一般質問(平成28年9月定例月議会)その2

引き続き、一般質問を取り上げます。要旨から重要なテーマだと判断したので動画を視聴しましたが、がっかりさせられる内容でした。

ふるさと寄付金

答弁から枚方市へのふるさと納税は枚方市民からの寄付が多いことがわかります。転出超過を課題としている枚方市ですが、枚方市を転出した人にふるさとを応援したい気持ちはなさそうです。議員らは、いかに寄付を多く集めるかという観点で要望をしていました。

ふるさと寄付は「枚方市にとって増収」と説明していますが、枚方市民が枚方市外にふるさと寄付をしたことによって、枚方市の税収がどれだけ減ったのかを知りたかったです。そういう質問がなかったのは残念です。

福留議員

◯福留利光議員 …(略)…続きまして、2点目のふるさと寄附金推進事業についてお尋ねをいたします。この件は本年3月の、これも予算委員会でお尋ねをいたしました。その時の課題として3点、申し上げました。1つは当初予算が130万円。この金額からすると委託はできず、庁内で事業を推進していかなければなりません。初の試みとなる、この事業で投資回収的な考え方を見直すべきであるというふうなことを指摘させていただきました。2つ目には返礼品のあり方です。枚方の特徴を最大限に生かし、かつ市内の経済、産業の活性化に繋がる戦略とその具体的な計画をお示しいただきたい。この1点が2点目です。3つ目には目標のあり方です、などを課題提起をさせていただきました。今回、この点も含めまして再度質問させていただきます。

さて、本年4月から返礼品の取り組みがスタートしたと聞いています。先ほどの目標のあり方でもお聞きしたところ、寄附の成果の見込みは返礼品の導入に伴い、年間寄附件数400件程度の見通しを持っているとのことでした。スタートしてまだ2ヶ月余りでありますが、現時点での寄附の実績をお尋ねいたします。

また、この取り組みについて現時点でどのように分析されているのか、併せてお尋ねをいたしたいと思います。…(略)…

◯総合政策部長 2.ふるさと寄附金推進事業についてお答えいたします。本年7月、8月の実績でございますが、7月分は27件で30万5千円、8月分は21件で22万円でございます。

昨年度の同時期では、この2ヶ月間で6件であったことと比較いたしますと、件数は伸びておりますので取り組みの成果が一定、表れているものと考えております。しかしながら、一次運用におきましては返礼品の価格設定が1つしかなく、返礼品については14種類と、他市に比べ、やや少ないことが課題としてあげられます。これらにつきましては、12月からの第2次運用で種類や範囲を拡大し、制度の充実に取り組んでまいります。

◯福留利光議員 …(略)…続きまして、ふるさと寄附金推進事業についての2回目の質問をさせていただきます。当初2ヶ月ぐらいでは成果が出ないと思っておりましたが、7月、8月で48件、昨年実績の6件からみると一定の成果でもあるというふうにも思います。やっぱり返礼品の効果は大きいと考えるべきでしょうか。インターネットや雑誌などで、よくふるさと納税の特集が組まれておりますが、かなり厳しい競争になると思われます。枚方らしさの取り組みをこれからも期待していきたいなというふうにも思っております。

さて、俗にふるさと寄附金と言われていますが、自分の住んでいる自治体への寄附、例えば枚方市在住の方が枚方市に寄附することは可能なのでしょうか。

また、そのときの返礼品や市に入る税金は、どのように考えたらよろしいでしょうか。併せてお尋ねします。

◯総合政策部長 ふるさと寄附金の制度は生まれ育ったふるさとに貢献したい気持ちが実現できる、また自らの意思で応援したい自治体を応援できる制度として創設されたものですが、いずれの自治体に対しても寄附をできる制度であることから、枚方市民も枚方市に寄附をしていただくことができます。なお市内外のいずれの住民からの寄附に対しても、同様に返礼品を送付しているところでございます。

