小さなニュース 第10回

枚方市政が停滞しています。一方、人口減少は着実に進んでいて、世帯数も減少に転じています。

待機児童ゼロに

2016年4月15日、枚方市は待機児童が再びゼロになったと発表[1]しました。枚方市では2009年から待機児童が発生していました。来年、また待機児童が出てくることになるかもしれませんし、質や安全の問題など様々な課題はあると思いますが、とりあえず結果を出すという点においては結果を出しています。市長の実績ではないので、念のため。

枚方市の待機児童数の推移[2]
日付待機児童数(人)
2009年4月1日40
2010年4月1日19
2011年4月1日48
2012年4月1日32
2013年4月1日8
2014年4月1日0
2015年4月1日36
2016年4月1日0

それから、議員の一部から予算特別委員会において、2017年度から2ヶ所で小規模保育を実施しようと検討されているという情報が出ています。場所は枚方区検察庁跡地(住所:大阪府枚方市大垣内町2丁目9−33)と楠葉生涯学習市民センター(北部支所・楠葉図書館が併設されているところ)のようです。

予算委員会のなかで公共施設を活用した小規模保育の実施場所が明らかになった。北部支所と枚方郵便局のすぐ近くにある旧検察庁舎。1、2歳児のみ各19名を受け入れる緊急対策ですが、旧検察なら60名定員位の保育園がつくれそうな…。 pic.twitter.com/yPmQZ5YtyS

— 枚方市会議員 広瀬ひとみ (@kokohaha) 2016年3月18日

何度も言い続けていますが「予算特別委員会」です。名目は「小規模保育」だし、子どもの安全を確保することが大事ですから、人数は少なめで始めるべきでしょう。よく考えていないのは誰ですかね?

…(略)…予算委員会では待機児の多い地域北部地域は北部支所内南部地域は旧検察庁舎で直営で検討をしているということです。…(略)…

ナンセンス!保育料の値上げ検討,松岡ちひろの明日があるさ(2016年3月19日)

松岡議員は北部支所の建物で保育が行われるかのような記述をしていますが、常識的に考えて、北部支所の建物内で保育はしないでしょう。大橋議員が書いているように、楠葉生涯学習市民センターの建物内で行われる気がします。

…(略)…新たに小規模保育を行う場所については、北部支所のあるくずは生涯学習市民センターと、南部では商工会議所の近くの区検察庁跡地の2ヶ所です。…(略)…

本会議(枚方市議会),活動報告,大橋ともひろオフィシャルブログ「ちっちゃいけど大橋!」(2016年03月28日)

[1] 2年ぶり待機児童ゼロを達成-平成28年4月1日時点 254人の定員増などで,枚方市(2016年4月15日)

[2] 2009年から2013年の待機児童数は資料3 子どもと子育て家庭を取り巻く状況(案),平成25年度 第2回枚方市子ども・子育て審議会、2015年は平成27年度 第1回 枚方市社会福祉審議会子ども・子育て専門分科会 会議録(リンク切れ)、その他は平成26年度当初「待機児童ゼロ」の実現へ,枚方市(2015年9月3日)を参照しました。

外部有識者決まる

2016年4月21日付けのプレスリリース[3]に出ています。伏見市長が外部の識者を選んだのは、上山信一特別顧問を含めて3人です。

職種名氏名任期
枚方市広報アドバイザー2016年4月20日〜2017年3月31日
人事・給与に関する評価員はたたにとし2016年4月13日〜2017年3月31日

両氏について日本共産党議員団は次のような部分を気に入らないと感じているでしょう。伊賀氏については、橋下氏が1期目の大阪府知事を務めていた頃に(大阪府)広報課参事だったことです。機谷氏については、橋下氏が1期目の大阪市長を務めていた頃に(大阪市)総務局人事部参与だったことです。

同様の事例は、2012年4月に平田オリザ氏、土井勉氏、見城美枝子氏を「市政アドバイザー」として選任していたことがありました。これについての議会の反応は「以前の市政アドバイザーにも著名な方にお願いしておりましたが、いまひとつその成果が見えてこないように感じます(山口議員)」とか「過去にも効果がまったく見えなかったアドバイザーがおられましたけれども、その反省の上に立って、血税の無駄遣いにならないように、お願いをしておきたいと思います(田口議員)」といったように、以前の市政アドバイザー3氏の成果は評価されませんでした。

誰が見ても伏見市長が選んだ両氏によって効果が表れていると実感できる成果を求めたいです。特別顧問についてもそうですが、このまま、なんとなく時間だけが経つだけで、市長の任期切れ間近に議会で形式的に追及されるだけで終わるような気がしてなりません。

特別顧問には、2015年11月27日から「スピード感を持って『枚方を変える』ための…(略)…貴重な提言、助言」をお願いしているはずなのに、まだ何一つ変わっていませんよ。

[3] 市政運営に外部の人材を活用-広報アドバイザーを設置 人事給与の評価員も,枚方市(2016年4月21日)

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