ほどもありましたが、高齢者が生き生きとそして社会生活を送っていける。このようなことに枚方市がさらに充実させていかなければならない。今回のこの政策の変更はですね、このことに逆行する。さらに先ほどからシルバー人材センターへ支援をする。支援を続けると言われてますが、今回の出来事はこの支援の強化にはならずに、逆に支援をやはり弱化させていく。このようなことにつながっていく。このように私は考えます。

そして全体として、本市の高齢者施策が後退していく。このような恐れが大変に強い。こういうふうな今の枚方市政の動きの中で出てきた今回のこの提案については、私は賛成できない。反対だということを申し上げて討論といたします。

平成29年12月定例月議会(2017年12月6日)
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続いて、八尾議員の反対討論です。

◯福留利光議長 他に討論はありませんか。八尾議員。

◯八尾善之議員 議案第79号枚方市自転車駐車場の指定管理者の指定について民進市民議員団を代表いたしまして討論をいたします。

先ほどの質疑の中でのご答弁で、枚方市シルバー人材センターは高年齢者等の雇用の安定等に関する法律に基づき、「定年退職者等の高齢者」「臨時的かつ短期的な就業又はその他の軽易な業務」「に係る就業の機会を確保し」高齢者が働くことを通じて生きがいの充実を図るとともに、活力ある地域社会づくりに寄与することで、超高齢社会の中高齢者の孤立を防ぎ、生きがいづくりや社会参画などの活動を支援する目的でこの枚方市シルバー人材センターを昭和55年11月に設置をされました。

しかしながら今回の公募で枚方市自転車駐車場の指定管理者として株式会社ダイゾーの指定についての議案が上程をされました。これまで枚方市が行ってきた高齢者政策と明らかに逆行する施策であり、指定管理料の額としては枚方市シルバー人材センターと株式会社ダイゾーとの差額が各自転車駐車場の規模の違いはあるものの、1か所あたり平均1年間で約36万4000円と非常に少額でこれからの超高齢社会を見据え、健康寿命の延伸などのことを考えると、これまで同様に枚方市シルバー人材センターを指定候補者に選定されないということが、今年度、機構改革で高齢者に特化した長寿社会部を設置された市の判断とは到底、理解ができません。

行政改革の名の下で行われようとしてる今回の件と、もう一方で行われ行われている高齢者施策との整合はどこにあるのか。市が答弁でよく使われる組織横断的、全庁一丸となりというような庁内連携がどこで、どういうように行われているのか。また今回の結果を受けての市の責任、その後のフォローについてもまったく示されていない状況であります。

最後に市民が納めていただいております貴重な税金の使い方として、一定の競争性を確保すると同時に、合わせて市内の事業者に仕事をしていただくことによって、事業者はもちろん、そこに雇用が生まれ、同時にそれにより得た利益が改めて税金として本市に納入をされます。本市の税を有益に使うことにより、さらに収益を生み出すような使い方を考えるべきであります。

以上、申し上げました通り、市がこれまで行なってきた市民本位の市政として高齢者が働くことを通じて生きがいの充実を図る施策を後退させてまでの成果が上がるとは到底思えませんので、この議案第79号枚方市自転車駐車場の指定管理者の指定についての反対の討論といたします。

平成29年12月定例月議会(2017年12月6日)
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ここで、岡沢議員の賛成討論がありました。この後に、再び反対討論をする議員が発言します。

◯福留利光議長 他に討論はありませんか。岡沢議員。

◯岡沢龍一議員 ただいま上程されました議案第79号枚方市自転車駐車場の指定管理者の指定について、未来に責任・大阪維新の会を代表して賛成の立場で討論をいたします。

本議案にこれまで非公募により決定してきた枚方市自転車駐車場の指定管理者の指定を公募へと転換し、選定された事業者を指定管理者に指定しようとするものです。指定管理者制度は原則公募により、競争性を確保した上で、よりよい事業者を選考する趣旨のものです。

そこには施設の利用者のためにどうあるべきか。また施設管理におけるコスト面での効率化がどうあるべきかといったことを広く市民のために、また税金の使い方としてどうあるべきかを常に念頭に置く必要があるものと思います。

こうした趣旨から、この間10年以上にわたって特定の団体を非公募により選定し、年間約2億円の委託料を支出し続けてきたことについては、市民サービスの点からも、また指定管理者制度本来の趣旨においても合致しないものであります。

最後に、今回選定された事業者については、自転車駐車場に係る指定管理者選定委員会の会議録も見させていただきましたが、現従事者の優先雇用、障害者雇用、地元雇用、中高齢者雇用、母子家庭支援を行いますということも提案されています。施設所管部においては、こうした提案内容の履行確認を厳密に行っていただくことを強く求め、議案第79号枚方市自転車駐車場の指定管理者の指定についての賛成討論といたします。

平成29年12月定例月議会(2017年12月6日)
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最後に、千葉議員が反対討論を行いました。

◯福留利光議長 他に討論ありませんか。千葉議員。

◯千葉議員 ただいま調整をされました議案第79号枚方市自転車駐輪場の指定管理の指定について討論を行います。上程されました趣旨からいたしますと、効率化での民営化が最優先され、およそ400名にのぼる高齢者の就労の機会が奪われ、かつ高齢者の就労の除外は介護予防の側面も極めて私は心配をするところでございます。

昨今、政府での一億総活躍社会の時代と叫ばれるなか、この度の提案は有言実行に逆行する極めて論外であります。また選考委員会は選定に際して、どこまで現場を知り、高齢者の就労を本気で忖度いただいたのか、いささか疑問であります。今後、民間の事業であれば、言うまでもなく機械化、省力化が待ち受けることも必死であり、危惧するところであります。従いまして、高齢者の就労による介護予防の実現に向けて、取り組むことを見捨てることなく、就労によって社会に貢献し得ることを心から支援するものであります。

よって本議案は私といたしましては、極めて理解に乏しく、ここに声を大にして反対の意思を表明します。以上、よろしくお願い申し上げます。

◯福留利光議長 他に討論ありませんか。これをもって討論を終結します。

平成29年12月定例月議会(2017年12月6日)
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議決結果は原案可決です。

◯福留利光議長 これから議案第79号を起立により採決します。

本件は原案のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。

(賛成者起立)

◯福留利光議長 起立多数です。

よって本件は原案のとおり可決されました。

平成29年12月定例月議会(2017年12月6日)

* 会議録が公開されていないため、発言内容は筆者による文字起こしによるものです。過不足や聞き間違いなどを含む場合があります。

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