また枚方市民から寄附をいただいた場合、寄附控除に伴う翌年度市民税収入への影響が生じてまいりますが、このことや返礼品にかかる必要経費を差し引いても、市としては増収になるものでございます。

◯福留利光議員 ご答弁から、決して損はしない仕組みであることから、もっとアピールすればというふうにも感じます。私も組織内外で市政報告を行うなかでも、在住市の寄附ができると思っていない人が非常に多くおられます。そこで枚方市民に対して本市への寄附を意識してもらうため、どのようなPRをされているのでしょうか。

また、市内からと市外からの寄附では、実際、どちらの方が多くなっているのでしょうか。歳入の考え方の視点で差が生じているのでしょうか。併せてお尋ねをしたいと思います。

◯総合政策部長 枚方市民に対しては、広報の7月、9月号や市ホームページ、寄附金PRのチラシにおいて枚方市民の皆様も枚方市に寄附をいただくことができるよう掲載し、エフエムひらかたや地域メディアにおきましても寄附金のPRをしていただいております。また枚方まつりなど、多くの市民が来られるイベントにおいて、直接チラシを配布するなどの取り組みも行っており、今後も市内外の多くの方への周知に努めてまいります。なお、この2ヶ月間にいただいた寄附においては、枚方市民からの寄附が38件、枚方市以外の住民からの寄附が10件と、枚方市民からの寄附が多い状況となっております。

次に市の歳入の観点でございますが、枚方市以外の住民からの寄附につきましては、本市の市民税の寄附控除の対象とはなりませんので、枚方市民からの寄附に比べ、増収効果は大きくなるものでございます。

◯福留利光議員 現状、枚方市民からの寄附が多いとのことでございますが、今後も市内外へのPRをさらに力を入れていただきたいというふうにも思います。

さて12月からは第2次運用として取り組みを拡充するとのことです。その際、返礼品については公募により事業者返礼品を広く求める予定と伺っておりますが、どのようにしてより多くの市内事業者へ協力を求めるのでしょうか。お伺いしたいと思います。

◯総合政策部長 第2次運用にあたりましては、より多くの事業者から返礼品の提案をいただきたいというふうに考えておりまして、今後に向け、北大阪商工会議所、枚方市商業連盟、枚方文化観光協会などの関連団体に対しまして、返礼品を提供いただく事業者への周知を依頼する予定でございます。また、この間、市民、職員に対し、本市のPRに繋がる返礼品のアンケートを実施しており、その結果を活用しながら、より多くの事業者の協力をいただけるよう取り組んでまいります。

◯福留利光議員 最後に要望だけさせていただきます。返礼品の取り組みがスタートして間もないなか、この定例月議会の初日に可決された補正予算において、さらなる充実に向けた経費が早くも計上されており、一定の意気込みが感じられます。その第2次運用では返礼品のメニューを大幅に増やすとのことですが、情報収集に努め、特徴のある商品やサービスを本市の魅力ある返礼品として市内外に効果的に発信し、市内産業の活性化に繋げていただきたいというふうに思います。

また、もう一つの視点で寄附金の活用を明確化にすることで寄附のさらなる支援が高まると感じています。「2016年に狙うべき特産品大賞10」の自治体総合部門で大賞を受賞されました北海道士幌町では、認定こども園を開園して使途を開示することで好感が持たれ、寄附の向上に繋がったようでございます。枚方バージョンでも、これらの内容を明確にして出していただくことも検討も併せて要望していきたいなというふうに思います。

平成28年9月一般質問(2016年9月16日)

工藤議員

壇上で同じ会派の議員に「時間調整をよろしく」と発言するのは、ふさわしくありません。それに、寄付の実績はすでに福留議員が質問しているので時間の無駄です。

友好都市の返礼品を枚方市の返礼品として扱う提案をしていますが、わざわざ枚方市民がそのような面倒な手続きで寄付をすると思いますか?通常の寄付をすると思います。効果などの説明不足で責任ある提案とは言えません。

