小さなニュース 第2回

伏見市長の交際費

ホームページで公表されている交際費の執行状況が2015年9月3日の更新を最後に止まっています。伏見市長が就任して以来、1円も出していないのでしょうか、それともこのページが更新されていないだけなのでしょうか。

市長がFMひらかたに生出演

生出演の前日、FMひらかたに情報が掲載されたようです。

12月10日 木曜日 街角バードビュー内の午前11時45分から 伏見隆 枚方市長が駅スタに生出演されます。それに合わせて新コーナーが始動しました!その名も、フラット駅スタ779 !このコーナーは伏見隆枚方市長に、駅スタに気軽にふらっと立ち寄っていただき、フラットな立場で、市政についてまた、町のお話やその時々の時事問題や、スポーツなどの様々な話題を忌憚のないフラットなトークを不定期にお届けするコーナとなっています。先日、生出演された際も 伏見市長の人となりに触れるインタビュー内容をお届けしました。今回はどんな話が聴けるのか…?楽しみですね!フラット駅スタ779は12月10日 木曜日 午前11時45分から!皆さん是非お聞き下さい!!

インフォメーション | FMひらかた

枚方市公式ツイッターから例によって出演7分前にお知らせがありました。筆者はスタンバイできず、聞き逃しています。

【広報課のお知らせ】まもなく伏見隆市長がFMひらかたに生出演!就任から2カ月半、市政やまちの話題について語ります。午前11時40分頃から。77.9MHzをチェック!スマホでも聴けますhttps://t.co/3aoUiCDE1q

— こちら、枚方市です! (@hirakata_city) 2015, 12月 10

伏見枚方市長が出演する「フラット駅スタ779」始まります。 さて、今日はどんな話が聴けるのでしょうか。お楽しみに🎵 pic.twitter.com/mQrw2eVoUl

— FMひらかた (@fm779) 2015, 12月 10

「フラット駅スタ779」はじまりました!! pic.twitter.com/EUSM0ZjflC

— FMひらかた (@fm779) 2015, 12月 10

フラット駅スタ779スタート しました(^o^)♫ 駅スタ前には、多くの方が 伏見枚方市長を見に来られています! pic.twitter.com/seCzze8Nx8

— FMひらかた (@fm779) 2015, 12月 10

【広報課員のつぶやき】伏見市長がFMひらかたに生出演!「人が集まるまちづくり」に掛ける思い、今月末の全国大会出場を決めた東海大仰星高校ラグビー部へのエールを語りました。今後も不定期ですが市長出演の「フラット駅スタ779」を放送します pic.twitter.com/kmOsi3MDoI

— こちら、枚方市です! (@hirakata_city) 2015, 12月 10

今回は生放送に出演したようですが、市長のスケジュールの2015年11月18日に「FMひらかた番組収録」とあるのが気になっています。これはいつ放送されるのでしょうか。

以下の問題がありますよね。

よほどコンテンツが面白ければ、わざわざFMラジオを購入して聴いたりスマホで聞いたりするとは思いますが、それが現実的にあり得るとは思えないでいます。市長は不定期で出演するようなので、これに関して筆者が追いかけられるかどうかは自信がありません。ご了承ください。

小中一貫教育に反対の動き

広瀬議員は反対か

広瀬議員がこんなツイートをしています。全日本教職員組合に加盟している枚方教職員組合が主催する講演会を紹介しています。ちなみに、民主党系の野村議員は枚方市教職員組合の出身ですが、枚方教職員組合と枚方市教職員組合は別の組合です。

枚方では小中学校の統廃合と小中一貫校づくりの方針案に対し、現在、市民アンケートが実施されています。説明会もなく、よくわからない方も多いとおもいます。そんな折にタイムリーな企画。私も勉強させていただきます。 https://t.co/U3p3uUt8gV

— 枚方市会議員 広瀬ひとみ (@kokohaha) 2015, 12月 6

筆者が完全にレッテルを貼っているのですが、「説明会もなく」とか「よくわからない」とか書いているあたり、広瀬議員は小中一貫に反対していると思います。小中一貫教育の推進は市長公約にもありますので、「維新の教育」とか「維新政治」と言って、市長と対決することもできるでしょう。

