小さなニュース 第22回

ペット霊園問題

ペット霊園の「ほうとう」(住所:大阪府枚方市杉北町1丁目4651−1)が利用者に通知なく閉園したため、世間を騒がせました。行政と政治も関係していますので、何が問題か、どこに問題があるのかについて整理しました。

消費者:運営者の情報を確認しましょう

あのようなひどい目にあわないためには、消費者が霊園を決める際に下調べをしたほうが良いでしょう。利用者に通知なく閉鎖したと知ってから調べているので先入観を捨てられませんが、ホームページには運営者に関する情報が見当たらない点に怪しさを感じます。個人なのか事業者なのかすらはっきりしません。これは霊園を選ぶ際の判断材料のひとつになったと思います。

【削除】

行政:ペット霊園に関する監督官庁がない

霊園利用者の保護に関して、最も重要だと考える人は多いだろうと推測します。

しかし、ペット霊園に関する法律や条例などの規定がありません。現状、枚方市内ではペット霊園を営むための許認可や届け出などを必要としません。

今回のケースでは、そういう理由から大阪府や枚方市が行政として動けないのです。他市にはペット霊園に関する条例を施行しているところがあることから、今後、枚方市や枚方市議会は条例の制定を目指すものとみられます。

議員の動き

田口議員は寄せられたメールで知ったそうです。

実は「これ、知ってますか?」と、ある情報をメールで頂きました。

(略)

わが枚方市の「宝塔」というペット霊園が突然、閉鎖になったようで、、、。

(略)
家族を亡くした悲しみを再度、踏みにじる行為。,枚方市議会議員 田口よしのり議員報告ブログ(2017年4月21日)

田口議員は条例の制定を提案すると報告しています。

先日ここで書かせて頂いた「ペット霊園問題」について役所内や、法律の専門家の方々に意見を求め走り回らせて頂いておりました。

(略)

そもそも枚方市に条例が無いのが大問題だ。

今後のためにも、早期の条例制定が必要だし提案していこうと思う。

(略)
枚方市の「ペット霊園」問題で直面する現実。,枚方市議会議員 田口よしのり議員報告ブログ(2017年4月24日)

木村議員も同様に条例がないことを報告しています。会派を超えて意見の一致がみられたため、筆者は条例制定に向けた動きがあることをツイートしました。

(略)

その後、市に確認しておりますが、市として対応する条例がないため、そもそもどこが担当なのか、というところから始まっています。

担当がなく、設置の許可なども必要ではない状態で民間同士の話になってしまいますので、どこまで対応ができるのか・・・。

条例については制定している自治体は制定しています。…(略)…

ペット霊園の閉園について|枚方市議会議員 木村亮太オフィシャルブログ「未来に責任」(2017年4月26日)

松岡議員のブログには日本共産党議員団として要望書を提出したと報告しているのですが、有権者に選出された者としてふさわしい行動とは言い難いものです。要望書を市に提出するくらいは、市民でもできることです。議員には議員にしかできない仕事をしてほしいと思います。

…(略)…午後からは、マスコミでもこの間取り上げられ批判の多い、枚方市内のペット霊園突然の閉鎖問題で議員団として、今後のことを考え実際に制定している自治体もあるペット霊園設置の許可についての条例制定を求める要望書の提出を枚方市に行いました。…(略)…

ペット霊園閉鎖問題を受け、条例制定など求める要望書提出 松岡ちひろの明日があるさ(2017年5月1日)

ブログにはしゅこうしている写真を掲載して、いかにも仕事をしているかのようなアピールをしています。普段、議員の仕事に関心を持っていない人が偶然、この記事を読めばきちんと仕事をしてくれていると勘違いしやすいでしょう。おそらく、そういう層へのアプローチ(得票)を狙った投稿だと言わざるを得ません。

樟葉駅前ロータリーの改良工事

大橋議員が、樟葉駅前のロータリーが歩行者にとって危険で、慢性的な交通渋滞も発生していると指摘していましたが、その解消に向けて動き出すことを動画で説明しています。平成29年度予算に「樟葉駅前ロータリー渋滞解消計画策定・推進事業」として500万円の設計委託料が計上されています。

2017(平成29)年度は設計作業を行うだけで、実際の工事はまだ先です。

会議録を参照すると、最初の問題提起が2011年6月27日の平成23年第2回定例会でした。2014(平成26)年度に土木部内で「くずは駅中央ロータリー交通混雑解消検討会」を設置、啓発看板の設置や路面表示を行い、2015(平成27)年度に交通量調査、渋滞要因分析等を行っていたことがわかります。

モンスター議員

話の通じない人というのは、どこの世界にもいるようで…。

…(略)…市民の方からのご意見…(略)…病気で歩行困難になった方…(略)…障害をおったことで、市役所に行くことが増えた…(略)…リハビリをかねてできるだけ「歩きたい」とのことでした。…(略)…そこで、担当課には「車いすやベビーカーと同じように、シルバーカーは設置できないのか?」とたずねました…(略)…私が、…(略)…市民が安心して電車やバスで市役所に来れるように…(略)…広報などでもお知らせしてほしいと言った…(略)…「広報でお知らせして、市民のみなさんが来られた時に満足して頂ける台数は用意できないのでシルバーカーの設置はしない」…(略)…

あるじゃないの・・・ 松岡ちひろの明日があるさ(2017年4月28日)

なるほど、あれば良いなと筆者も思いました。でも台数を用意できないので設置しないという回答も納得できます(寄付があれば、実現できそう?)。ところが、松岡議員はこんな変な主張をし始めました。

…(略)…改めてネット検索をしてみましたら…(略)…あるじゃないの。…(略)…だいたい、市内3か所のサービスコーナー廃止しておいて不便にしたのは枚方市なんですよ。駐車場も有料化だし、公共交通機関を利用されて市役所に来られた方の利便性を少しでも向上させていくのって当然ですよね。

あるじゃないの・・・ 松岡ちひろの明日があるさ(2017年4月28日)

こういう筋の通らない主張すれば、モンスター議員というレッテルを貼られることになるでしょう。事例(山形県庁がシルバーカーを設置している事実)と、枚方市が設置しない判断とは無関係です。法令に規定されているわけでもないし、国から通知があったわけでもないのに、ただ自分の提案が通らないからといって、サービスコーナーの廃止や駐車場有料化などを引き合いに出して、不満をぶちまけるのは大人の言動だと思いません。議員以前、社会人として問題です。

松岡議員にお言葉ですが、サービスコーナー廃止や駐車場有料化は議会の議決を経て実施されていますので、ご自身の賛否に関係なく「不便にしたのは枚方市だ」と言ってはいけませんよ。民主主義を尊重してもらいたいです。

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