◯工藤衆一議員 皆さん、おはようございます。この度は一般質問の機会を与えていただきましてありがとうございます。通告に従いまして1回目の質問をさせていただきます。なお、10分程度超過する見込みでございますので、会派内での時間調整のほう、よろしくおねがいいたします。

それでは1のふるさと納税返礼品についてであります。ふるさと納税返礼品については同じ会派の福留議員と一部重複するところもございますが、返礼品の点を重点的に質問させていただきます。ふるさと納税の法源は地方税法第37条の2で示され、2008年4月30日に交付され、その後、平成23年法規第83号により改正されたものであり、寄附者に対し、寄附金の額に応じて、主にその地域の特産品を返礼品として送付している自治体もあるなかで、本市ではこの7月から1万円以上のふるさと納税をしていただいた方に対し、返礼品を送付する取り組みがスタートしておりますが、すでに全国で多くの自治体が取り組んでいるなか、14種類の返礼品でスタートされましたが、この2ヶ月間の寄附件数と返礼品の発送件数について、お伺いいたします。

また、寄附の実績は昨年と比べてどうなのか、併せてお伺いいたします。…(略)…

◯総合政策部長 1.ふるさと納税返礼品についてお答えいたします。本年7月から11月までの寄附に対する返礼品につきましては、選定と配送を枚方文化観光協会に委託しており、菓子、米、お椀、キャラクターグッズなど、14種類の返礼品を設定、運用しているところでございます。実績といたしましては、スタートの7月分では27件の寄附に対し、25件の返礼品、8月分では21件の寄附に対し、同件数の返礼品という状況でございます。

なお、返礼品の送付を行っていない昨年同時期の寄附金の実績は2ヶ月間で6件でございましたので、今回の取り組みの効果が一定、現れたものと考えております。

◯工藤衆一議員 それぞれにつきましてご答弁いただき、ありがとうございました。それでは順次、2回目以降の質問と要望をさせていただきます。

まず、1のふるさと納税返礼品についてです。スタートしたばかりとはいえ、1ヶ月あたりの実績が20件代とのことですが、これから目標達成するために、どういった取り組みを考えているのかをお伺いいたします。

◯総合政策部長 ふるさと寄附金に関する新たな取り組みといたしましては、この9月から国内最大の民間ポータルサイトを活用して、寄附の申し込みが迅速に行えるよう、寄附者の利便性の向上を図りました。また市の各種イベントでちらしを配布するなど、広報やホームページに留まらず、積極的なPRに努めているところでございます。さらに先行して実施している自治体の事例では12月に多くの寄附が集中していることから、本市におきましても本年12月からは第2次運用として寄附額に応じた4段階の返礼品を設定するとともに、返礼品を提供いただく事業者の公募を行い、返礼品の種類を大幅に増やすなど、充実を図ってまいります。

◯工藤衆一議員 本年12月からの第2次運用に向け、返礼品の公募を行うとのことですが、運用する商品の基準はどのように考えているのでしょうか。

◯総合政策部長 公募する返礼品の要件につきましては、本市のPRに繋がる魅力のあるものを前提として、本市に本社、本店及び工場等を有している事業者が生産、製造、加工、販売またはサービス提供を行っているものを基本というふうに考えておりますが、詳細な要件につきましては現在、検討しているところでございます。

◯工藤衆一議員 こうした公募により返礼品の数を大幅に増やすとのことですが、単純にお菓子などの返礼品を増やしていくだけでは後発ということもあり、他市との差はなかなか詰まらないと思います。いろいろな冊子を見ていますと、お肉や魚介類、お米など魅力的な商品が掲載されており、さながら商品販売のパンフレットのようであります。こうした点を見るにつけ、全国のふるさと納税の寄附は本来の寄附の趣旨から離れた過当な返礼品競争になっているように思えてなりません。

そこで、本市のふるさと納税の本来の目的、あるべき姿は何かと考えているかをお尋ねいたします。

◯総合政策部長 本市における、ふるさと寄附の本来の取り組みの本来の目的につきましては、本市の持続的発展を支えるために必要な施策の財源確保を図ること、そして本市の魅力ある返礼品を全国にPRし、本市のことを多くの方に知ってもらうことで、市内産業の活性化を図ることであるというふうに考えております。