●小中一貫教育の推進と、私立小中学校を積極的に誘致し、教育の選択機会を増やします。

伏見たかし オフィシャルweb

日本共産党枚方市会議員団が2015年11月25日に伏見市長に提出した「2016年度予算編成に対する要望」[1]には、小中一貫教育について触れられていません。その理由は、文書作成当時は知らなかったか、立場を決めていなかったか、抜け落ちたのかのいずれかでしょう。

審議会の委員構成

確かに、答申案についての市民アンケートが実施されています。作成に関わっている「枚方市学校規模等適正化審議会」の委員は次のとおりです。

枚方市学校規模等適正化審議会委員名簿(2015年6月1日現在)
選出区分所属など
学識経験者
  • 関西外国語大学
  • 元枚方市立小学校長
  • 大阪工業大学
  • 大阪教育大学
  • 大阪国際大学
  • 枚方地区人権擁護委員会
  • 市民関係団体
  • 枚方青年会議所
  • 枚方市PTA協議会(2名)
  • 枚方市コミュニティ連絡協議会
  • 枚方市青少年育成指導員連絡協議会
  • 枚方市民生委員児童委員協議会
  • 枚方市校区福祉委員会協議会
  • 審議会ですから、メンバー構成がこのようになるのは当然なのですが、文部科学省が2013年に施設一体型の小中一貫校を対象にしたアンケート調査結果[2][3]を見て比較するとよくできていることが分かります。施設一体型の小中一貫校はどのようなメンバーでの意思決定プロセスを経たかを問う設問では、79校のうち半数は地域代表者や保護者が参加していましたが、多くが枚方市のように外部有識者を含めることなく決定されていました。

    図 文科省のアンケート結果

    図中の「外部有識者(教育関係)」は79校のうち15校しかありませんが、審議会には該当する委員がいます。

    枚方教職員組合のスタンス

    講演会には、和光大学現代人間学部心理教育学科教授の山本由美氏を講師に迎えるとあります。調べてみると、山本氏のプロフィールにはこんな記載がありました。

    最近の研究活動

    全国学力テスト、学校選択制、学校統廃合、小中一貫教育などの現代の新自由主義教育改革について批判的なスタンスで調査研究し、それらが子どもに与えるダメージについても研究対象にしたいと考え、東京都品川区の教育改革に対する批判的調査研究など緊急の課題としています。2007~2009年度まで、新自由主義教育改革における学校統廃合の研究(文科省科学研究費基盤研究C)を中心的に行い、特に最近急増した、小中一貫校を利用した学校統廃合のケースを調査対象にしています。

    教員|和光大学 現代人間学部 心理教育学科

    では、主催する枚方教職員組合のスタンスはどうなのかと調べてみると、小中一貫教育に反対でした。いくつかの問題点を挙げています。

    他市・他府県で指摘されている施設一体型小中一貫校の問題点(例)

    ● 同じ敷地で小1から中3までが生活することで、小学生と中学生の間で生徒指導問題が多くなる。

    ● 山田、山田東、交北小、山田中の統合校が平成35年で36学級、平成40年なら31学級になるなど、極めて過密、大規模になり、教職員の多忙化が深刻になる。

    ● 小学生が休み時間、中学のクラブ活動などでグランドを使いにくくなる。

    ● 合同行事が多く、小中生ともにストレスや、行動が制限される欲求不満などが多くなる。

    ● 他市、他府県の「一貫校」では教育課程を前倒しするなど「特別な学校」になる例があり、教育の公平性に疑問が指摘されている。

    枚方教育第1715号,枚方教職員組合(2015年11月25日)

    他市事例を列挙するはずが、答申案(山田小学校、山田東小学校、交北小学校、山田中学校)について教職員の多忙を懸念する意見が混ざっています。社会人経験の希薄さが露呈し、社会の風潮とズレた見解も見受けられます。

    それらの話は横において、小学生と中学生の児童、生徒を同じ空間にすることによるデメリットを主張しています。

    …(略)…単に「統廃合」 だけでは反対が多いところが「小中一貫教育」で「いい学校」「いい教育」になる点が強調され、住民の反対がおきにくい点が指摘されます。…(略)…

    枚方教育第1715号,枚方教職員組合(2015年11月25日)

    統廃合に集まる批判をかわすための方策だということでしょうか。単に統廃合をすることのデメリットを小中一貫教育という工夫で、より良いものに変えようという考え方もできると思うのですが、どうでしょう。

