一般質問(平成28年9月定例月議会)その1

一般質問の動画が公開されました。

地域担当職員制度

2016年4月1日から制度が始まりましたが、枚方市地域担当職員設置規程によると、「課長代理の職と同等以上の職」から「地域ごとに」「原則として3人」と定められています。

管理職が担当しているみたいなので市民が人件費を気にする必要はないでしょう。ただ、規程の第2条で地域担当職員の仕事の内容は「情報の提供」、役所の内部組織との「連絡調整」と定められています。市民はこれを逸脱しない範囲で職員に仕事をしてもらうよう、気をつけなければなりませんし、それを知らないと上手く使えません。

千葉議員

地域の主な課題には、どんなものがあるかを質問していました。規則で決まっている以上、どうすることも難しいのに「縦割りではなく横断的な組織体制を」と6期目らしからぬ、つまらない要望をしています。

◯千葉清司議員 …(略)…次に、地域担当職員制度に係る各ブロックの課題についてお尋ねします。本市では伏見市長の肝いりで地域の公共的課題を地域の皆さんと一緒に解決していくため、本年度より地域担当職員制度が導入されました。現在12名の担当職員が枚方市コミュニティ協議会、東西南北、4つのブロックに3名ずつ派遣されて活動されていますけれども、これまでの活動の中で各ブロックよりどのような課題が提示されているのかお尋ねいたします。…(略)…

◯市民安全部長 7.地域担当職員制度に係る各ブロックの課題についてお答えいたします。地域担当職員につきましては、今年4月に庁内公募のうえ12名を任命し、6月より派遣させていただいているところであり、まずは地域との信頼関係の構築に努め、活動状況の把握に取り組んでおるところでございます。現時点におきまして、各ブロックに出されております地域の公共的課題の主なものといたしましては、コミュニティの役員の担い手不足や介護予防、日常生活支援総合事業、学校統合にかかるコミュニティのあり方などについて議論をされております。

◯千葉清司議員 …(略)…次に、地域担当職員制度に係る各ブロックの課題について2回目の質問をいたします。現在、地域担当職員は地域の皆さんとともに積極的に意見交換を行い、ブロックが抱える課題や活動状況など、つぶさに把握する努力を傾けてることを*…します。そこで地域が抱える課題は様々だと思いますけれども、特に少子高齢化が進むなかで、外出困難なお年寄り、買い物、それから*…も含めた外出等々で、大変困難性が伴っている状況であります。それらの課題を地域担当職員がどのように解決に結びつけていくのか、大変難しい質問でありますけれども、お答えをいただきたいと思います。

◯市民安全部長 議員お示しのように、現在、地域担当職員は地域の皆さんと積極的に意見交換を行いながら、各ブロックが抱える課題や活動状況などの把握に努めているところでございます。地域が抱える課題は様々で、すぐに解決できない問題もございますが、地域の皆さんと互いに知恵を出し合いながら解決に向けた取り組みを進めてまいります。

◯千葉清司議員 ありがとうございます。それでは要望を添えますけれども、深く職員の皆さんが地域に入りますと、即、何かこう、問題解決していただくんじゃないかという思いになります。それは当然だと思います。職務柄、そういう使命を、職員の皆さんは汗をかくわけですから、そう思われるのは当然だと思います。地域の課題を効果的に、やはり解決していくためには、ややもすれば縦割り的になるわけでありますけれども、横断的な組織体制にする、もう一度やはり見直して、あらゆる側面に、要望に、側面要望に応えていただきますようお願いをしておきます。…(略)…

平成28年9月一般質問(2016年9月15日)

山口議員

御用聞きを生業とする山口議員は「地域担当職員制度は御用聞き」との批判を封印しました。

◯山口勤議員 …(略)…2,協働によるまちづくりについて。協働によるまちづくりの推進に向けた取り組みの一つとして、本市では地域に市職員を派遣する地域担当職員制度が本年度より導入されましたが、現時点での地域担当職員の活動状況をお聞かせください。…(略)…