◯工藤衆一議員 はい、お答えいただきましたが、その目的に沿い、本市として適正な運用に努め、本市の産業を認識してもらえる商品、例えば、こんな会社が枚方にあったんだな、などと認識していただけるような商品、また本市の名所を確認してもらえるような体験型メニュー、枚方市にはこんないいところがあったんだなと思ってもらえるような体験型メニューなどを取り入れて、本市の魅力を強くアピールして、地域産業の発展に繋げていただきたいと思います。これは要望といたします。

次に少し視点を変えてお尋ねいたします。お隣の高槻市や和歌山県橋本市では友好都市との協定を結び、お互いの名産品を返礼品にあげておられます。本市も別海町、四万十市、名護市と友好都市提携を結んでおります。これらの街では大変魅力的な特産物がたくさんございます。そこで一定の範囲で、それらの特産品を本市の返礼品として取り上げ、都市間交流をPRする、ひいてはお互いの産業振興に役立ててはどうかと考えますが、見解をお伺いします。

◯総合政策部長 ふるさと寄附金につきましては、市内産業の活性化が目的の一つでございますので、直接に本市と関連している事業者の商品等を返礼品として取り扱うのが基本であるというふうに考えております。しかしながら、議員お示しの友好都市の商品を本市の返礼品とすることにつきましては、相手市の意向を確認したうえで、一定の範囲で取り扱いができないか、検討してまいります。

◯工藤衆一議員 最後に要望ですが、お答えの通り、友好都市の商品を無制限に採用するのは問題があろうかと思いますが、なんらかの形で取り組んでいただくよう、よろしくお願いいたします。最後に、ふるさと納税については、市内外に強く訴えるものがないと実績はなかなか上がらないと思っております。創意工夫を凝らして魅力ある返礼品を設定するなど、市一体となって取り組んでいただきたいと要望いたしまして、本件について質問を終わります。…(略)…

平成28年9月一般質問(2016年9月20日)

香里ケ丘(香里団地)のまちづくり

通告の要旨を見て具体的に何の話か把握できませんでした。意見の分かれている美術館建設の問題に地域住民の双方が円満に解決への希望を持つ状況にならなければ、また新たな論争が生まれるのではないかと心配します。

岡林議員

今後の選挙活動用に質問をしたという印象を受けます。やりとりは長いですが、大したことを言っていません。

◯岡林薫議員 皆さま、こんにちは。一般質問の機会を与えていただき、ありがとうございます。それでは通告に従いまして質問をさせていただきます。1.香里ケ丘地域のまちづくりについて。香里ケ丘地域では香里ケ丘図書館などの公共施設をはじめ、建物の老朽化が進み、団地内では空室も多くあるとお聞きしています。そのため、まちの活性化が喫緊の課題であると考えます。市としても、このエリアを本市におけるまちの活性化を実現していくためのモデル地域と位置付けて、さまざまな取り組みを進めていくべきだと思いますが、市の考えを伺います。…(略)…

◯総合政策部長 1.香里ケ丘地域のまちづくりについてお答えいたします。現在、香里ケ丘地域におきましてはUR都市機構により、順次、団地再生に向けた取り組みが進められております。本市としましては、国の交付金を活用して香里ケ丘図書館や香里ケ丘中央公園の再整備に向けた検討を行っているところでございますが、こうしたURの取り組みと連携を図ることで、同地域の活性化や魅力の向上など、効果を高めていきたいと考えており、今後、具体的な取り組みを進めていくためにURと連携強化に向けた協議を進めているところでございます。

◯岡林薫議員 それぞれにご答弁ありがとうございます。それでは2回目からの質問、また要望させていただきます。まず、香里ケ丘地域のまちづくりについてです。策定されています枚方市まち・ひと・しごと創生総合戦略でも、人口減少に歯止めをかけ、地域活性化を図ることが最も重要なポイントだとあります。そういったことからも、まちづくりという視点ではハード面だけでなくソフト面も大変重要であると考えますが、市の見解を伺います。