    子どもへの影響

    2015年4月15日に開催された「第6回枚方市学校規模等適正化審議会」の中で非公開と決まりました。それまでの会議録は公開されています。公開されている部分では「小中一貫」の文字はありませんが、答申案には表れていますので非公開の審議で議論されたことが分かります。

    枚方教職員組合は審議内容の非公開について批判をしています。しかし、この主張はどうも腑に落ちません。

    ところが市教委は、今回の答申案の審議も非公開で、議事録も当面公開を予定していないなど、保護者、住民への情報が制限された中で、住民の意見聴取が進められようとしています。

    枚方教育第1715号,枚方教職員組合(2015 年11月25日)

    審議を非公開とする根拠は次の規定を適用しているからだと考えられます。

    第3条 審議会の会議は、原則として公開する。ただし、次の各号のいずれかに該当する場合は、公開しないことができる。

    (1) 法令等の規定により非公開とされる場合

    (2) 枚方市情報公開条例(平成9年枚方市条例第23号)第6条の規定による非公開情報(以下「非公開情報」という。)が含まれる事項について審議、調査等を行う場合

    (3) 公開することにより、当該会議の公正かつ円滑な審議が著しく阻害され会議の目的が達成されないと認められる場合

    枚方市審議会等の会議の公開等に関する規程

    例えば、この規定が憲法に違反しているなどの主張を展開しているならば説得力はありますが、規定に基づいた対応がされている状況に批判をしても説得力はありません。

    学校の適正な配置を決める審議は他市でも非公開です。例えば、門真市の同様の審議会では冒頭に次のやりとりがあったことを公開しています。これを見てみると、枚方市学校規模等適正化審議会の審議内容を公開しない理由が見えてきます。

    副委員長 本日の審議会の公開、非公開についてですが、これまでと同様、個別の学校名や地域名などが出てくるため、公開した場合、当該学校や地域関係者にいたずらに心配や混乱を招くおそれがあり、また、委員が外的圧力を受けず、自由に意見を述べ、議論することができるよう、一括して非公開の取り扱いということでいかがでしょうか。

    委 員 (異議なし)

    副委員長 ありがとうございます。それでは本日の審議を非公開とさせていただきます。

    第12回門真市学校適正配置審議会(第3次)議事録,門真市(2008年12月8日)

    門真市のケースでは、個別の地域名や学校の名前が出てくると心配や混乱を招くことや、委員への圧力があれば自由に意見を述べられないという理由で非公開を決定していました。枚方市においても同様の理由で非公開と決定されているのであれば、枚方市の規定でも合致し、非公開とする合理的な理由はあると言えるでしょう。

    話は変わりますが、「全国一斉学力テスト」の結果公表について、枚方教職員組合が加盟する全日本教職員組合は次の声明を出しています。

    …(略)…情報公開審査会などの答申もあって、市町村別結果の公表などの動きが広がるのであれば、子どもたちと教育への悪影響を避けるためには、学力テストの実施そのものを中止するしかありません。…(略)…

    …(略)…全教は、こうした非教育的な「全国一斉学力テスト」に反対し、…(略)…

    『「悉皆調査」の必要はありません。あらためて、全国一斉学力テストの中止を求めます』,全日本教職員組合,今谷賢二(2009年8月27日)

    全国一斉学力テストの結果を公表することは、子どもに悪影響を及ぼすとして反対しています。なのに、統廃合については審議の内容が公開されることによって、心配や混乱を招いても良いのでしょうか。学校の先生たちの考えには矛盾があると感じています。

    枚方教職員組合には問題がもうひとつあります。自分たちの主張に合う有識者の意見だけを聞いているところです。こういう場合は賛成論者と反対論者を招いて公開討論するべきです。既に心の中で自分たちの考えが決まっているのに、こんな講演会を開催しても主張を同じくする人が集まってうっとりするだけで、あまり意味がありません。

    まだ答申は案

    小中一貫校の設置は検討の視野には入っていますが、決まっていません。しかも、市民アンケートを実施している段階での文書は「案」です。

    5.「将来における適正な配置等のあり方」(提言)

    (1)適正化方策の検討について

    次に掲げる5つの視点から比較・評価を行うとともに、小中一貫校(施設一体型)の設置も視野に入れ、最も適切な方策の検討を行いました。

    枚方市立小・中学校の配置等の適正化について(学校規模等適正化審議会答申)(案) 概要版

    広瀬議員のツイートは、市民の知らないところで勝手に進められているとのイメージを市民に与える表現ですが、審議会の答申案には、3年前までに公表することや保護者も参加する「(仮称)統合協議会」を設置することなどが含まれています。