◯市民安全部長 …(略)…次に2,協働によるまちづくりについてお答えをいたします。地域担当職員につきましては、今年4月に庁内公募のうえ、12名を任命し、6月から枚方市校区コミュニティ連絡協議会の4つのブロックに3名ずつ派遣させていただいているところでございます。まずは各ブロックの会議や地域行事等に積極的に参加をさせていただきながら、地域との信頼関係の構築に努め、地域の公共的課題を共有するところから始めており、今後、課題の解決に向けた議論を深めてまいります。

◯山口勤議員 …(略)…2,協働によるまちづくりについて。地域担当職員の皆さんが積極的に地域に入っていただくことで、地域と行政とが一緒に課題解決を行っていくための取り組みでならないと考えていますが、ある地域のコミュニティ役員の方は、それぞれコミュニティには特色があり、地域担当職員の皆さんはもっと地域のことを勉強し、どのコミュニティも一緒に考えてもらったら困ると苦言をされていました。一方で社会状況の変化とともに、地域の課題は次第に複雑化しているように感じます。

そうしたなか、先日、視察に行きました大阪府松原市では、自治会や消防、警察、病院、学校など分野を超えた協働により、安全、安心なまちづくりに向けて効果的な活動を推進していくセーフコミュニティの取り組みが広がりつつあります。セーフコミュニティはWHO=世界保健機構セーフコミュニティ協働センターが推進する、安全、安心なまちづくりの国際認証制度で、その内容は事故や怪我は偶然に起きるものではなく、予防することができるという理念の下、行政や地域住民、関連団体などと協働により安全、安心のまちづくりに取り組んでいくものです。すでに認証取得されている松原市では、事故や犯罪などがなく、安心して暮らしていくにはどうするべきかの視点から、データや記録などを科学的に分析し、地域住民や関係機関などの様々な部門が連携して、継続的な取り組みが進められています。安全、安心のまちづくりを推進していくため、本市もこうしたセーフコミュニティの取り組みをスタートさせてはどうかと思いますが、市の見解をお聞かせください。

◯市民安全部長 地域課題が多様化、複雑化するなかでも安全、安心なまちづくりは住民共通の願いであり、あらゆる主体が持てる力を発揮し、取り組みを推進していくことが重要であると考えております。議員お示しのセーフコミュニティの導入につきましては、他市の状況や導入のメリットなどを調査、研究してまいります。

◯山口勤議員 セーフコミュニティの認証取得は、安全なまち枚方をアピールするうえでも非常に有効的な取り組みであり、誰もが安心で、安全で暮らすことができるまちづくりであることを市内外に発信することにより、定住促進にも繋がると考えていますので、ぜひ前向きな検討をお願いします。また多くのコミュニティでは活動の拠点場所がなく、自治会の集会所を間借りして活動しているところも多いとお聞きしています。他市では地域活動の拠点施設としてコミュニティセンターを整備している自治会もありますので、本市においても協働のまちづくりを推進するうえで、市内に4ヶ所程度こうした拠点施設の整備も必要だと考えていますので、検討していただくよう要望しておきます。…(略)…

平成28年9月一般質問(2016年9月21日)

一般に認証制度は、審査に高額な費用の支払いを求めます。参考までに、一般社団法人日本セーフコミュニティ推進機構のセーフコミュニティ認証審査にかかる費用を確認すると、審査には登録料、審査員、旅費や宿泊費などを請求するようです。それでも、きちんとブランディングできるなら話は別ですが、行き当たりばったりの施策を実施している枚方にとっては、費用対効果を考えれば認証を取得するだけお金の無駄でしょう。

「コミュニティセンター」設置の提案ですが、もし枚方市に「コミュニティセンター」があると聞けば、それほど枚方市が田舎だと認識されると思います。枚方市民のシビックプライドはデリケートですから慎重にならなければいけないでしょう。そして、活動の拠点場所が4ヶ所でよいなら、生涯学習市民センターなど既存の施設を活用すれば十分で、新たにハコモノを作る必要性を感じません。山口議員には真面目な提案をしていただきたい。