◯総合政策部長 まちの魅力を高めるためにハード整備だけではなく、ソフト面も併せた両面の取り組みが重要であると認識しており、そのため本市としましては、例えばUR団地における空き家を活用して本市が抱える重要課題であります子育てや、健康施策などを効果的に実施できるよう、今後、URと本市とでまちづくりの方向性を共有しながらソフト、ハード両面の施策を一体的にすすめていきたいと考えております。

◯岡林薫議員 香里ケ丘地域のまちづくりはハード面、そしてソフト面ともに一体的に進めていく考えであるとのことですけれども、その実現には町内的にも一体的に進めていくような、そういった組織が重要であると思いますが、市の考えを伺います。

◯総合政策部長 香里ケ丘地域のまちづくりを総合的にすすめていくために、都市整備部をはじめ必要な部署との連携を強め、課題解決に向け、取り組みを進めていく必要があることから、今後、URとの連絡調整会議に際しても都市整備部と総合政策部が一体となって進めていく考えでございます。

◯岡林薫議員 今後もさまざまな部署との連携が想定されるなかで、さらにもう一歩踏み込んでプロジェクト・チームを設置するなど、一体的に進めていただくよう要望させていただきます。さて、図書館の建て替えについては従来と同じ直営の図書館ではなく、滞在型の要素を取り入れるなど、新たなモデルとなるような斬新なものとするとともに、民間活力を十分に活用すべきであると思いますが、市の考えをお聞きします。

◯社会教育部長 香里ケ丘図書館の建て替えについてお答えいたします。新たな香里ケ丘図書館につきましては、気軽に立ち寄り、ゆったりと過ごせる滞在型としたり、子育て若者世代の役に立つ課題解決型図書館といった、これまでの図書館とは異なる新たなコンセプトに基づいて検討を進める考えでございます。そうした新たなコンセプトを具体化するために、民間事業者のノウハウを最大限に引き出す取り組みを検討してまいります。

◯岡林薫議員 いま全国では民間活力を大いに生かした図書館が活発に運営をされています。指定管理者制度はもちろんのこと、PFIの方式では桑名市、東京の府中市、長崎市など、その中でも日本初の図書館PFI事業を開始した、この桑名市では維持管理業務だけではなく、従来、市が実施してきた図書館運営業務部分を民間事業者に委託し、厳しい財政状況と多様化、高度化する市民ニーズに対応をしているそうです。

以前にも視察をしてまいりました図書館も、いくつか紹介をさせていただきましたが、いままでの図書館のイメージを大きく変えるような図書館が誕生しております。滞在型の図書館、予約制のサイレントルーム、学習室の設置や赤ちゃんルーム、おはなしの部屋、屋外で本を読める子どもテラス、飲食可能なフリースペースやカフェ、また借りたい本を機械に入れて風で埃を吹き飛ばし、紫外線で殺菌をし、そしてほのかなアロマの香りもつくという、ディップ・シャワーなど、このように民間のノウハウを生かすことにより、コストの削減はもとより、質の高い公共サービスの提供が期待をされます。

さらにプロポーザル方式など、いままでの既成概念を打ち払い、民間活力を十二分に活用し、全国のモデルとなるような新しい香里ケ丘図書館の建て替えをよろしくお願いいたします。

最後に市長から、この香里ケ丘地域のまちづくりを進めるのに際しての考え、またご決意をお聞きしたいと思います。

◯伏見隆市長 香里ケ丘地域につきましては、香里団地の空き部屋が増加し、加えて香里ケ丘図書館など、公共施設の老朽化も顕著となり、地域の活性化は急務であると認識しています。こうしたことから、当地域のまちづくりを非常に重要な課題と捉え、今後、官民協働によりハード、ソフトの両面から、さまざまな施策を展開し、まちの活性化のモデル地域となるよう取り組んでまいります。