    ② 学校統合にあたっての留意事項

    学校統合にあたっては、次の点に留意しながら取り組む必要があります。

    ア.学校統合の進め方について

    a) 学校統合にあたっては、統合する3年前までを基本に「広報ひらかた」やホームページへの掲載、当該学校の保護者や地域コミュニティへの説明会等により公表し、オープンな形で進めること

    b) 当該学校の児童生徒や保護者、当該学校に関係する地域コミュニティなどへの十分な説明を行い、理解と協力を得ながら進めること。

    c) 統合する学校間において、児童生徒や保護者・教職員の相互交流、合同行事の開催など、円滑な統合に向けた取り組みを進めること。

    d) 学校統合にあたっては、保護者及び地域コミュニティ、学校、教育委員会等の代表者からなる「(仮称)統合協議会」を設置すること。「(仮称)統合協議会」は、教育委員会が本審議会の答申を受けて策定する学校規模等適正化基本方針を踏まえ、新しい学校を築く観点で、統合に関する諸課題について協議・検討を行う。

    教育委員会は、「(仮称)統合協議会」での協議・検討事項を踏まえ、統合の方策を決定すること。

    「枚方市立小・中学校の配置等の適正化について」 (将来における適正な配置等のあり方について) 答申(案),枚方市

    筆者は、市民の意見を聞いたところで答申案の内容が大きく変更されるとは見込んでいません。小中一貫教育の実施という方向性は枚方市にとって、揺るぎはないでしょう。ただ政治的な意図を含めない審議会での議論において導きだされた結論ですから、そのように受け止める必要はあります。

    広瀬議員の「説明会もなく」という部分がとても素人臭いです。まとまりつつある答申案では、学校の統廃合をするにあたっては説明会を実施するように求めています。静かな環境で客観的に第三者の視点で審議している段階で、説明会が実施されるはずがありません。もしそんなことをしたら、いたずらに心配や混乱を招き、子どもたちがかわいそうです。広瀬議員はそういう子どもの気持ちを分かっていません。

    堤議員は反対

    どうやら堤議員も講演会を聞きに行ったようです。

    和光学園の山本由美さんから、全国の実態と問題点についての講演がおこなわれました。

    小中一貫校の問題点として

    ・「小中一貫校」は、教師や保護者からの要望ではなく、上からのトップダウンであること。

    ・教育的効果が検証されていないこと

    ・小学校のリーダーとして大きく成長する5・6年生の成長・発達保障が困難であること

    ・中学校に行く前の「不安」も発達のカギであることから、同じ場所で中学校になったという自覚が生まれに くい

    ・小学校ならではの文化が切り捨てられ、中学校化していく。

    ・教育内容の前倒しや、本来のびのびとあるべき小学校の管理の強化。

    など、多くの課題があげられました。

    小中一貫校を進めようとしている枚方市教育委員会ですが、現場の教師や保護者に、その内容を説明せず一方的にすすめるやり方は、納得できません。以前の学校統廃合で子どもたちがどんな状況になったのか、今でも納得できない思いを持っている子どもや保護者がいることを忘れないでほしい。

    小中一貫教育についての学習会に参加: 枚方市会議員 つつみ幸子の「みんな笑顔に」(2015年12月7日)

    反対論者の講演だけを聞いて、もう意思を決めています。それはやってはいけないことではありませんか。多角的に物事を判断しているようには思えません。堤議員は広瀬議員と同様に「保護者に説明せず一方的に進めている」とコメントしています。

    教育委員会の諮問書[4]に「小中一貫」というキーワードはないのに、答申案[5](審議会の議論)で出てきたので、堤議員の「枚方市教育委員会が小中一貫校を推進している」との見解は誤っているのではないでしょうか。

    ブログを読むだけでは、なぜトップダウンがダメなのかに触れられておらず、「課題」が何なのかが分かりません。山本氏のプロフィールにある新自由主義教育改革について批判的なスタンスでの研究結果というより、従来の小学校と中学校のスタイル(6・3制)に固執しているだけのように受け取れる文章になっていて、山本氏の見解を正しく伝えられている気がしません。こういう中身の伝わらない投稿によって、子どもも教諭も保護者も「(なんだか良く分からないけれど)小中一貫教育はダメ」という感情だけが染み付いていくことを心配しています。

