市長の所信表明まで市議は何をしている?

当選したら終わりではありません。普段の仕事ぶりをチェックすることこそ大切です。市民は議会や会議などの議論の行方を見守るべきではありますが、議場へ行って傍聴したり、行政資料コーナーへ行って議事録の閲覧などしたりしている暇などありません。インターネットで各議員が公開している情報を見てみることにしました。

市議32人全員が自分のホームページを持っているわけではありませんし、SNSを持っていない議員もいます。筆者が全員調べたなかで、特筆すべき内容のある議員だけを掲載していますのでご承知おきください。選挙戦で頼った組織にこだわることなく、市民全体の利益を考えて仕事していそうな議員もいれば、目に余る言動をしている議員もいます。

高野議員

ホームページにはTwitterFacebookで活動報告等を掲載しています」とありますが、どちらにも投稿は1つもありません。ホームページには、選挙の時期に更新されたような雰囲気の(事実確認できず)新名神高速道路と淀川渡河橋、枚方市駅周辺再整備に関する投稿が掲載されています。公職にある者にとって、有言実行は最低限のことです。

野口議員

市政報告(2015年10月号)のなかで、「10月28日の代表質問では、(中略)、維新政治を枚方に持ち込ませない立場で質問に臨んでいきます。」と述べられています。結果はどうであれ、民主主義の手続きにのっとって選ばれた民意ですから、それを尊重しようとしないのは議員としてあってはならないコメントです。

また、別の欄では「さっそく配送が遅れるマイナンバー制度は中止すべき」というタイトルでマイナンバー制度に関して、枚方市の対応が書かれています。「配送が遅れるなら制度を中止せよ」というのは、あまりにも稚拙で乱暴な主張です。このほか、本文には「制度にメリットがない」とか、「国が個人情報を把握するだけだ」と書かれていて、タイトルと本文の趣旨が合致していません。地方議員は評論家やコメンテーターではありませんから、批評しかできないのであれば議員としての資質に問題がありそうです。

広瀬議員

「何が問題か」「なぜ問題なのか」を論理的に示さず、イメージや印象で物事を判断し、コメントしているように見受けられます。現在、5期目だということですが、政治的主張や思想などはさておき、議員としてふさわしい人物といえるでしょうか。

幸せな気分に水をさす許し難い発言。便乗して言うことじゃないだろ!→菅官房長官:「出産で国家に貢献を」 - 毎日新聞 http://t.co/ntIhH8KZIS

— 枚方市会議員 広瀬ひとみ (@kokohaha) 2015, 9月 29

まずは、こちらのツイートをご覧下さい。官房長官の発言のどの部分がどういった理由で「許し難い」とするのか指摘していません。官房長官は、女性の子どもを授かりたい、ほっする純粋な気持ちが、結果的に少子高齢化問題の改善につながる(貢献する)ことにもなるという趣旨で発言したものと筆者は受け取りました。かつて柳澤伯夫衆議院議員(当時)のいわゆる「産む機械」発言が物議を醸し、謝罪したことがありましたが、その問題発言とは異なるものではないでしょうか。官房長官のこの発言は、言葉足らずの発言だったこととマスコミによる発言の切り取りによって、良くない印象を持った人はいると思いますが、全文を知れば女性蔑視の発言ではありませんでした。

マイナンバーの通知カードのお届けが遅れるようで、11月8日頃から届けられるようです。予定では11月末までとされていますが、どうなることやら…。→ - 枚方市ホームページ http://t.co/AEvGgNUnka

— 枚方市会議員 広瀬ひとみ (@kokohaha) 2015, 10月 3

次に、マイナンバーの通知についてのツイートをご覧下さい。「どうなることやら」と何か物言いたげなツイートですが、それが何なのか書かなければ批判にはなりません。何がどうだから問題なのかを指摘せずに物を言うのは、言いがかりや悪口と同じことです。それを政治家がしてはいけません。

堤議員

更新頻度の低いブログには、市政(美術館問題や市長選挙)について投稿していますが、投稿の頻度の高いTwitterは国政(安保法関連)ばかりになっています。地方議員なのですから、市政に注力してほしいです。

監査請求の様子をメモ書きで投稿していますが、美術館建設の是非(政治判断)と監査(適法に行われているか検査すること)とは別の話だと思うのですが、それについては不思議に思わないのでしょうか。

木村議員

SNSで頻繁に更新されています。内容は小さな会議のメモが多いです。しばらく筆者は読むことに徹するつもりです。

大橋議員

マイナンバー制度について3回目の勉強会に参加したそうですが、勉強会の主催はどこなのでしょうか。これだけの情報では、市民や支持者が読めば、本当にしたのか疑問を持つでしょう。感想が述べられていますが、街頭インタビューで聞こえてきそうな声と変わらないレベルです。市民が通常知り得ない情報や新しい視点を披露できるなら報告してくれても良いのですが、この有様では信頼を損ないかねません。

山口議員

地元(出口3丁目)付近の道路事情の改善に尽力していることが分かります。縦割り行政がもたらす問題は、議員を活用すると良さそうです。隣の寝屋川市に依頼して、道路にカーブミラーを設置してもらったと報告しています。

大地議員

ブログによると、5月に京阪バスのバス停で市民から、ベンチがボロボロで座れないと声をかけられたのだそうです。「市の担当課に相談」し新しいものに交換されたということですが、「担当課」はどこなのかが書かれていません。市民が直接、担当部署に言えば対応してくれるのか、市議経由でお願いしなければならないのか、どうなのでしょう?

丹生議員

未確定の情報をリークしました。早ければ、2016年4月にコールセンターのサービスが始まり、以下の時間帯でコールセンターが市民からの問い合わせに答えるようになるそうです。

平日
8:00〜19:00
土日祝
8:00〜17:00

今は、市民の問い合わせに担当部署が答えてくれるのは平日の9:00〜17:30です。そして代表電話は24時間つながるので、急を要する対応はしてくれるはずですが、コールセンターのサービスが始まれば、業務時間でなくても簡単な問い合わせに答えてもらえるようになるそうです。

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