◯岡林薫議員 よろしく御願いいたします。…(略)…

平成28年9月一般質問(2016年9月15日)

堤議員

「防災」を指摘していますが、法令を満たしているなら説得力はありません。堤議員のように行政による規制をかける手段ばかりを求めず、住民と民間事業者とが協力してまちをつくるほうが良好的な関係を構築できて、建設的だと筆者は思います。

◯堤幸子議員 …(略)…5.香里団地の緑の継承について。香里団地は日本で最初の土地区画整理事業によって整備され、先進的にまちづくりがなされた地区と聞いております。都市計画法によって土地区画整理事業によっての公園整備されている地域では開発の際に緑地の確保を求められることがありません。当初の日本住宅公団も幾度の組織改編により現在は都市再生機構=URとして居住者の住宅建設のみとなり、それ以外は民間事業者への土地譲渡が進んでいます。このような民間事業者の参入により地区の住宅環境が年々変化しているなか、特に緑の減少が著しく、きれいな街並みと豊かな緑がなくなってしまうのではないかと大変危惧しております。マンションの建築と併せて戸建ての開発も進んでいます。戸建てになると、まったく緑は復元されず、空き地的なスペースもなく防災面も問題です。街なかの緑を守ってほしいという住民の声が大変大きくなっています。枚方市が開発者に対して、こうした住民の要望を聞き、緑を残すよう指導できないのかお尋ねをいたします。以上で1回目の質問を終わります。

◯土木部長 5.香里団地の緑の継承についてお答えいたします。宅地開発の際の緑化等の指導につきましては、市内全体で関係法令などに基づき指導を行っており、比較的大きな敷地に対する緑化指導は公園の設置や敷地内緑地の整備を求めております。また香里団地のような計画的に開発された住宅地では、生活環境の質の高いまちづくりとして良好なまちづくりを保全するために地区計画や建築協定などを活用して良好な住宅地の形成を促進するよう努めております。

しかしながら売却後の土地利用につきましては民間事業者が決定するものでございまして、法的根拠を超える上乗せ指導につきましては自発的な協力のお願いの範囲となります。既存の緑地の保全に苦慮するところではありますが、緑の基本計画でも計画的な住宅団地では良質な緑を保全するよう重点テーマに設定していることから、今後は緑地協定の締結など地域性緑地を活用したまちづくりを進めてまいります。

◯堤幸子議員 …(略)…最後に5番目、香里団地の緑の継承について2回目の質問をさせていただきます。香里団地のB地区が集約事業が進められ、一部区域が土地譲渡を行う事業区域となると思います。現在、事業が進められているE地区についてはURの募集要項に緑化や街並みの景観形成などの条件がつけられました。B地区についても周囲と調和し、緑あふれる快適な街並みの形成に向け、枚方市からUR=都市再生機構に対し働きかけができないのかお考えを伺います。

◯都市整備部長 都市再生機構は民間事業者等へ土地を売却する際、香里団地のE地区など、これまでと同様、緑化や良好な街並みの形成などについて条件を付すよう、都市再生機構に働きかけしてまいります。

◯堤幸子議員 ありがとうございます。東洋一と言われた香里団地の開発が進み、マンションや一戸建てなど、次々と出来ています。それと同時にたくさんの木々が伐採されました。それでもいちょう通りや桜通り、けやき通りなど美しい並木が景観を維持しています。しかし現在、開発が行われているC地区では大きな塀が建てられ、せっかくの景観が台無しになったうえに、車の音が反射するため騒音がひどいとの声もあがっています。枚方市のまちづくりの拠点でもあり、枚方八景にもなっている香里団地の街並みの保全と緑の継承を市民とともに進めていただきますよう、強く求めまして質問を終わります。ありがとうございました。

平成28年9月一般質問(2016年9月15日)

手塚議員

「全市的」と言われても、香里ケ丘に住んでいない市民は戦争遺構や団地について関心を示さないし、意見を出すこともないでしょう。日本社会が民主主義で成り立っていることに理解のない議員に何を言っても無駄かもしれませんが。