市制施行70周年記念事業

今年度は19事業を実施することになっています。「なぜ、この事業が70周年記念事業なのか?」と疑問に感じる事業もあります。その件は、どこかで…。

堀井議員

詩を引用していますが、何かに例えた教訓を伝えようとしているわけではありません。どのような記念事業を実施する予定かを聞けばよいだけなので、詩の引用は時間の無駄です。普段、市民が各生涯学習市民センターにどれほど足を運んでいるかを知れば、その提案がどれほど評価に値しないものかを理解するのは簡単です。そもそも議員にこんな助言を受けなくても、市職員は当たり前に市の施設でのPRを実施するはずです。

◯堀井勝議員 …(略)…2つ目は市制施行70周年の各種取り組みについてでございます。「人生七十古来稀なり」これは中国の唐時代の詩人、杜甫がその当時70歳まで存命することは非常に稀なことであったために、長寿のお祝いとして歌った詩といわれています。本市は来年まさに人生で言うなら古来にあたります。どのような記念事業を実施されようとしているのか、お尋ねをいたします。…(略)…

◯総合政策部長 …(略)…次に2.市制施行70周年の各種取り組みについてお答えいたします。本市では市制施行70周年記念事業の実施に向けての基本的な考えとしましては、「枚方の魅力を共に高める」をテーマとして市民や市民団体、事業者などのあらゆる主体が担い手となって、市民に愛着や誇りを持ってもらえるよう、健康やスポーツ、文化などの活動を通じて、枚方の魅力を再認識、再発見し、高められる取り組みを実施するとともに、あわせてそうした情報を効果的に発信しあうことで、市内外の多くの人に本市への興味、関心を持ってもらう考えでございます。こうした考えのもとに来年度実施する事業としましては、記念式典や新規事業、関連事業、協賛事業を予定しておりまして、来年2月に周年記念事業案としてお示しする予定でございます。また本年度は機運を高めるためのプレ事業として16日から実施しております枚方市駅前大収穫祭など19事業を実施する予定でございます。

◯堀井勝議員 …(略)…市制施行70周年の各種取り組みについてお尋ねをします。70周年記念を一人でも多くの市民に知っていただくために、本市70年の変遷をパネルにするなどして各生涯学習市民センターでの展示等、取り組んでいかれてはどうかと思いますが、いかがですか。

◯総合政策部長 市制施行70周年を記念して市民をはじめ多くの方に本市の変遷を知っていただくことは必要と考えております。(*無音の音声を上乗せ)枚方便利帳のなかで60年のあゆみなどをお知らせをいたしました。来年度実施します記念事業につきましては今後具体的な方策などを検討し、来年2月に案をお示しする考えでございます。

平成28年9月一般質問(2016年9月20日)

大橋議員

大橋議員は公式な議会の場で市長への追求を望まず、非公式に助言をしていたようです。市長は自ら倫理条例を制定したのに行動が伴わないという、いつものパターンです。

◯大橋智洋議員 …(略)…次に市制施行70周年と市長のスタンスについてお尋ねいたします。来年が市制施行70周年の年であり、先日8月30日の総務委員協議会におきましても記念事業の方針案やプレ事業について報告されましたけれども、実際に来年度の周年記念事業として、どのような事業を予定されているかについて、まずお尋ねいたします。以上で1回目の質問を終わります。

◯総合政策部長 …(略)…続きまして、市制施行70周年と市長のスタンスについてお答えいたします。市制施行70周年記念事業につきましては、「枚方の魅力を共に高める」をテーマに地域資源を活用した取り組みを実施することで、愛着や誇りを持っていただくとともに、市民をはじめ多くの人に枚方の魅力を伝えていく考えでございます。具体的には、健康やスポーツ、文化などの活動を通じて、枚方の魅力を再認識、再発見し、高められる事業を新規事業として実施するほか、市民、事業者などで実施される取り組みについても協賛事業として協力参加を呼びかけるなど、できる限り多くの市民とともに取り組んでいけるよう準備を進めており、来年2月には記念事業案としてお示しする予定でございます。

◯大橋智洋議員 …(略)…次に市制施行70周年と市長のスタンスについて2度目の質問を行います。ちょっとここからですね、僕自身が投げているボールがかみ合わないところがあるかもわかりませんけれども、イレギュラーな形になるかもしれませんが、非常に大事なことでありますので、市長にも率直にお答えいただきたいと思います。