    第三者の視点で検討されている審議会について、位置づけを理解しない議員らが混乱を煽っています。議員らには、どこかでその混乱の責任を取ってもらわなくてはなりません。

    小中一貫教育に賛成する識者の講演

    2015年11月25日に岡沢議員が枚方市小中連携事業研究発表会に出席したとブログで報告しています。京都産業大学文化学部教授の西川信廣氏が「学校と教師を変える小中一貫教育」と題して基調講演をしていました。その様子(スライドも見られます)をGoogle Photoで公開しています。

    山口議員も出席していたようです。

    枚方市小中連携事業研究発表会が枚方市民会館で行われ、文教常任委員会の委員として参加しました。

    枚方市小中連携事業研究発表会 - 山口つとむ枚方市議会議員オフィシャルWEB(2015年11月25日)

    岡沢議員も文教常任委員会の委員を務めていますので、その立場で参加していたと考えられます。

    [1] 資料3 小中一貫教育に関するアンケート調査結果,小中一貫教育推進のための学校施設部会(第4回),文部科学省(2014年9月9日)

    [2] 資料1 小中一貫教育の施設に関するアンケート調査の追加集計結果,小中一貫教育推進のための学校施設部会(第5回),文部科学省(2014年11月27日)

    [3] 原文ママ。文書タイトルの「2016」の数字は6だけが全角文字になっています。こういう文書の日付を和暦で表記しないことに違和を感じます。

    [4] 諮問書(2014年7月17日)

    [5] 答申(案)

    市民センターと図書館の指定管理者が決定

    蹉跎生涯学習市民センター、牧野生涯学習市民センター、蹉跎図書館、牧野図書館の指定管理者が決まりました。JTB・TRC・日本管財共同事業体(以下、共同事業体)と特定非営利活動法人トイボックス(以下、トイボックス)が名乗りを上げて、枚方市立生涯学習市民センター・図書館指定管理者選定委員会(以下、選定委員会)の審査を受けていました。2016年4月1日から2年間は、共同事業体が指定管理者です。

    選定委員会のメンバーは次の通りです。

    枚方市立生涯学習市民センター・図書館指定管理者選定委員
    会長相模太朗弁護士
    副会長服部純子税理士
    委員渥美公秀大阪大学大学院人間科学研究科教授
    委員志保田務桃山学院大学名誉教授
    委員松本京子有限会社おふぃすベガ取締役

    点数評価と提案金額は次の通りでした。

    点数評価と提案金額
    要求事項JTB・TRC・日本管財共同事業体特定非営利活動法人トイボックス
    経営方針(点)38.6421.84
    指定管理者の指定を申請した理由(点)9.367.92
    施設の現状に対する考え方及び将来展望(点)32.7625.20
    管理経費・管理体制の提案(点)60.4837.44
    改善提案(点)66.2448.96
    事業提案(点)59.0443.20
    利用者対応提案(点)63.3634.56
    施設の管理に関する事項(点)52.0830.24
    情報公開及び個人情報保護の措置に関する事項(点)32.6422.08
    緊急時における対策に関する事項(点)26.0417.64
    その他の事項(点)34.4419.32
    指定管理料(円)408,127,394401,000,000

    共同事業体は基準点を下回る評価項目がありませんでした。一方、トイボックスは利用者への対応についての提案、施設管理、情報公開と個人情報保護、緊急時の対策、その他(サービス向上の取り組み、環境配慮、広報活動など)の項目が基準値を下回っていました。

    共同事業体については、全般を通じて堅実な提案があり、トラブル事例も数多く収集していると評価していました。

    トイボックスについては、生涯学習施設や図書館がどうあるべきかについて熱意はあると評価していましたが、実務に係る知識や実践経験の不足を指摘していました。

    指定管理者制度の導入はサービスの向上と効率的、効果的な運営のために行うのですから、実務において知識や経験の豊富な業者が選定されたのは賢明な判断ではないでしょうか。請願を2度も提出されたくらいですから、指定管理者固有の問題によって指定管理者制度の評価がゆがめられてはならないでしょう。2016年4月1日以降、これら4つの施設は月曜日から土曜日の開館時間が延長され、午後9時まで入館できるようになります。

    inserted by FC2 system