◯手塚隆寛議員 …(略)…4番目に香里ケ丘地域の再開発について。現在、香里団地の再開発を都市再生機構で進めています。民間に売却するなかで、香里団地の特徴である豊かな空間と緑が少なくなり、地元の方々がこれ以上緑を減らすのはやめてほしいと言っています。香里ケ丘地域の活性化については枚方市の意見を都市再生機構に伝えることも必要だと考えます。都市再生機構との協議はどのように行われているのかお伺いします。…(略)…

◯都市整備部長 4.香里ケ丘地域の再開発についてお答えいたします。香里団地の民間事業者への土地譲渡に際しては、良好な景観や緑が継続されるよう都市再生機構と本市で協議を行いながら進めております。今後、香里団地のD地区の一部区域で土地の売却が予定されておりますので、民間事業者等へ土地を売却する際には緑化や良好な街並みの形成を図っていただくなどの条件を付すよう都市再生機構に働きかけてまいります。

◯手塚隆寛議員 …(略)…また、香里ケ丘地域の再開発について2回目の質問です。香里ケ丘地域の活性化を核として美術館建設や図書館のリニューアルが考えられていました。このうち美術館の建設は白紙になったとの認識をしておりますが、それまで、その他の事業については現在どこまで具体化が進んでいるのかお尋ねします。また香里ケ丘地域の活性化については、今後どのように進めようとされているのかも併せてお伺いいたします。

◯都市整備部長 香里ケ丘地域については国の社会資本整備総合交付金を活用し、香里ケ丘図書館の建て替えや香里ケ丘中央公園のリニューアルを行う予定であり、交付金活用のため都市再構築戦略事業として整備計画を作成し、平成27年の確認を得ているところでございます。また今後、香里ケ丘地域の活性化を図っていくには都市再生機構との連携強化の下、ハード、ソフト両面の施策を一体的、効果的に進めていくことが重要であると考えております。

◯手塚隆寛議員 都市再生機構との連携強化を行うことは理解しました。香里ケ丘地域には煙突や*…、旧陸軍用地標識をはじめ戦前の香里製造所の遺跡が残っています。また香里団地には、すでに全国的に少なくなった星型の住宅が4棟残っています。都市再生機構の再開発の進み具合では、これらの貴重な資料が消失するおそれがあります。保存の仕方や管理には様々な形態が考えられますが、保存については市の部局を越えて全市的に検討していただきますよう強く要望いたします。

さて香里ケ丘地域活性化の柱として香里ケ丘図書館のリニューアルがあります。3月定例議会の答弁では平成28年度から香里ケ丘地域の活性化と併せて国の交付金の活用を視野に入れ、建て替えに向けて具体的な検討を進めるとのことでありました。図書館リニューアルに向けての取り組みの現状はどうなっているのでしょうか。また市民の声をどのように反映させようとしているのかお尋ねします。

◯社会教育部長 香里ケ丘図書館のリニューアルにつきましては図書館の規模や機能、コンセプトなどについて関係部署との協議を進めるとともに計画案をまとめる作業を進めているところでございます。今後、議会への報告をさせていただいた後に、市民への説明を行い、ご意見を聞く機会を設けていく考えでございます。

◯手塚隆寛議員 続いて要望ですが、地元の方々は集会所の機能を含めた建て替えや香里団地の歴史的な資料、香里製造所の資料などの整備して、郷土の歴史や文化を学ぶ機能を持った図書館になるように希望されています。市長は市民参加、乗降公開を強調されています。アンケートやパブリックコメント、市民説明会だけでは不十分ではないでしょうか。計画段階から市民かを保証し、市民参加の協議会のようなものを作る。そしてそのような形で進められることを強く要望します。…(略)…

平成28年9月一般質問(2016年9月21日)

* 会議録が公開されていないため、発言内容は筆者による文字起こしによるものです。過不足や聞き間違いなどを含む場合があります。

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