70周年記念事業につきましては、さきほど準備中であり来年2月には事業案を示す予定という旨のご答弁があったと思います。企画段階、準備段階のため、また私たち市議会議員や市民の皆様に示す段階ではないということについては理解できます。しかしながら、先般、8月28日に行われました、ある市民団体のイベントに伏見市長が駆けつけ、数千人ともされる市民の皆さんの前で来年の市制施行70周年記念事業として花火大会を開催すると堂々とご挨拶されたと伺っておりますし、またネット上にもユーチューブで配信されております。

確かに伏見市長は就任当初より花火大会を実施したいと所信表明などで示されており、今年3月に表明されました市政運営方針でも、具体化に向けた検討を行っていくとしておりますが、その後、私たち市議会には検討状況や進捗の報告すらないにもかかわらず、今回、非常に多くの市民の皆さんの前で、具体的にですね、来年の70周年記念事業として、と語ったことになります。先日の総務委員協議会でも触れられておりませんし、さきほどのご答弁でもそうですが、なぜ数千人の市民の皆さんには堂々とお話をされるのに、我々32名の市議会議員の前ではお話いただけないのでしょうか。その理由について市長にお尋ねいたします。

◯伏見隆市長 花火大会の開催につきましては、今年度市政運営方針で、できる限り早期に開催できるよう、安全面や環境面などの課題整理を行うとともに、規模や実施場所、財源などの具体化に向けた検討を行っていくとお伝えしております。

議員ご指摘の市民団体のイベントでの挨拶では、来年枚方市は70周年であり、花火の打ち上げを検討していきたいと、そのような趣旨のことを申し上げたと記憶しております。運営方針を踏まえての挨拶内容だったと考えております。

◯大橋智洋議員 はい、ありがとうございます。重要なご答弁をいただきました。市長が3月の市政運営方針で表明されたのは、できる限り早期に開催できるよう具体化に向けた検討を行っていくということであります。70周年記念事業で花火を開催できるよう検討を行っていく、ではありません。

すなわち、市政運営方針では時期には言及なく、ひろく花火の開催に向けて検討していくということでありましたけれども、数千人もの市民の前では、来年秋の70周年事業で花火の開催に向けて検討していくということでありまして、議会よりも極めて大幅に絞り込んでおっしゃったのであります。私はですね、えらい違いであり、えらい問題だと思っております。

なぜなら、市長がそういうご挨拶をされたのは8月の28日で、その2日後の8月の30日は総務委員協議会があり、折しも70周年記念事業の報告があったわけであります。協議会では70周年記念事業は、まだ白紙ということでありました。ちなみに僕自身も、先立つ正副委員長ヒヤリングで70周年記念事業の内容をお聞きしておりますけれども、当然そこでも白紙ということでありました。

わずか2日前に市長が数千人の市長の前で堂々とおっしゃった内容とは違うことを総務委員協議会では議論していたわけであります。僕たちは本来、知っておかなければならないことを、どういうわけか、白紙として出され、あるいは隠されたまま、大事な時間を使って会議をしていたということにもなります。ある意味、踊らされていたとも言えるかもしれません。中には70周年記念事業に意見をされていた委員さんもいらっしゃいます。何より僕自身も、そんなこととは露知らず、会議を開く側で会議を運営しておりました。総務委員会というのは議長も副議長もおられるわけですけれども、はっきり申し上げて、この日に熱心に会議をされた総務委員会メンバーに失礼だと思わないのでしょうか。この点についてですね、市長の見解をお尋ねしたいと思います。いかがでしょうか。

◯伏見隆市長 秋の70周年記念事業において花火を打ち上げるという大橋議員のご発言ですけれども、これは誤解ではないかというふうに思います。

◯大橋智洋議員 70周年、秋の、ということではなくて、70周年記念事業で花火を検討していくということは、市長はユーチューブで明確におっしゃっておられ、検討していくということは、おっしゃっておられると思いますが、そもそも、ひろく、何度も申し上げますが8月28日のイベントでですね、70周年で花火を検討していくという趣旨でご発言があったと思いますが、この2日後に総務委員協議会においてはですね、70周年は白紙という形で我々は会議をしている。

知らないまま会議をしているということについて、我々に対して、僕たちは時間の無駄になったというふうにも思いますけれども、僕たちが知らないままで、その前提でね、違う前提で議論をしたということについて市長はどのようにお考えでしょうか。

◯伏見隆市長 70周年記念事業として花火をするかどうかについては、議会でも公式な場ではですね、申し上げておりませんし、まだ決まったことでもありませんので、ちょっとそのあたりはですね、私もイベントのときにですね、来年が70周年ということであるということと、それから私自身、公約で花火を打ち上げて枚方市の活性化をしたいという思いで公約を掲げておりますので、来年も70周年ということもありますし、来年でですね、花火を打ち上げることを目指していきたいという思いをイベントではお話をさせていただいた、いうことであります。

◯大橋智洋議員 いずれにしてもですね、はっきり申し上げますが、この件に関して産業文化部にですね、メールを送られている方がいらっしゃいます。ほんまにそうなんですかね、あの時、その時の意見をね、市長のご発言、ご挨拶を聞いてほんまなんですかという形でメールを送られている方もいらっしゃるわけであります。

市長がそんなつもりじゃないんだと、もし、そういう趣旨であったとしてもね、やっぱり、はっきり申し上げますと、議会でお話いただいていることと、市民の皆さんの前でお話をいただいている内容には違いがあったことが、僕はこれが確かではないかと思っています。

次に進めますけれども、もちろんですね、こんな議論をしたいわけではなくて、議会に対してもまず正確な情報を示すべきではないかということを申し上げているわけであります。知らないまま僕たちは会議に臨んで、僕自身は総務委員長として知らないまま会議を回していた。中にはその70周年に際して意見をされていた委員さんもいらっしゃったということであります。はっきり申し上げて時間の無駄になったと言われても、僕は仕方がないかなと思っています。

花火自身はですね、僕も推進の立場で質疑や要望をしたことがありますし、むしろ花火は好きであります。なんとかしてできる方法はないかとさえ思いますが、しかし市長の発信の仕方、議会との関係性、行政トップとしての姿勢については改めてもらいたいところがあるということであります。

議論を続けさせてもらいますが、先日、守口市におきまして一足先に今年が市制施行70周年となることから、その記念事業として大々的に花火大会を開催されたところであります。これに対して守口市長から枚方市長に対して正式に出席依頼があったとお聞きをしています。市長が同じタイミングで行われた、さきほどの市民団体のイベントに参加をされ、代わりに副市長が守口に行ったということであります。同じ北河内構成市である守口市の70周年記念事業に市長がなぜ、少しだけでも出席されなかったのか、この点について市長のお考えをお尋ねいたします。

◯伏見隆市長 私の公務日程が重なった場合は、過去の出席動向や公務運営の関わり、影響など、様々な状況を鑑み、私が最終判断を行っております。

守口市の花火大会につきましては、担当副市長をはじめ、担当部署の職員など、実務担当者が設営や警備、誘導等の運営に関わる業務について、現地に行くことで本市で開催する場合の参考になるものと考えました。

私の公務日程については、これまでから、さきほど申し上げましたとおり、判断してきたところです。今後も様々なご意見や考え方があることをしっかりと念頭に置きながら判断してまいりたいと思います。

◯大橋智洋議員 いまのご答弁では担当副市長をはじめ担当部署の職員などが現地に行くことで本市で開催する場合の参考になるものと考えましたということであります。少しうがった聞き方をしますと、来年の花火大会の参考になるから副市長以下の職員に行かせたと受け止められます。

公務というのは参考になるから行くとか行かないとか、そのような性質のものでは決してありません。近隣市での公式行事、まして70周年事業に出席することは外交上、市長の大切な公務であるはずであります。また副市長を守口市に行かせた理由は参考にということで、こうして答弁で出てくるものの、市長が守口市の70周年記念事業を差し置いて市民のイベントに行った理由については答弁がありません。この点についてもう一度ですね、市長に見解を求めたいと思います。お願いします。

◯伏見隆市長 繰り返しの答弁となりますが、様々な状況を鑑み市長として判断したものであります。

◯大橋智洋議員 なぜ、守口ではなくて市民のイベントに行かれたのでしょうか。その点、お答えがありませんでした。

先日ですね、話を進めますけれども、可決をいたしました枚方市長の職務にかかる倫理に関する条例の第2条、市長の責務では、市長は全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではないことを深く自覚し、でありますとか、市長は市民全体の代表者として市政に携わる権能と責務を有することを自覚し、などという言葉が列挙されております。

僕自身は知り合いのこの市民イベントの関係者からお話を伺いましたけれども、この市民イベントへの市長の参加について、市長は当初、参加を伝え、その後、守口市に行くとして不参加とし、最終ひっくり返って参加とされたということであります。一度、不参加と伝えた後、イベントの関係者は市長ご本人に、なぜ来てくれないのかという趣旨のお電話をされたともお聞きをしております。

結果にどのような影響を与えたかわかりませんけれども、その後、参加となったわけであります。これらのことを踏まえていただいたうえで、最後に今回の市長の守口に行かなくなったこのご判断が、枚方市長の職務にかかる倫理に関する条例にある全体の奉仕者、市民全体の代表者としての適正な判断であったかと思われているのかについて、お尋ねをいたします。

◯伏見隆市長 適正であったと考えております。

◯大橋智洋議員 はい、ありがとうございました。適正であったというご答弁でありました。僕自身はですね、さきほども申し上げましたように、市長の発信の仕方、議会との関係性、行政トップとしての姿勢について改めるべきは改めていただきたいという思いであります。何もこうした公の場面でやりたかったわけではありませんし、事前にそれを回避する方法についても、きちんとお伝えをしておりました。市民の方々が自分たちの催しに市長を呼びたいと思うのはある面では自然なことであります。僕はその立場でもそうしたと思います。見てもらいたいと思います。また僕自身も花火は大好きですし、僕の知り合いも頑張っています。その市民の方々は本当に素晴らしいことをされておられますし、応援したい気持ちも当然あります。

ただ、だからこそですね、そうした善良な市民の皆さんにしっかりと説明をし、ご理解を得ていただきたかったということであります。守口市の70周年記念事業に行かなかったこと、そしてイベントでのご挨拶のことについては、市長ご自身のご判断は間違っていたと、僕は思います。仮に市長の立場に立つならば、市長としての唯一の正解は守口市の70周年記念事業に顔を出して守口市長に一言お祝いを申し上げたうえで、遅れ馳せであっても市民の皆さんのイベントに駆けつける、であります。これしかありません。今回、こうした答えにならなかったことは大変残念でありますし、市長におかれましては行政のトップとして多くの方々に見られていることを、ぜひご理解いただきたいと思います。

僕自身は今回、取り下げをした多くの項目のように、本来であれば、もっと施策的な議論をしたかったところであります。子育てのところでは大変心強くも思ったところでありますので、今後はもっと、こうした前向きな議論ができますことを願いまして、今回の質問を終わります。ありがとうございました。

平成28年9月一般質問(2016年9月21日)

まず、花火大会の復活に関する市長の発言を確認します。その2016年8月28日のYoutubeとされる動画には、伏見市長とみられる人物が台の上でマイクを握って演説をしている様子の一部が収録されています。その全てを文字起こししました。

…のなかで、盛大に開催されますことを心からお慶び申し上げます。

ありがとう。

そして、このSUNSUNフェスティバル実行委員会の皆様には、このように枚方への思い、そしてこの枚方を活性化させていこうという、この強い思いのもと、このような素晴らしいお祭りを開催されました。大変な準備だと思いまして、本当に敬意と感謝を申し上げる次第であります。

さて、私のほうも枚方で復活させたいと、枚方市としても今後、来年がですね、ちょうど市制施行70周年、そしてこれらを目指しまして花火を検討していきたいと思っておりますけれども、それに先駆けまして、今回このようにSUNSUNフェスティバル実行委員会の皆さんが、まさにこの市民の力で、このお祭りをされるということで、大変、この素晴らしい試み、そしてこの枚方市には、このように市民の力があふれている、素晴らしい、ほんとに枚方市の象徴ではないかなというふうに思うところであります。この花火を打ち上げるということは、これは行政が直接関わらないなかでは、これは警察や消防と、いろいろやりあうなかで実行するというのは、大変難しい、ハードルの高い、この花火大会でございますけれども、本当にこの実行委員会の皆様がこれまで大変苦労されて、いくつものハードルを乗り越えて、ここまでやってこられたことに対しましては本当に感動的で、私は本当に枚方市にこのような市民の皆さんがパワーを持った、エネルギーに溢れた人たちが、これだけ枚方市に対して思いを持っていただいている。本当に素晴らしいことだなというふうに、うれしく、感動するところであります。

これから花火が、風が強い中ですけれども、この花火が成功裡に打ち上げられ、そしてこの枚方市が、これを契機に盛り上がっていく、活性化していく、そのような枚方市に本当に期待をするところでございます。この度の花火の打ち上げ、成功されることを心から祈念いたしまして、そして、この枚方市民と一緒に枚方市を活性化させていく、これをお誓い申し上げまして、ご挨拶とさせていただきます。本日はおめでとうございます。

(2016年8月28日開催のSUNSUNフェスティバルin枚方とされる映像より)

少し話は逸れますが、動画で確認できる範囲ではスピーチを聞く人が少数で、市長のイライラしている雰囲気が伝わってきます。スピーチに耳を傾けてもらえない原因は、同意義語、類義語が連続しているからです。そうなれば話は長くなり、中身がまとまりを失い、趣旨がぼやけて、参加者は自然と耳を傾けなくなります。文字に変換しても、どれが何に対する主語なのかを完全に追跡できません。聞いてもらいたいからといって、途中で声を張り上げても効果は期待できません。市長はいつ、どこで話しても、こんな感じでスピーチし、途中で声を張り上げているのか…なるほどね。

スピーチの内容として改善すべき点は、こんなところでしょうか。

このスピーチを筆者が添削するなら、次のような感じです。

…開催されますことを心からお慶び申し上げます。

ありがとう。

これから花火が打ち上がりますけれども、皆さん、これはいろいろと準備が大変なんです。花火大会を開催するには何をしなければいけないかを調べていたので、SUNSUNフェスティバル実行委員会の皆様のご苦労がよくわかります。警察や消防に許可をもらわないといけませんので、実行委員会の皆さんの熱い思いに感激しています。

さて、来年は枚方市が70歳を迎えます。市制施行70周年記念のプレ事業として、今年度は様々なイベントを企画していますので、こちらも、どうぞご参加いただき、そして一緒に楽しみましょう。まだ何も決まってはいませんが、来年、花火を打ち上げられたらいいなと、個人的には思っております。

さあ、いよいよ花火が打ち上げられます。花火とともに、皆さんと一緒に枚方を元気にしていくことをお誓い申し上げまして、私の挨拶といたします。本日は本当におめでとうございます。

(筆者の添削)

では、花火大会の復活に関する市長の発言を確認します。「これら」は複数の事物を指し示す代名詞ですが、文脈からは「枚方市市制施行70周年」のほかに何かを指し示すものが見当たりません。「花火大会の復活」を含めてしまうと「『花火大会の復活』に花火を検討する」という意味のわからない文になってしまいます。市長は70周年をきっかけに花火大会の開催を検討していきたいとの考えを表明したと受け取ってよいでしょう。議会で「白紙」と言うなら、スピーチは言葉足らずです。議会の追求は必至です。

次に、市長の公務日程の調整の話です。守口市の周年記念式典への出席は公務です。一方、「SUNSUNフェスティバルin枚方」への出席は枚方市主催の公式なイベントではありません。イベント関係者から電話を受けたら、公務があると説明すればよかったのであって、これは「様々なご意見や考え方」の範囲に及ばない判断です。市長の最終判断は明らかに不適正でした。

残念なことに、この一件で守口市との関係に傷がついてしまいました。市長はこのことを受け止めなければなりません。来年、枚方市が周年記念行事を開催したら、守口市長に公務がなくても、(守口市の)副市長が出席されるかもしれません。いや、枚方市民として守口市には、そのように対応していただきたいなと思います。


* 会議録が公開されていないため、発言内容は筆者による文字起こしによるものです。過不足や聞き間違いなどを含む場合があります。

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